野楽里倶楽部 in 那須 ~のらり~

田舎での日々の暮らし・山野草       

ト澤先生との思い出

2007-05-31 12:35:25 | 山野草
5月27日ト沢先生が亡くなられた,
家族の方たちだけで見送られ、
本部のほうに昨日連絡があったとのこと
(財)埼玉県生態系保護協会の副会長を長い間されていた
自然を愛し特に植物に精通されていた

月に1度開かれる大宮のソニック・シテーでの支部長会議
終わった後、ちょうど帰り道ということもあって
いっも先生を自宅まで送っていった
車の中での1時間ほどのお喋りはいっも植物の話
楽しい時間だった

植物の調査依頼の時には何度か運転手をかってでて
先生の後をついて回った
道沿いの植物を1つ1つ丁寧に
シダ科の植物は葉っぱをひっくり返したりして
私にも説明してくれたけど、
そのころは、花も咲かない食べることもできないシダ科やイネ科の植物には
興味がもてなかった

それからしばらくたって
私が矢板の高原山をすっかり気に入って
どんなキノコがあるかみて欲しいと言ったら
足が弱くなって、杖なしでは歩けなくなっていたにもかかわらず
行ってみようということになった

知人友人も誘って10人ほどで
笹をかき分けキノコ探し・・・
車から降りて、初め杖をつきながら見ていた先生
ふと気がつくと、杖を放り出して笹の中に・・・・
先生の強い自然に対する好奇心が体の悪さより勝った瞬間・・・

私が栃木に住むようになって、支部長から一会員となり
先生とも疎遠になってしまった
最後いお会いしたのは、8年前先生が秩父山系での長年の植物調査を
まとめられて、本を出版された、お祝いの会場で

今年いただいた年賀状に「年賀状を書くことも大変になってきたので
今年で最後にします」と書かれていた
「いいわよ、返事をもらえなくても、私は出し続けるから」

帰りの車の中で「僕は山菜はヨブスマ草が一番好きかな」
それを聞いて私も1度食べてみたいと思ったけれど
聞いてから10年過ぎた今、まだ実現していない

先生の家に遊びに行ったとき、裏の畑にハッポウスチロールの箱が
沢山並べてあって、絶滅危惧種の水生植物が植えられていた
いつか社会が変わって、
こういった植物を大切にしようという環境が整ったとき自然界へ
返そうと思って・・・・

先生の願いは叶わず・・・・91歳で旅立たれていった
そのときいただいた、クロモとアサザ
クロモは数年水がめの中で白い花をつけ・・・でもそのうち絶えてしまった




アサザのほうは埼玉から栃木へ引っ越して
里山ガーデンの小さな池の中でヒツジ草,ミツガシワと一緒に元気に生き続けている
友人の大きな溜め池でも一面に繁茂して・・・











墓参り

2007-05-26 21:18:09 | 花藍

出芽が遅く心配していたアヤメの蕾が上がり
今日1輪花が咲いた
草原に咲くアヤメの花もステキだけれど
湿地に咲くノハナショウブが好き
アヤメの花はこぼれ種で3年でハナを付け数箇所で
1つ2つと咲いているけど
ノハナショウブ植えて4年経つのに
こぼれ種は見当たらない


ノアザミの花も咲き始め・・・
秋に咲くノハラアザミ、こぼれ種あちこち出芽
ところがノアザミ、あもったようには殖えない
花は同じように見えるけれど
ノアザミの花里山ガーデンに不満あり・・・かな?

