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若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

靴を脱ぐ国ニッポン

2012-04-16 18:09:53 | マツモト写真

うちの近くには日本語学校があり、そこの生徒さんたちが、時々証明写真の撮影にいらっしゃいます(以前いらした方が、日本語が上手になって、通訳としてやってくることが多い)。お客様同志でお話している言語は、何語なのかも分からないほど分からないコトバばかりです。遠い国から、日本の、しかもこんなド田舎に勉強にきて、エライなー。将来はインターナショナル・ビジネスマンになるんだろうなーなんて、思って眺めています。

 

先日も、そんなお二人がいらっしゃいました。さて撮影!という段階になって何やら違和感?よーく見ると、なんと裸足になっているではないですか!(勿論、当店も普通の店舗と同様、土足です)。慌てた私は、「あー、ごめんなさい!ごめんなさい!」と、店の入り口へ。泥おとしのマットに、綺麗にそろえて靴が脱いであるのを発見しました。

 

すると、もう一人のお客様(先輩の方)が走ってきて、「あー、ごめんなさい!ごめんなさい!」と、店の入り口で、靴を慌てて脱いでいます。私は更に慌ててしまって、「違うの!違うの!ここは土足でいいんですよ!靴下が汚れちゃうから~!」と、一所懸命ジェスチャーで、「ほら!ね!私も靴履いてるでしょ?いいの!いいの!」と大騒ぎ。

 

冷静に話せば、先輩の方は問題なく日本語が分かるはずなのに、私が早口でまくし立てたことで起こってしまった勘違い。あー、なんて不親切な異文化交流か。とほほ。

 

でも、最後はニコニコ笑って、「ARIGATO!」とお帰りになったので、良かったです。またお客様を連れてきて下さいねー。お待ちしてまーす。


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二代目が写真展をします。

2012-04-04 08:34:36 | マツモト写真

一人暮らしだったころ、何も予定がない週末はどっかり腰を下ろして、ひたすら朝から手紙を書いていました。私はとーっても筆まめだったのです。月曜日の朝にポストにドサーっと手紙を落とすのは、私の愉しみでした。特に何もお知らせめいたものが無くても、ポストに手紙が届いて、「おっ?」って顔をして、「ふっ。」と笑う友人を想像しては、「うしし。」と通勤電車内でニヤつくほどに楽しくて。

 

そんな私も、寄せるデジタルの波には逆らえず、っていうかお返事率の高い「メール」という機能に完全にノックアウトされ、すっかり手紙を書かなくなってしまいました。今でも特に用事が無くても、ときどきメールしちゃうのは、その名残です。だから、「で?まつもっちゃんのこのメールの意図はなに?」と思っても許してください。

もう一つ残っているのは、私の巨大なコレクション、記念切手。すっかりリアル手紙を書かなくなった今も、郵便局でカワイイ切手を発見すると、買わずにはいられない体質です。でも、ちっとも手紙なんか書かないから、請求書にキティちゃんの切手貼っちゃったりして(それでも、「あー、営業の〇〇さん、『おっ。キティちゃん。』って思うかな?」と想像するのは、ちょっと楽しい)。

 

昨日、久しぶりに大量の切手使いました。二代目の写真展のチラシを作っていただいたので、これはみんなに自慢しなくちゃ!と思って。これから、ドサーッて出しに行くのだ。楽しみだぞ。

 

と言いつつ、ココでもデジタルの波に負けて、スピード感満載のPRしちゃいます。GW、ぶらっと足利旅、いかが?

 

二代目の修行日記 『お知らせ』

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卒業シーズン

2012-03-19 23:35:03 | マツモト写真

納品にいった保育園で、卒園式の練習をしていました。

「は~るのこと~です♪ 思い出してご~らん♪ あんなこと~こんなこと~あーったでしょー♪」

懐かしいなぁ。確か、わたしの通っていた幼稚園では先生が作ったオリジナル歌詞で、本当にあった出来事が歌詞になっていたんだ(行事ごとに律儀に熱を出した私は、殆どの行事には参加してないらしいんですが)。今でも、どこの幼稚園でも、そうなのかなー。

 

 

