野楽里倶楽部 in 那須 ~のらり~

田舎での日々の暮らし・山野草       

里山ガーデン

2009-05-31 20:28:08 | 花藍
10年前畑に植えた数株のイチゴ
どこから貰ったのか忘れてしまったけれど
無肥料、無農薬、植え替えなしのほったらかし栽培で
畑中に広がって、
年々小さくなって葉っぱはミツバツチグリ程度になってしまったけれど
草に覆われ、おかげで鳥に食べられることもなく
甘味と酸味のほどよい実で毎年イチゴジャムを作っていた

昨年そのいちご数株抜いて、庭に作った畑に植えた
冬の間に庭でセッセと燃やした竹の灰、鶏糞をあげたら

ズンズン大きくなって
畑の数倍大きな実をつけた
赤くなった実を摘むと
熟れた実はへたからポロリととれ、
へたも一緒に取れる実はプッンと小さな音がする

この感触、何かに似ているぞ?

オレンジ色のモミジイチゴを摘むときと同じだ~

そして形まで・・・みんな楕円形

イチゴ、ニラ、カキドウシ、カントウヨメナみんな一緒、
葉っぱを掻き分け赤い実を捜す
おかげでまたまた鳥に食べられることもなく・・・


育ち始めたキャベツ、ブロッコリーに虫食いの穴

やっと青虫が発生し始めたか・・・ホッとする

まるで湧いてくるようにキャベツ畑の上を舞っていたモンシロチョウの姿も
最近めっきり少なくなった

このまま青虫の餌にするか
悩んだ末に
近くの草むらにポイ・・・他で餌を探してね
やっぱりキャベツが良いよ~・・戻ってくるかな?

昨年友人の田んぼの畦から抜いてもらったアヤメ
花が咲いたら

ヒョウギアヤメで・・・メデタシメデタシ

絶滅危惧種のサワトラノオウ
取り蒔きの1センチぐらいの小さな苗を数本もらった
こんな小さな苗で無事に育つのかな?・・・ところが翌年花芽をつけて

4年目の今年も無事に花を見ることが出来た

昨年、我が家で育てた苗も
今年、花芽をつけている、
こんなに発芽率の良い草本が群生地は全国でも数箇所なんて?

水中花や水辺の花、アサザ、トチカガミ、タヌキモ、カワジシャ
家で育ててみるとどれも驚くほどの繁殖力
それがなぜか絶滅指定・・・・年々指定は増えるばかり






危うい食物連鎖?

2009-05-28 21:45:25 | 花藍
昨年より更にクローバは拡大
満開になった白い花をながめながら・・・どうしたらいいのだろう?
そこでトラスト地はどうしているのか
友人に電話・・・「花だけ刈り続ける」

そんな話を夫にしたら
草刈り機の音が・・・
クローバーの花を刈っている
ところがそこには、河原ナデシコ、ウツボグサ、アサマフウロウ、ツリガネニンジンetc・・植えてある
急いで棒を立てて・・・でも全部は立てられない

気を使いながら刈ってくれているのはわかるけど
草の識別なんて出来ない夫

「やめて」とも言えないで
ハラハラドキドキ

ところがエンジン音が止まって「へびだ~」
「え~切っちゃつたの」驚いて飛んでった
ヘビはノロノロ草むらに逃げ込んで無事

しばらくするとまたエンジン音が止まって「またいた~」
アオダイショウが夫の車の止めてある車庫に向かって逃げていく・・・

「車庫に入っちゃうよ~」

そこでヘビの尻尾をつまんで草むらの中へと

「へびだらけだ~」

たつた2匹いただけなのに
なんとオーバーな

「みんなうちのヘビなんだから切らないでよ」

草刈り機を置いて「もうやめた~」

「まったく情けないいったいヘビのどこが怖い」
「だって犬が噛まれるよ」
「おとなしいアオダイショウ逃げはしても噛むはずなんてないでしょう」

ブッブッ言いながらも、ホッ!、「へびさんありがとう」
在来の野草はよけながら代わってクローバーの花飛ばし

時々休んで
新しく作った池の中をのぞくとトウキョウダルマガエルが

小さな池の周りは毎年確認していたトウキョウダルマガエルの姿が無く
代わりにニホンアカガエルの姿が

農家のおじさんが「トウキョウダルマガエルが産卵の頃
ちょうど除草剤を蒔くので年々数が減っているけれど
それより早く産卵するニホンアカガエル、ヤマアカガエルは除草剤を間逃れて数が増えてきているよ」と言っていた。

増えているとはとはおもえないけど
ダルマガエルよりましかな・・と言う程度

小さい池はアカガエルの居住池になってしまったけれど
新しい大きな方の池に住みつき?・・・とりあえずホットした

前のご主人が「ナナフシの子供がウジャウジャいるからもっいってくれ」
そこでビニール袋を持って・・・
親のナナフシは薄茶色、
ところが子供は薄緑「かわいい~」
そっと摘まんで袋へ、蜘蛛が捕まえ食事中・・・
こんなに沢山生まれても無事大人になれるのは?