午後から知人と待ち合わせて
江本さんのお墓参りに日光へ
前回訪れた時には、まだ冬枯れ状態
今日は山つつじが咲いて
山藤か咲いて
新緑の中・・・・知人といっものコース
お墓参りをして、草原さんに寄って
お酒を1本、とんかつ定食を1つ
お酒を飲みながら、草原さんが出してくれた山菜料理をつまみながら・・・
友人と生前の江本さんがしていたとうりに・・・
あと二ヶ月で1年・・・・

アレロパシー

2007-05-25 23:17:49 | 山野草
今日は久しぶりの雨、ちょつと薄ら寒い
でも明日はまた真夏日がやって来るという
1日中雨に濡れ、そして強い陽射しと共に気温上昇
植物は蒸れて、葉っぱは黄ばんで元気を失う
小春日和も五月晴れもないまま、もうすぐ梅雨到来


近くの山縣有朋記念館
駐車場の脇に沢水が流れ込み小さな湿地が出来ている
そこに群生していたクレソン
初夏には一面白い花が咲き
あまりに見事で写真を撮りに
ところが最近乾燥してきてクレソンの姿はまばらに

沢沿いや素堀の溝の中に群生していたクレソン
最近見かけることがなくなった
そんな話を近所の人としていたら
「クレソンは水の流れがある程度ないとだめ、
水の絶対量が減ってきれるんじゃない」・・・なるほどそう言われてみれば確かに
素堀の溝がコンクリートになったから・・・だけではなく
山の中を流れる沢水の流れも弱くなったような?


4年前、記念館から貰ってきたクレソン
池の水の取り入れ口に植えた
昨年は虫の大発生で消えてしまうのかな~心配したけれど
今年は虫の発生も無く白い小花を沢山つけた
これもヨーロッパ産の帰化植物だけど
きれいな流れのある水辺でしか生きられない
我家の小さな池、油断をすると在来のセリに駆逐されてしまいそう
なぜかヨーロッパ産の応援に・・・

里山ガーデン造り5年目
思っていたより、ズート、ずっと難しい
勉強不足、知識の無さ
それにマニアル書も無いし
先生は自然
でも先生は親切に教えてくれないし・・・

庭に入り込んでくる帰化植物のセイタカアワダチソウ・・・見つけては抜き
在来種と思っていたヨモギ、
(ヨモギは緑化によく利用される植物、種子の供給地は日本産はごくわずかであり,多くは朝鮮半島から中国であるとのこと。)
葉っぱの切れ込みの浅いもの深いもの色々ある行けど、
在来、外来見分けがつかない

そのうえ、セイタカアワダチソウと同じ他の植物の発芽を抑制する
アレロパシーを発生するとは・・・さてどうしょう
抜くべきか?抜かざるべきか?
それに毎年ヨモギ茶を作って重宝しているしな~・・・









里山ガーデン

2007-05-24 21:10:34 | 山野草
昨日も今日も早朝から陽射しは真夏
早く、早く夏の緑にならなくては

湿地ゾーンの花達は、あまりの暑さにグッタリ・・・


強い陽射しもなんのその~
見事に花をつけているのはナニワバラ
4年前、山野草の店で日本の暖かい地方のバラかな?
そう思って、2,30センチのポットに入っていたものを買って
フェンス沿いに植えたら、ズンズンスクスク大きくなって
切っても切っても・・・・
大きな立派な棘、切った枝の後始末が大変
在来種と思っていたのが・・・中国、台湾原産
あ~あ、植えなきゃよかった・・・


一緒に買ったサンショバラ、これも4年たったら
見事に成長、尾瀬のタカネバラちっとも大きくならないのに
昨年は蕾の首がボロリと落ちて・・・さて犯人の虫は?
今年は、コガネムシのような小さな虫が沢山やって来て
花弁をムシャムシャ・・・・やっぱりバラは苦手かな?


庭の数箇所で毎年元気に咲いたのに、今年は強い陽射しのせいか
古砂利の中のこぼれ種、今年で3年花芽をつけた
でも葉っぱが折れたり、ねじれたり・・・
土手のアヤメ大きなケヤキの下で直射を免れ・・・
キスゲの花のオレンジ、アヤメの紫
オレンジと紫の洋服の組み合わせなんて、考えただけでも・・・・
でも自然の中ではどんな色の組み合わせも、う~ん、ステキ!

