当たり前と言えば当たり前ですが、我が家には写真がたくさん、あります。
いや、仕事のは勿論なんですが、プライベートでもやっぱり多いのです。二代目とデートに行くようになった最初の頃、いつ何時でもカメラを抱えて現れ、デートの度に思いがけない写真をガシガシ撮影してくれて、それが後日、『モノクロ写真のポスター』やら、『ある日の写真集』なんかに化けて、プレゼントされるので、吃驚仰天したものでした。フィルムカメラしかなかった時代(うん10年前ですね)、実家が写真屋さんだからこそ出来る『贅沢な遊び』なんだろうなーと、漠然と思っていました。
時は流れ、それはそれは多くの人が、肌身離さずカメラを持って生活する時代となりました。キレイなもの、おいしいもの、笑っちゃうもの、久しぶりに会ったもの、もう会わないかもしれないもの、そういったものをとても気楽に、誰もが、コストも気にせず撮影することができます。そこで、このブログを今読んじゃった人にお願い。フィルム代と現像代がかからなくなりました。その分から考えたら、本当に些細な出費だと思いますので、出来るだけ多くの写真を『紙』に焼いておいてください。今は大した写真じゃないな、と思っても、数10年後、どんな貴重な写真にならないとも限りません。でもそのとき、今使っているスマホで撮影しただけの写真データを探し出すことが出来るでしょうか?(ま、整理整頓が得意な人なら可能だろうけど…)。別に写真屋さんに出さなくてよいのです。お手持ちのプリンターで出力したって、同じことです。画像が物体として残ること、それがとても大切だな、と思っています。
昨日の夜、ある写真を探そうとアルバム庫を引っ掻き回しながら、『あの頃、妙に2人が大切にしていたドングリの鉢植え』や、『超くたびれちゃってるのに、しょっちゅう着ていたTシャツ』なんかの写真に出会い、とても楽しい春の夜を過ごしたので、今日はこんなブログにしてみました。
<以前にも何回もこんなブログを書きましたが、定期的に書くんです。なんせ、「推進委員」ですから>
この週末は、文化祭ウイークエンド。よりによって、担当してる中学が2校、同じ週末に当たってしまって、大騒ぎです。4人で動き回って撮った写真は今ざっと見た感じ、4000枚程度。この中から、200枚を選び出す作業が待っています。ふぅ。
いま、撮ってきた写真を整理していて思いましたが、私にも絶対こんな日があったはずなのに、殆ど覚えていません。それこそ、卒業アルバムに載っている写真の記憶と、人形劇の舞台造りが終わらなくて、先生に、「早く帰りなさーい。」と叱られたこと、くらいしか。楽しかったはずだし、割と素直に行事を楽しむ性格の中学生だったはずなんだけどなぁ。
今日も見掛けた光景だけど、例えば卒業しちゃった憧れの先輩が遊びにきててドキドキしたとか、「〇〇組、××やってまーす!きてくださーい!」ってPRしたとか、全然覚えてない。それどころか、自分のクラスが何をやったのかさえ、全く覚えていない始末。そう考えると、卒業アルバムって結構責任重大かもって背筋の伸びる思いがしました。
「世界報道写真展2012」に行ってきました。
はじめて報道写真展に行ったのは、911テロ事件の翌年。ある写真に衝撃を受け、足が動かなくなってしまいました。それ以来、この写真展には行っていませんでした。
震災のあと様々な局面で、「被災地を自分の目できちんと見ること。」の大切さを認識しながら、避け続けている自分を責める気持ちがあり、今年はせめてこの写真展に行かなくちゃ、そう思っていました。それでも、「忙しくて、機会が無ければ仕方ないよな。」とも思っていました。
が、ぽっかり一日東京で休暇をもらってしまった。朝、先輩宅を出発した後もなお、「やっぱり銀座シネスイッチ行っちゃおうかな。」とか一人でぼそぼそ考えていましたが、結局行ってきました。そんなに弱くてどうすんだ、と自分を奮い立たせて。
ちゃんと全部見られました。私も写真を生業とする身の上になっていること。自分なりの試練(なんて言ったら大げさか!)を乗り越えて、強くたくましくなったこと。単純に年を重ねたこと?色々な要因があるのでしょうが、ちゃんと静かに見て回れました。震災の写真は大体新聞で一度は見た作品が多かったし(主催が朝日新聞。ウチは朝日新聞)。勿論、「世界では、こんなことが、今本当に起こっているのか。」と立ち尽くす写真も数多くありましたが。