前の家と我が家では4,50メートルしか離れていない、
ナナフシ、カナヘビが前の家には沢山いるのに
なぜか我が家の庭では確認できない
「どうしてかな?」と聞いたら
「以前住んでいた人が除草剤を使っていたからじゃないのかな」

「農薬を使うのを止めても自然が回復するのには少なくても10年はかかる」
以前農家の人が言っていたのを思い出した

カナヘビやナナフシが前の家から分家してくれるには
まだまだ時間がかかるってこと?

人間に利益をもたらすミツバチは数の減少で注目されているけれど
減っているのはミツバチだけではない
ヤマカカシは絶滅危惧種に春ゼミ、メダカ、だって・・・
子供の頃どこにでもいたトノサマバッタ、ショウリュウバッタ
今ではまったく見られなくなった

あんなに沢山いたイナゴですら稲が実った田んぼでも滅多にお目にかかれない
子供頃佃煮にするくらい沢山いたタニシだって・・・

気にもされず消えていく生き物達のなんと多いことか

ヘビ、カエル、ケムシetc・・・嫌う人はたくさんいるけれど
生き物達の声や気配を感じない自然の中では不安を感じる

それなのにあ~あそれなのに
雑木林は年々消えて
田んぼの畦は年々除草剤で茶色に変色が増えてきている

気候変動、それだけでも生き物達は大変になってきていると言うのに

こんな時代になっても生き物を減らすことに力を注ぐ人間
食物連鎖の土台が崩れ
一番上で人間だけは特別・・・なんて思っていても
土台がなければ天辺を維持することは出来ないよね~







雨ナシ

2009-05-28 20:15:22 | 花藍
朝と夜はいつもの5月
ところが時間とともに温度は上がって昼間になると真夏日に
その上雨ナシ、今日で11日目
河原に行っても
この季節、緑のジュタンにになるはずなのに

野芝はバサバサ

ミヤコグサの花数も少なく

八方へ行っても陽射しは強く
山の駅の広場、犬たちは降ろしたとたん一斉に駆け出したのに
あっという間に

あついよ~

フキ採りに
伊南村へと出かけたけれど
雪ナシ、雨ナシの日が続いているようで
同じく山はザサバサ
沢筋のフキをはどうやら食べられそうに伸びてはいたけど

短い、細い、その上、あついよ~

一昨年、昨年、そして今年
年々悪くなるばかり
嘆きながらそれでも足は野山へ向かう・・・

 



トキソウ

2009-05-24 07:32:04 | 花藍
昨年友人に連れて行ってもらった
福島の山の置くの廃村
昔作ったため池が自然に戻って湿地になっている
こんな場所があちこちにあるという
ちゅどいい遷移の過程なのか
湿地の花が彩り豊かに咲いていた

水が染み出す岩土のところではモウセンゴケ、トキソウがびっしりと生えていた
トキソウを何本かいただいて大事に大事に育て
今年花を付けて感激


ところが友人から電話
スーパーの傍らで何本も入ったトキソウが500円で売っているよ
息子からは2,30本入ったトキソウが980円で買えると聞いて
う~ん
自然界ではめったにお目にかかれなくなったトキソウの大安売り
なんてこった

昨年友人の知人から買ったサワラン5,6本入って300円
安さに感激・・・・ところが
これもはじめ山形で手に入れたものを業者に頼んで増やしてもらったとか
ということはこれもバイオかクローンか

そういえばサギソウだってウチョウランだってスゴーク安く売られてる

花は山で探すのではなく
スーパーに行って探す?
便利って言えばいえない事もないけれど
でもね~
これも悲しい時代になったもんだな~

悲しい時代

2009-05-24 05:08:28 | 花藍
作りかけに池に水を入れたとたん3個のヤマアカガエルの卵
無事にオタマになって、日増しに大きく成長

水に浮いた落ち葉を押して遊んだり
立ち泳ぎを続けたり

水草を入れるときにでも一緒に入れてしまったのか
コロコロ太った元気なヒメダカも

友人の田んぼから貰ってきたタニシ
日が昇るとアメンボーもやってきて

スズメも水を飲みに訪れる
そして我が家の犬も水のみに

池の周りは緑の縁取りに


池の中に植えた水草
アサザ、トチカガミ


買ってきたコウホネは池から出して
埼玉の友人からいただいた川に自生しているコウホネを
池に入れた、葉っぱがすご~く長い
まだ花芽は上がってこないけど
花の姿も若干違うのかな?