小川沿いに白いボールのようなものが、あれはなに?
カザグルマの蕾、今にも咲き出しそう
矢板に住み始めた頃、散歩コースは田圃の畦道
太いカザグルマの蔓、畦道を覆いつくし隣の林縁まで伸びて
何十という白い花を見事につけて・・・
こんな大きなカザグルマを見たのは初めて
毎年花見を楽しんでいた・・・・
ところが補助整備が始まって、きれいサッパリと・・・
周りに残っていた、苗木を数本雑木工房の川沿いに植えた
数年して、花をつけるようになって・・・
それを挿し芽・・・すっかり忘れてた
雑木工房の新しい住人・・・
裏庭で毎年咲いていた白根アオイ
川沿いのカザグルマ、しっかり根付いて、移植は可哀そうで置いてきた
次々咲く花を楽しんでいるかな~


数時間後に蕾は開き
紅紫の花芯、白の花びらに緑の筋
これもおしやれな色の組み合わせ・・・

以前は林縁や小川沿い、時々見かけた花
だんだんと姿を消して・・・寂しいな~


ヤマメ

2007-05-24 00:33:36 | 花藍
知人の夫からいただいた
10数匹のアブラハヤの稚魚、スジエビ1匹、シマドジョウ1匹

ヒョコを買いに行ったら、魚コーナーで見たヤリタナゴ
オレンジ色の背びれと腹ビレがきれいで、つい買ってしまった
ヤリタナゴ6匹、そしてこれもついでに買ってしまったヤマトヌマエビ2匹

毎日餌をあげながら・・・
ただ黒い線が1本のアブラハヤ
やっぱり
淡いピンクにグリーンの丸い紋
ヤマメの稚魚が欲しいな~

以前、平野の川ではヤマメの稚魚が群れをなして泳いでいた
網ですくえば簡単にいくらでも獲れそう・・・
ところが砂防ダムが出来て
それから10年いまでも河川工事が
あつちをひっくり返し、こっちをひっくり返し
続いていて、魚の姿は消えてしまった
何処へ行ったら獲れるかな~

裏の小川、池に水を引いているので
一日1回吸水口の掃除
ドジョウがいるのは確認済みだけれど
なんだか違う魚の影が・・・
でもあんまり気にも留めなかった
近づくとスーと物陰に隠れ
ところが今日はスーが遅れ・・・
上から確認されて

な~んと、ヤマメの稚魚
とっさにアブラハヤと入れ替える・・・
水槽で泳ぐヤマメの姿が・・・

網を持ってきて・・・でもあっと言う間に姿は消えて
獲れるかな?
網を入れたらたった1回で網の中に
やった~
ところが網には穴が2つ空いていて・・・草むらの中に
あせって草をかき分けて・・・でも姿が無い
早くしないと日干しになっちゃう
周りの草をぜ~んぶ抜いて
でも姿がない・・・2ジャンプして川に戻ったのかな?
諦めきれず・・・川を覗いたり、さらに草を抜いたり
いったい何処え消えたのか・・・不思議

不思議と言えば・・・3日前姿を消したカエデ
鳴き声を聞いてすぐ駆けつけて
2羽のカラスを「こら~」と言いながら追い払い
モミジもカエデもヒヨコといっても20センチの若鶏
逃げたカラスは手ぶらだったはず・・・

モミジは見つかったけどカエデの姿は
草むらを掻き分けたり、踏みつけたり
諦めきれずに、次の日も・・・

牛肉も豚肉もあまり好きじゃない
でも鶏肉は好き
ヤマメの塩焼きも大好き・・・

でもたった5日でも我家の一員
我が家の小川に住んでいた・・・となると
ことはちがってくる

人間ておかしな生き物・・・おかしいのは私だけ?