先日、ある中学校の卒業式で、また今年も「旅立ちの日に」を聴きました(→過去にも書いてました『卒業ソング』)。毎年泣かされるこの曲ですが、今年は間奏で入る台詞を私の友だちが担当したので(ま、世間一般的には「友人の息子さん」と表現すべき立ち位置か。でも、やっぱ「友だち」が正しい気がする)、余計うっときました。ついこの間まで5歳だったクセに、妙にカッコイイ低音バス・ボイスになりおって~と、一人で密かに泣いてました(合唱団関係者のみんな!この「友だち」を、合唱コンクールでソロを歌った日から、強烈に勧誘中でっす。高校受験も終わったし、そろそろ・・・)。

 

今年、はじめて小学校の卒業式にも行ったのですが、小学生が歌うと、同じ「旅立ちの日に」が、全然違く聴こえるのが面白かったです。別れっていうより、「バイバイ!」って感じの無邪気さが見え隠れしちゃってる感じ。でも、中学生が歌うと、妙に切ないの。小学校と中学校が殆ど同じメンツの田舎だと、ある意味はじめて経験する「別れ」の日だから、なのかな。

 

私が担当した卒アルの卒業生みんなが、明るい出会いの春を迎えますように!(昨今は、入学する学校から膨大な宿題が出されたりするそうな。若者も大変じゃのぉ)。

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得たものは。時計と、

2012-01-28 23:54:19 | マツモト写真

八重洲で、9時半スタートの写真関連の講習会。気楽に申し込んだものの、よくよく考えたら6時台の電車で行かなきゃならんと!「あー、申し込むんじゃなかったなぁ。」と悔やんだ金曜日の夜。結果として、行って良かった。ホントに良かった。

 

午前中で講習会を終え、「さーて、たまには東京でショッピング三昧だ。」と、新しくなった有楽町マリオンを冷やかしに向かっ・・・た途中の雑貨屋さんでどっきーん!一目惚れ。家を建ててからずーっとずーっと探していた理想の壁掛け時計を、遂に見付けました。「デカい」・「分かり易い」・「かわいい」の三拍子揃った(しかも予算よりかなり「安い」)愛しいやつ。二代目に許可をとることもなく、即決!

ところが、この時計、ガラス素材なんですよ。直径40センチ以上あるんですよ。それがガッチリ段ボールで武装してるんですよ・・・持ちにくいわ、重いわ。そりゃあ、大変。

購入後、予定通り、バレンタイン売り場→東急ハンズ→甘味やさん(「おかめ」!)・・・まではクリアしましたが、博品館やITO屋、グレーのブーツ、白のセーター、もこもこ手袋といった残りの予定は全て挫折しました。バレンタイン売り場でも、あまりの人混みにショーウインドウに近寄ることさえ出来ず、甘い匂いに包まれただけで帰ってきちゃった。

 

実は、「このままでいいのか?マツモト写真!?」と悩んでいた昨今の私。日々の多忙にかまけ、大切な何かを見落としているんじゃないか?、間違った方向へ進んでしまってはいないのか?、この考え方で大丈夫なのか?など、疑問ばかりが浮かび、やみくもに不安になっていましたが、今日の講習会で、「そのまま、もう少し頑張ってみていいと思うよ。」と背中を押された気がしました。それは、とてもとても大きな収穫だったのです。

 

今日は大漁だったな。得たものは、時計と、小さな自信です。


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俺はやったぞ。

2011-12-21 10:39:41 | マツモト写真

師走・・・とはよく言ったもんです。なんだか、みんな走ってる、急いでる、12月。なんと、今年もあと10日?明日は冬至?「クリスマスソングのリクエストは明日が最終日でーす」、だ!?今週末は第九の本番!!??

