若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

故郷 足利

2008-02-23 10:37:58 | その他
10代最後~30代前半を、東京で過ごしました。働いたり、遊んだり、今思えば勝手気ままに楽しい時間を過ごしたなぁ、と思います。就職活動のときに、足利に帰ろうかな、と一瞬考えたりもしたのですが、新宿のビル群を見上げ、『いや、私はもう少し一人で東京で頑張るのだ!』と熱く思ったりしたものです。

学生時代の友人たちはいつも不思議そうに、「そんなに足利が好きなのに、どうして東京に留まろうとするの?」と尋ねました。そんなとき、私の答えは決まっていて、「いつでも帰れる場所があるって思っていた方が、楽だから。」でした。

仕事でしんどかったり、人間関係で泣いたりしても、「いざとなったら、全部放り投げて足利に帰ればいいもん!」と思って、切り抜けていたのでした。

だから、二代目と二人で足利に帰ろうと決意したときは、「もう帰る(逃げる)場所がない」というプレッシャーを強く感じて、不安でした。ほっとする場所としてとっておきたかった故郷が、私たちの戦場になってしまうような気がして。

最近、東京に行く機会が多いのですが、いつも帰りのりょうもう号(っていう特急に北千住から乗ります)の窓から、見慣れた景色が見えてきて、渡良瀬川が目に入ると、『ぷわぁ』と脳とカラダから息が漏れる感じがします。

そして、『足利は、私にとって今でもほっとする場所なんだなぁ』と安心するのでした。