里山ガーデン

2007-05-22 13:39:03 | 花藍
「春になったら、ヒョコが入るよ、そしたら1000円位で買えるから」
ペットショツプのおじさんが、そう言ってたのを思い出し
5日前、萌さんの帰り、ペットショツプに寄ってみた
チャボのメスが一羽欲しかったけど、チャボはいなくて
ゴトウモミジという種類のヒヨコが2羽
別々にするのはなんだか可哀そうなので2羽買ってしまった
そして、モミジとカエデ、またまた安易な命名

昨日、早めに犬とご対面・・・・おもって外に出した
ほんの4,5分ほかの事に気をとられ・・・
ヒヨコの異常な鳴き声に、ハッとして
カラスが2羽、ヒヨコを襲っていた
カラスは追い払ったけど、モミジとカエデの姿が無い
草むらをかき分けて探したけれど・・・・
耳を澄ますとかすかな鳴き声が・・・
隣の竹薮までかき分けて・・・・

もうすぐお客さんが来る時間だし
諦めようかな・・・
かすかな鳴き声は足元の切り株のところから
モミジの顔が・・・・
抱き上げて・・・首のところに、突かれた後が
でもたいしたことはなく、ホッ!

カエデはとうとう見つからず、
カラスに連れて行かれてしまったのかな?

今日の散歩は目を離さずに・・・

以前、知人から合鴨の雛を貰って
ピンがいつも舐めてあげて
雛もすっかりなついて・・・
ところがある日雛の声が聞こえなくなって

よく面倒をみているな~思っていたら
舐めてあげながら、ちびりちびりと噛んでいた
ひよこも、ナメテ、ナメテ、チョツト噛んでの繰り返しで
声を上げて泣く事も無く死んでいった・・・・

前科もちのピン、モミジが気になって、気になって


ピン譲りの好奇心、セブン、同じく気になって、
近づこうとすると、なぜかピンがスゴーイ剣幕で怒って
遠くから眺めているだけ


猟犬のクロベイ、カエルも捕まえられない気の弱さ?
エバリンボーのピンも恐いし・・・でも興味津々・・・


モミジはというと、昨日の恐い思いのせいか?
足元から離れないで・・・写真も取れない


食べるもの以外には、興味ナシのお母さんチビ
おかあさんにそっくりなおねえちゃんのレブ
デカ、ホクト、やっぱりお母さんに似て
好奇心ほとんどゼロ・・・

2007-05-21 07:27:38 | 花藍
昨日は人形展最終日、
早めにでたはずなのに・・・

出かけたときには必ず立ち寄る
我家から約一キロ先のファミリーマート
ツバメの雛が孵って

モー可愛くて、素どうりができない
雛が孵っている巣は4つ・・・
以前、まだ矢板に住んでいるころ
ツバメがやって来る季節になると
わざわざ見にやって来た
たくさんの巣
端から数えて・・・・30数個
イワツバメとツバメが仲良く並んで巣を作っていた

それがここ5,6年前から、巣の数は年々減って
そして壊れる巣も多く見かけるようになって
ツバメの調査をしている友人に電話

田圃の補助整備が完備して、水を人がコントロールするようになり
田圃の土が乾いて・・・・それが巣がもろくなった原因ではないか・・・・
なるほど・・・

優しい、ファミリーマートのオーナー
巣が壊れてしまうからと、軒先に棚を作って

でもせっかく作ってあげた棚も使われてない・・・
岩ツバメはもうこなくなってしまったとか
「ツバメとイワツバメの鳴き声は違うので、来るとすぐわかるんだよ」
「去年来たのが、またきたのかな~なんて思ったら、かわいいいね~」
店主の優しい言葉に、ホッ!