特に感想は書きません。ただ一つだけ言えることは、二代目が報道写真家じゃなくて良かった、ということです(今年、組写真で大賞を受賞したカメラマンはその後、撮影赴任先で命を落とされているそうです)。
いま、ご芳名帳をエクセルに打ち込んでみたら、244名でした。これに、足利のコンサートご来場のお客様、上野のコンサートご来場のお客様と足したら・・・およそ400名近い方がご覧になったことになります。個展としてこれがどんな数字なのか、正直分からないけれど、個人的には何か、「凄いぞ。」という気がしてます。「尚美ちゃん、ココに住んでるみたい。」と言われてしまったほど写真展会場に居たので(笑)、この2週間で200名近い方々とお話ししたっていうことで、それだけで結構、凄いなって気もしてて。本当に感謝の気持ちでいっぱい。
で。個人的な写真展の感想文。
「たっくんって、こういう事考えてる人なんだって分かったよ。」と仰った方が数名。「(写真を見て)実はとても優しい方なんだな、と思いました。」と仰った方も。他にも、彼の作風から、彼の人となりを想像したり、確信(?)したりする方々も。
逆に私は、私には分からない『たっくん』を見せられた気がして、嬉しいやら、ちょっと複雑やら、な気持ちもありました。それは、大好きな先生方の音楽会の後、ロビーで実物にお会いしたときに、何ともいえなく感じる寂しさのようなものと似ていて。作品を創っているときは、私も好き勝手にあーだこーだ言ったりして、そんな風に感じなかったんだけどな。
でも、多分そんな距離をある程度保っていることは、大切なことなのでしょう。何かを創り上げる人(この際敢えてこのコトバを使いますが、芸術家やアーティスト)は、究極的には一人であるべきなんだろうな、と。
ただ、それと同時に、この244名の方々や、写真展に尽力してくれた方々や、モチロン奥さんである私!の存在だってあるからこその、写真家・松本拓也な訳で、その孤独と孤独じゃない部分とのバランスがとてもイイ感じの写真展であったのかな、とそんな風に思っています。
これからも楽しみだなー。次は何をしてくれるんでしょうねー。立ち止まらないように、皆さんで見守って(尻を叩いて)いきましょうねー。とりあえず、今日の夕方仕事から帰ってくるなり眠ってしまって、何度起こしても起きない二代目を横目に、そんなことを考えているのであります。
この写真展に関わって下さったすべての皆様、本当にありがとうございました。そして、二代目、「よく頑張りました!お疲れ!」。
写真展会場に、たくさんのお花をいただきました。ありがたいことです。
足利はいま、藤の花を見る観光客の方で大賑わいな季節ですが(→足利フラワーパーク)、私たちは普段さほど「花を愛でたり、撮ったりする」習慣がありません。でも今回は、二代目も頂いたお花を丁寧に撮影して嬉しそうにしていました。そりゃあ、そうだよねぇ。笑っていいとも!に出演する人みたいに「松本拓也様へ」なんて花が次々に届いたら、喜んじゃうよねぇ。
昨日で写真展も10日目を迎え(あと3日ですよー。まだいらしていない方は急いで会場へ!)、ちょっとくたびれてきたお花たちを整理しながら、これからは私も折につけ、大切な人にお花を贈ろうと思いました。コトバではうまく伝え切れない「おめでとう。」の想いを、華やかな色彩とフォルムで表現してくれる花のチカラ。ちょっと今回見直しました。
と、感慨深く想いに浸る私の横で、「二代目は花よりダンゴでしょう!」とお気遣いいただいたダンゴ達を、嬉しそうにニヤニヤ眺めている二代目なのでした(皆様の思うツボです)。
なんか。昔もこのタイトルでブログを何回か書いた記憶が・・・(笑)。
でも、ついそんなタイトルにしたくなっちゃうくらい、二代目は「師匠がやってくる!」となると、ガッチガチになってしまいます。しかも、今回は彼の作品を見にいらして下さる訳ですから、まぁ、緊張する気持ちも分かります。かつてのお仕事仲間である諸先輩方もご一緒だったので(要するにプロ中のプロ集団!)、それは緊張したことでしょう。ふふふ、そんな二代目を観察している側は楽しませてもらいましたけど。ね?美和子先生?