はぁ、12月ってすごい。

 

でも、マツモト写真、実は少し落ち着きました。二代目の仕事は、彼の段階で終了ではないことが多いので(チラシ撮影なら、デザイナーさんから、印刷屋さんの手順があるし、結婚式のアルバムは、プロラボでの印刷・製本作業が必要)、昨日が『年末納品』の、デッドラインでした。だから昨日、最後のデータをラボさんに渡したあと、「俺はやったぞ。」と呟いて、スイッチを切ったようです(笑)。

私はまだもうちょっと頑張らなくちゃならないけど、やっと、「年末までに、終わらせることができる。」と、自分で自分を信じてやることが出来る状況まで来ました。ほんの数日前までは、「終わらない・・・。私には出来ない。」という思いにがんじがらめになり、ちょっと追い詰められちゃってた感があったけど、やっぱり出張撮影が無くなると、一気に仕事って進むもんだ。

 

今年もお仕事を頂けて、お正月のお餅を買うことができることへの感謝を、ちゃんとちゃんと認識して、来年を迎えたいと思います。

 

 

って!まだ私は終わってなかった!二代目の、「俺はやったぞ」感がうつってはいけない!世の中の家々がピカピカに磨かれていく時期に、1年で最高にぐっちゃぐちゃになっている我が家と、真っさらな年賀状の山から目を背けつつ・・・・・・。あとちょい、頑張らなっ!

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やむを得ないけど妙に淋しい

2011-12-01 04:37:31 | マツモト写真

(ちょっと間が空いてしまいました。別に病んでおりません。元気でーす。)

 

この時期、ときどき淋しい気持ちにさせられます。それは、私の方はめっちゃ知ってる人々に知らんぷりされるから。

 

卒業アルバムの編集作業が佳境になってまいりました(すべての原稿入稿が年末で締切。義父がこの時期よく言っていた、「お尻に火がついた状態」です)。画面をにらみつけて視神経のギンギン痛に耐える季節です。そして、私の記憶には3年生諸君(中高校)と6年生諸君(小学)の顔ぶれが蓄積されていきます。

そのため、街中でよく『知った顔』に遭遇するようになります。こちらは彼らの名まえも、所属部活も、体育祭で何位だったかも、修学旅行で何ソフトクリームを食べたかも知ってる訳ですが、彼らは私を知る由もありません(撮影は殆ど二代目と影の二代目にお任せしているので)。ですから、特に声をかけることもなく、「受験生なんだから、早く帰れよー。」とココロの中で呟き、淋しくやり過ごすのです。

 

さ、明日はある学校の個人写真撮影。私にとってはよーく知ったみんなとはじめて面と向かって会います。どんな声をしてる子なのか、どんなノリをしてる子なのか・・・・・・楽しみに参りましょう。

 

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優しさが、じんわり

2011-11-08 07:57:45 | マツモト写真

昨日は、卒業アルバム用の個人写真撮影でした。途中の待ち時間に、ある先生がおいしいコーヒーを運んできて下さいました。暫くすると別の先生が「コーヒーのお供に。」と、チョコレートを持ってきて下さいました。撮影後、校長先生を撮影しにお伺いしたら、冷たい麦茶が用意されていました。学校の先生方って、身近でお会いする機会が多くなると分かりますが、本当にほんっとうにお忙しいのに。ありがたいことです。

 

日曜日の結婚式撮影で。神社での式が済んだら、お嫁さんがお友だちと写真を撮ったりしている間に、親族集合写真に使ったセットを「瞬時に!」片づけなくてはなりません。まさに、鬼の形相で必死になっていたであろう私の横に、運んできた覚えのない機材が。「?」と思っていたら、貸衣装屋さんが、「コレもでしょ?コレもでしょ?」と、どんどん運んできて下さっていました。更に、「コレあげる。爪磨き!爪がピッカピカになるよ!」とご褒美まで。うー、ありがたい。

披露宴後、新郎のお父様が、「あのカメラマンと夫婦なんだって?いいアシスタントを持って、彼は幸せだね。」と、飾ってあったお花を小さなブーケにしてお客様に配っていらしたものを、2つそっと下さいました。・・・じーん。

 

友だちではない人から突然寄せられる優しさっていうのは、じんわり沁みてくるものです。


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感動した!