益鳥のツバメ、人間の為に貢献していると言うのに
ファミリーマートの会社の指導員
汚いから、ツバメの巣を撤去するように・・・
なんてことを言うのだ
ツバメを見るために、ジュース、タバコ、お菓子、時々昼の弁当
買うのは、かならずこの店、
こんなお客がいることを、指導員に教えてあげたい

写真を撮って、巣の数を数えて、雛をながめて、店主とおしゃべり・・・
萌さんへ着いて、時計を見たら
やっぱりいつもと同じ・・・・

鳥は鳥でも・・・我家のニワトリ、ミート
最近お気に入りの場所を見つけたような?
一度鳥小屋の戸を閉めるのを忘れて・・・
またまた、つれていかれてしまったかな、
急いで、外に出たら、
ログキャビンの屋根で羽ばたいて、コケコッコー
私を見ると、フェンスに飛び降り、行ったり来たり

それ以来、フェンスの上に飛び乗って、コケコッコー
歩き飽きると、しゃがみこんで、ウトウト・・・・

立派な、雄鶏に成長したミート
時々おかしな動作を・・・
羽をチョツト広げて、かに歩きでよろけるように
近づいてくる・・・
ウン!・・・なになに? 私を威嚇?
でも、その後、何処へ行くにも着いて回る
鳥小屋に、餌をあげに入っても・・・同じ動作を
 
う~ん・・・これってもしかして求愛動作?
いつもあまりしつこく着いてくるので・・・
水をかけたり、バケツを投げたり

ところが、求愛動作、とおもったとたん
なぜか優しく・・・ミーチャン
女心は複雑なのだ?・・・・・


里山ガーデン

2007-05-19 01:30:20 | 山野草
されぞれの花に、それぞれの想い出が


チワワを専門に扱っていた今は亡きS氏
我家のチビとピンはS氏から譲り受けた
数年前に奥さんに先立たれ
奥さんが好きだったという山野草がハッポウスチロールに入って
所狭しと庭に並べられていた
「世話をするのが大変だから、よかったら好きなのを持って行ってくれ」
キスゲの花を一箱貰った、箱の中でギッシリ殖えて
花は小さく、まるで別の花のよう
箱から出して雑木工房に植えてあげた、でも雑木林の中で
陽射しが足りなかったのか、あまり花芽は上がってこない
5年前、花藍の土手に植え替えてから
日の光を十分に浴びて、毎年、花を見事につける
今年も株は大きくなって蕾を沢山つけている
ピンもチビももう11歳、
キスゲの花も我家へ来てもう11年・・・・


アサツキの花
今年初めてピンクの花が一輪
我家へ来て4年
只見の友人の家の裏庭に抜かれて沢山捨てられていた
なんだかノビルのような、山ラッキョのような・・・
「食べられる」て聞いたら、
「喰えるけど、硬くてあんまり旨くない」
「花は咲く」・・・聞いたら
「咲いたの見たこと無い」
とりあえず何本か拾って、庭に植えてみた
2年経っても、3年経っても花芽は上がってこない
やっぱり花は咲かないのかな~
抜いてしまおうかな~思っていたら
4年目でピンクの花が・・・アサツキ
彼女が花が咲かないと言ったのは
たぶん、花が咲く前に刈ってしまうのでは・・・
それとも、「喰えるものしか興味なし」といつも言っているから
花が咲いても気が付かないとか?
それもありえるかな~

さて明日は人形展最終日、
約束の時間に行けた日は・・・一日も無し
最後の日ぐらい・・・
シロツメ草、ぬきた~い、の誘惑に打ち勝たなくては?

