原発事故から10年4カ月
十年ひと昔、私の中でも緊張感も薄らいだ
小出先生が
人は長くは緊張感を維持できないと言っていた
宇治でお会いした明通寺の住職中嶌 哲演氏も
やはり同じことを言っていた
そして今回のコロナ
4回目の緊急事態宣言が出るみたいだけど
一度目の時とは違い人々の関心は薄れ
まわりでも話題に上がることも無くなった
3,11が起きた時も
周りはあっと言う間に緊張感は無くなった
でも私の中では数年緊張は続きライフスタイルも大きく変わり
3,11前と同じ生活には戻れない
でもなんとか自分らしい生活が出来るようにはなった
庭に出れば手の届くところに食べるものがある生活
タマネギ&じゃが芋もストック
採り切れない梅
大きな桶で梅酵素&ジュース&梅干し
なんて便利なんだろう
でも10年過ぎても元の場所には帰れない人
帰れないまま亡くなった人も・・・・
自然豊かだった場所
そこでは四季折々自然を取り入れた
便利な生活が営まれていたに違いない
たわわに実った果物を見ると
誰もいなくなったところで同じようにたわわに実をつけ
人に食べることも利用されることも無くなった果物は
花が咲き実をつけ、あるものは動物や鳥の餌となり
大地へと帰っていく
たわわに実をつけた果物を見ると
当時の自分と重ね合わせ・・・・
なんだか切ない
長い歴史の中で
人は時には個人の努力ではどうにもできない
強制的変化を強いられ
自分らしい人生を過ごすことが出来ない人・・できなかった人
原発事故、コロナ
そしてこれからもきっと・・・・