2011-10-29 18:13:24 | マツモト写真

卒業アルバム作りでは、学生諸君の頑張るさまざまな場面の撮影に行きますが、今年から新たに「中学駅伝大会」の撮影にも行くことにしました。去年までは、学年でほんの数人選ばれて(あるいは立候補するのかな?)走る行事だし、七五三・結婚式の多いシーズンなので、撮影はあきらめていたのですが、今年新たに担当することになった中学校の先生が、「駅伝も来てください」と仰ったので、ちょっとキツいけど、頑張ってみるか!と行ってみました。

 

客席には応援旗がはられ、沿道はギャラリーで埋め尽くされ、走る選手たちの引き締まった顔のかっこいいこと!この時期になると、かなりの生徒さんたちの顔を覚えてくるので、

「うわー。あの子、文化祭であんなにおちゃらけてたのに、早いんだなー。」

とか、

「おとなしいのかと思ってたら、意外とやるね!」

とか、

「さっすが!陸上部のエース!」

とか。写真屋さん独自の目線で眺めながら、撮影しました。

 

運動会のリレーもすごいと思うけど、長距離な分、駅伝の一人のプレッシャーってすっごいと思う。まさに、「たすきを繋ぐ」責任。横っ腹を抑えて、ふらふら走っていた男の子が、沿道の声援が届いたときだけ、必死にペースを上げる姿には、素直に感動しちゃいました(私が撮影してた学校の子じゃなかったけど)。

 

13~15才のある秋の日に、たった10分間されど10分間の責任を全うした経験って、大人になったとき、かなりデカい糧になるような。そんな気がしました。


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2011-10-13 11:20:48 | マツモト写真

写真屋さんというのは、意外と天気の心配をする機会が多いです。

 

結婚式をはじめ、学校行事や、観光写真、時には航空写真なんかもあり、すべて天気によって準備段階(雨仕様Bパターンを用意)から、機材の心配(今まで大雨の運動会でレンズ一本、大風の結婚式でストロボ一つ、二代目は涙をのんでいます)まで、かなり左右されてしまいます。

 

なので、予報から心配なく、当日の朝も青空を見上げられると、ぐっと穏やかな気持ちで仕事をすることができます。心配したってしょーがないことなんだけど、どんより雲だとつい空を睨み付けて、「降ったら承知しないぞーー」とガンを飛ばして、くたびれてしまうのです(予報が外れて降ってきたりすると、二代目はとっても怖い顔で、「〇〇(気象予報士の名まえ)~、許さないからな~。」と凄んだりします)。

 

実は、すっごいかわいいパンダの傘を買ったばかりなので、雨の日が少しだけ待ち遠しいのですが、何かと空を睨む日が多くなりそうなロケ撮影ピーク時の昨今なのでした。


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13-8は?

2011-10-03 23:36:08 | マツモト写真

東京から足利にUターンして以来、13キロも太り、ここ2年ほどで8キロも痩せたそうです。二代目のハナシです。

 

「はけなくなったから捨てようと思っていたズボンが入るようになったよ!」等、何気にダイエット成功アピールをされてるな、とは思っていましたが、まさかそんなに落としていたとは驚きました。っていうより、それ以前に、そんなに太っていたことに、もっと驚きました。そりゃあ周囲に、「旦那、随分ふっくらしたね。」と言われまくった訳です。

 

私も足利に戻ってから暫くの間、ものすごく体重が動いていました。といっても、二代目が急激に太っていったころ、私は地道に痩せていってました。二人は、ストレスと体重の関係が、全く真逆だったようです。気付けば私も、「コケ過ぎ・・・」と心配していた顔の輪郭が随分ふっくらし、これ以上はいかんよ、というラインまできている気がしてます。二人ともちょうどいい体重に近づきつつある感じ。来月で、足利へUターン移住してちょうど10年。やっと二人とも、この生活に慣れ親しむことが出来た証拠でしょうか。

 

10年前の今頃、二代目は足利、私は東京という単身赴任(どっちが赴任者?)生活をしていました。東京で10年かけて築いた仕事のやり方や人間関係を置き去りにして、足利で新しく築きなおすこと、更には、マツモト写真を守っていかなくてはいけないこと・・・、それに絡まる様々なことを考えて、とにかく不安になっていた日々でした。今でもロシア大使館を睨み付けながら、雨の夜、携帯で足利にいる二代目と将来について話し合いながら、そんな不安を押し殺していたのを、鮮明に覚えています(私の勤め先がロシア大使館の前だった)。

 

歴史に『もしも』はないけれど、「あのとき、もし・・・」と考えてしまいます。今はとりあえず、あの雨の夜、「もう足利でやるって覚悟決めよう!」と言い合ったことが間違いではなかったと思える日がきて良かったな、という感じです。

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