里山ガーデン

2007-05-18 07:56:03 | 山野草
「私は山が好き」と言うと、
「どんな山に登られたのですか」と聞かれる
高山、亜高山帯のお花畑は素敵だろうけど
高い山に登る事には、あまり興味が無い
そこで最近では、「野遊びが好き」と言う事にしている
幼いころ、遊んだ田圃の畦や、原っぱ、湿地に咲いていた花に心引かれる
そんな花達はただの雑草と呼ばれ、気にもされず、大切にされることも無く
人知れず、姿を消してしまったものも数多く
また外来種の進入や気候変動で
幼いころに遊んだ日本の田園風景は急速に変化しつつある
それがとっても寂しくて、せめて我が家の庭だけでも里山を・・・ということで
里山ガーデン造り・・・5年目

5年前この地を購入した時、不動産屋が庭全体に除草剤を撒いて
前に住んでいた人も、除草剤を庭に使っていたとか・・・
きれいさっぱり、草の生えていないグランドのようだった
その後、初めに生えてきた草は、
ハルジオン、ネズミムギ、カラスムギ、ハルガヤetc・・・ほとんど外来種
その中に、オトギリソウを発見、
目に付く外来種は抜き・・・
山際の方までは除草剤を使わなかったようで、
しそ科の植物がワンサと出てきた、いったい何の花?
5月になって花をつけ、それは在来種のオドリコソウ
見事なピンクの花の群生
夏には、オトギリソウがあちこちで見事に黄色の花をつけ
除草剤を使うことを止めたとたん、
眠っていたたくさんの花達が芽を出した
一つ一つ、ノートに書き留めて、さてこれからどんな花が飛び込んでくるのかな?
除草剤を使うのを止めた
1年目の春
東側ではレンゲソウが花をつけ、ジシバリ、ヘビイチゴ、キジムシロ、紫サギゴケ
ノミノフスマetc・・・あっと言う間に、素敵な花畑の出現に
植物の生命力の強さに感動

2年目の春、
野の花はさらに増え、春にはウットリするような花畑
ところが夏に猛暑になって
オトギリソウの花は焼け、野菊類も頭の先が茶色になってしまって
ガッカリ・・

この年植えたヤブデマリ
只見の友人の裏山で林道沿いに咲いていた、純白の花、ムシカリかな?
でも季節は6月、ムシカリはもう終っているはず、
いったい何の木?・・・・小さな苗木を2本持ち帰り、庭に植えて
スクスク、ズンズン伸びて、2年目で花芽をつけた、図鑑で調べたら
日本海側に分布する変種のケナシヤブデマリ(ヒロハヤブデマリ)
どうりで見たことが無いはず、家の周りで見かけるヤブデマリより
葉っぱは大きく肉厚、花も大柄、挿し木の得意なおじさん、
「これも挿し木が出来そう」・・・あっちを切られ、こっちを切られ
切られても切られても、スクスクズンズン・・・・

3年目
庭の西側に造った湿地ゾーン
沼トラノオ、コシロネ、サワシロギクは
雑木工房の裏の田圃から10数本抜いてきて
クサレダマ、サワギキョウは挿し目をして、コオニユリは種を見つけると
摘んできて、植木鉢にパラパラと撒いて大きくなったものから庭に下ろして
3年経ったら、沼トラノオは数えられないくらいに増え
素敵な湿地の風景が出来上がった
この年の夏も陽射しは強かったけれど、午後からほとんど雨になって
湿地の花達は、力強く見事に咲いてくれた
秋には野菊類が、濃淡の紫色の花を付け、
驚くほどたくさんのキタテハ、アカタテハが花の蜜を求めてやってきた

この年植えたタカネバラ、知り合いが若かりし頃って言っていたから
3昔も4昔も前の話かな?
尾瀬で咲いてたタカネバラ、枝を1本折って、挿し木
次々増やして、友人や知人に・・・その友人や知人が次々増やして
我家へ・・・・花屋で買ったタカネバラスクスク伸びるのに
なぜか尾瀬産、貰った時よりちょつと大きくなったかな~・・と言う程度
でもさすが、色は素晴らしい

4年目
春から7月まで雨雨、薄曇の日が続き、春先の温度差も大きく
春に咲く花は葉っぱが先にワンサカ育って、花は葉の陰になり
彩り豊かな・・・風景を見ることは出来なかった
そして夏、湿地ゾーンの花達も、ヒョロヒョロとどこか力なく
でもそれなりにみんな無事に花を付け
野菊類は出芽のとろに先がちじれたり、垂れたり
そこで、2度ほどの刈り込み
花の色はいまいちで、蝶の姿はグーンと減って?寂しい秋