「これだけは、尚美には分からないと思うんだ。」と昨日も彼に言われた、『師弟関係』というもの。仕事の上で、「絶対」な存在がいるということ。それはきっと、成長が止まらないってことだと思います。師匠に教えられたことは、今でも「即、実行!」ですから(笑)。
普段、いつもカメラを構えている彼に、「僕を撮って」と頼まれることはほぼ皆無なのですが、個展の終了時刻にさんざん自分で撮影したあと、「ちょっと抱えてるとこを、撮って」とカメラを渡されました。嬉しかったんだね。良かったね。
写真展初日を迎えました。確かに、「来てね。来てね。」とチラシを送ったし、地元新聞やタウン誌にも掲載していただいたんだけど、あんなに沢山の方にいらして頂けると思ってなくて。私の友だちが来てくれると言っていたので、「一緒にケーキでも食べに行こうね。」なんて、のんきに話していたのに、途切れなくお客様にいらしていただき、感謝感謝の一日でした。
「この作品で楽しんでもらえるんだろうか?」
「この作品数で満足してもらえるんだろうか?」
「実際、見に来て下さる人なんて、いるんだろうか?」
……初めての挑戦だっただけに、何も想像がつかなくて、「わくわくだよー。」と自分たちを鼓舞しつつ、実はちょっぴり不安な気持ちで迎えた初日でした。だから、新旧さまざまな友人や仕事関係の方々に囲まれて、談笑している(まず、談笑っていうコトバが普段の二代目とはあまり結びつかない)二代目を眺めつつ、「よかったなー。」と、しみじみ思っちゃいました。
それにしても面白いのは、二代目の関係者って、みんないきなり来るんだよ。私の友人は、「〇〇日に行くねー。」と事前連絡してきてくれてるけど、昨日も、「えーー!?〇〇君!?来てくれたのぉ!?」の、連続。男はサプライズが好きな生き物なのか!?(笑)。
会場でそんなサプライズに備え、毎日張っていたいのは山々だけど、今日はお仕事。お仕事をたくさん頂けているからこその写真展開催な訳で、より気合も入るってもんです。さーー、頑張ってきます!
写真展 「虚構、あるいは現実の庭」
@久叡館 足利市田中町922-4 電話:0284-71-3756
(東武足利市駅より徒歩2分。駅南口からセブンイレブンへ歩き、道を渡って、大きな砂利の駐車場を突っ切って、つきあがりの大きな建物沿いに左方面へ。コーナーを右に曲がっていただくと、2軒目。写真展の立て看板が出ています。)
テノール&ピアノコンサート&写真展が終わり、打ち上げがありました。和系の居酒屋さんで(メニューにないのに、どうしてもデザートを食べたいと我儘を言うと『厨房にあったものだけですがー』といって、スイカとキンカンの盛り合わせが出るような、そんな暖かいお店でした)。
久しぶりに、日本酒なんか、飲んでしまった。私は普段全く飲まないから、みんなが「やいやい、飲め飲め~。」とやっている横で、一人関係ない人になっていたのだけど、なんだか嬉しくなってきちゃって、『祝いの席はやっぱりお酒だよな。』と、おちょこを頂いてみました。ずっと忙しくて寝不足だったから、二代目は横で、「大丈夫かよ~~。」とえらい心配していましたが、昨夜は全く大丈夫でした。車だったのに予定外に飲んでしまって、夜道をぶらぶら歩いて帰ってきたのが良かったのかもしれません。
打ち上げのあと、写真展会場で二次会。2階の展示会場で彼の初!『映像作品』を何回も観ながら盛り上がるみんなの声を聞きながら、1階の会場の電気を消して、写真用スポットだけを点灯。暫く、写真を独り占めさせてもらいました。幸せでしたね、コレ以上の幸せ感あるかなって思いましたね。
今日から5月11日まで、写真展やっております。出来るだけ多くの方に見て頂きたい、その気持ちでいっぱいです。どうぞ、お時間のあられる方!GWになるとちゃんと初夏っぽくなる気候を味わいながら、お散歩がてらに、写真展へGO。
朝イチで納品先へ。
太陽の光線がキレイで、今日という日がとても幸せで、何だか胸がいっぱいになっちまって、ちょっと泣きそうになって感動してたら。
「ぷっ」
後ろのトラックに、『あのー。左折矢印が出てるんスけどー。』と、クラクション鳴らされちゃいました。慌てて、「すまんすまん(ハザードの音意訳)。」と発進しました。
よし。一気に現実に戻ったぞ。これから撮影を3本こなしたら、コンサートだ!ココロもカラダも大忙しになりそうな今日、地に足つけて、行こう。
※申し訳ありませんが、チケットは完売で当日券はありません……。