野楽里倶楽部 in 那須 ~のらり~

田舎での日々の暮らし・山野草       

時には人は

2021-07-12 18:38:10 | 田舎暮らし

原発事故から10年4カ月

十年ひと昔、私の中でも緊張感も薄らいだ

小出先生が

人は長くは緊張感を維持できないと言っていた

宇治でお会いした明通寺の住職中嶌 哲演氏も

やはり同じことを言っていた

そして今回のコロナ

4回目の緊急事態宣言が出るみたいだけど

一度目の時とは違い人々の関心は薄れ

まわりでも話題に上がることも無くなった

3,11が起きた時も

周りはあっと言う間に緊張感は無くなった

でも私の中では数年緊張は続きライフスタイルも大きく変わり

3,11前と同じ生活には戻れない

でもなんとか自分らしい生活が出来るようにはなった

 

庭に出れば手の届くところに食べるものがある生活

タマネギ&じゃが芋もストック

採り切れない梅

大きな桶で梅酵素&ジュース&梅干し

なんて便利なんだろう

 

でも10年過ぎても元の場所には帰れない人

帰れないまま亡くなった人も・・・・

自然豊かだった場所

そこでは四季折々自然を取り入れた

便利な生活が営まれていたに違いない

たわわに実った果物を見ると

誰もいなくなったところで同じようにたわわに実をつけ

人に食べることも利用されることも無くなった果物は

花が咲き実をつけ、あるものは動物や鳥の餌となり

大地へと帰っていく

たわわに実をつけた果物を見ると

当時の自分と重ね合わせ・・・・

なんだか切ない

 

長い歴史の中で

人は時には個人の努力ではどうにもできない

強制的変化を強いられ

自分らしい人生を過ごすことが出来ない人・・できなかった人

原発事故、コロナ

そしてこれからもきっと・・・・