5年目
今年の春は、ジシバリの見事な群生を目にする事ができなくて
サギゴケやツボスミレ、コスミレ・・・小さな花達の群生は影を潜め
外来種の爆破的な繁殖
昨年山ユリ、何本かウイルスにおかされて
今年も病気にかかった山ユリ・・・
日本のユリはみんなウイルスを持っていて
でも元気なら病気は発症しないとか
最近山の中でもウイルスにおかされていうのを見かけるようになった
これから迎える初夏の花・・・さてどうなることか?

野遊びをしながらポケットの中は花の種
あっちにパラパラ、こっちにパラパラ・・・鉢の中にまでユリの芽が
さてこれは、なんのユリ?コオニユリでも山ユリでもなさそうだし・・・
今年は蕾が上がってきそうな気配・・・・咲いてからのお楽しみ


自然界は

2007-05-17 10:32:35 | 山野草
5月半ばを過ぎたのに、いまだにコタツをしまえない
晴れるとお日様は夏の陽射し
ところが日が落ちると、冷え込んで寒い
午前中まるで夏のよう、ところが午後から風が強くなると突然気温は下がって
犬はコタツにもぐり込む・・・一日の大きな温度差
昨年の春も、とても気になって、そして今年
花の状況は、さらに悪い

花芽の上がってきたオニシモツケ、毎年まるで、
小山のようにこんもりと力強く、
白い霞のような花を見事につける・・・
ところが今年花芽をつけた茎はヒョロヒョロと
先日の強い風で、葉っぱはちぎれ・・・
またあんな風が吹いたら、花芽の先は飛んでいきそう


チョウジソウの花、ブルーのお星様のよう・・・・
ところが色はイマイチ、その上花首が垂れてしまう


5年かけて、庭中に殖えた、野菊、
ノコンギク、ユウガギク、ヤマジノギク、ヨメナ、シラヤマギク、
ヤマシロギクetc・・・・

野遊びでフラフラ、ウロウロしてた時、田圃の溝で一面濃紫のノコンギク
そこにヤマハッカの可憐な小花もちらほら・・・・
あまりの美しさに、それから15,6年経つた今でも忘れられない風景の一つ

昨年からその野菊類の出芽に変化が
頭の先がちじれてしまったり、水分が抜けて垂れてしまったり
自然に生えてきたヨメナ、群生する事を楽しみにしていたら
今年の出芽はみんな黄ばんで、最悪状態・・・まるで除草剤でもかけられたよう
ちじれた葉っぱを広げてみても、アブラムシの姿は無し
一つの株からちじれているもの正常なもの・・・病気でもなさそうだし
原因はいったい?・・・・
バラも新芽の先についた蕾が垂れ、リンゴの花首も垂れてしまうものがある
知人が言っていた・・・
光をさえぎるものの無い河原のイタドリ、コゴミ、頭の先は茶色に焼けている
晴れると強い陽射し、そして風
紫外線の強さ、乾燥化?
虫や病気なら対策はあるけれど、
風や陽射しが相手では、
なす術は無し・・・


オオウマノアシガタの中にシマヘビが
さては池のカエルを狙って?・・・・
今年の卵は1つだけ、温度の上昇であっと言う間にオタマジャクシになって
ところがお玉の姿は消えて?
トウキョウダルマガエルが1匹だけ・・・姿を見かけたけれど
最近姿は無し・・・・
シマヘビのお腹に収まったのかな?
昨年までは所狭しと3つの池の中に沢山の卵・・・
小さなカエルたちが池から里山ガーデンへと・・・
今年はカエルの姿もオタマの姿も無し
腹ペコのヘビ?
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」
未来の予告・・・現実に?