大倉の友人からは田んぼに植えているクワイを幾つかいただいて
それも植えて見た
どんな花が咲くのか楽しみ

それからタヌキモ・・・黄色の可愛い花
樽の中が一杯になって
池に移して・・・これでおもうぞんぶん殖えることができるだろう
ところが
入れるそばからオタマが食べて・・・アットいうまに食べつくし

今ではオタマの姿もめっきり減ってしまったけれど
以前は5月に入るとオタマの卵で田んぼの中は真っ黒に
畦道に出来た小さな水溜りまでオタマの卵が浮いていた

田んぼの水路もため池もどこもオタマの卵が一杯だったのだろう
それでもタヌキモは食べつくされることもなく
きっと食べつくすことが出来ないくらいのタヌキモが
そこかしこで黄色い花を咲かせていたのかな?

そんな自然の風景を今は目にすることが出来ない
年配者に昔の話を聞きながら想像するしかないわけで・・・


大きな樽、2つの水がめ、初めに作った小さな池
どこもミツガシワ、アサザ、トチカガミ、タヌキモが溢れ
時々知人友人に分けてあげているのに
水草のなんと繁殖力の強いこと・・・それなのに
次々レッドに登録される
生育する環境がいかにないかという証明かな?

黒メダカまで直売所で売られているという
若い知人、池のタニシを見て「ねね、どこで売っているの」
悲しい時代になったもんだ・・・ね~


春の収穫

2009-05-22 00:53:04 | 花藍
今日も(21日)朝から強い陽射し
畑に植えたジャガイモ
植えるのが遅かったので
無事に芽を出しているか気になって朝1番で見に行った。
日曜日に雨が降ってくれたおかげか無事に葉っぱが展開していた
ついでにワラビを籠一杯摘んで、ヨモギ、スギナも・・・

午後友人から電話「明日から天気が崩れるようだからサクランボ取りに来て
雨に当たると落ちてしまうから」
そこで急いで籠をもってサクランボ採り
昨年、1昨年、カメムシの大量発生で
実の状態はとても悪かった
ところがこんな猛暑?にもかかわらず
雨が少ないせいか実われもなくて状態はとてもいい

サクランボの木の下につながれているワンコ
サクランボが大好物そこでワンコが届きそうな下のほうの実は残し
自分で取って食べればいいものを
サクランボを取っている間ついて周り
採り落しを種ごとパクパク
「こんなに食べてお腹壊さない」・・・・?

帰りに市場に出せないチビラッキョをいただいて
小さいラッキョは手間隙かかるけど
酢漬けにするとやわらかくとても美味しい
醤油と砂糖で甘辛く煮ても美味しいとか
ラッキョを煮るなんて初めて・・・昔から煮て食べているとか
味見をさせてもらったらなかなかいける
そこで煮付けようの大きなのもいただいて

家に帰って
タイムリミットの山椒の実摘み
実がやわらかいうちに摘まないと口に残って美味しくない

夜なべ仕事が山ほど
ワラビのあく抜き
山椒の実とり、これ結構大変

チビラッキョ
の根を取ってきれいにするのも手間隙かかる

サクランボは塩水で洗ってハチミツ漬けに

すべて終わって時計を見たら1時過ぎ

さて明日の朝はお茶摘み
ズンズン伸びるお茶の新芽を眺めながら
摘む時間がない・・・でもあまりの暑さで夏の緑になってきた
明日は・・・いや今日はかならずお茶摘みずるぞ~

春を飛び越し夏が突然やって来て
植物たちは急いで夏の緑へ変化している
ゆつくり順番にというわかにはいかなくなって
なんと気ぜわしいことか・・・


里山ガーデン

2009-05-20 22:44:24 | 花藍
日曜日待ちに待った雨が降ったのに
雨が止んだら強い風が吹いて
その後3日続きの真夏日で
大地はあっと言う間にカサカサ
強い陽射しで空中湿度もなく草の伸びも野菜の伸びも悪く
元気なのはクローバーだけ・・・

外来のニワゼキショウでさえどこか元気がない

かれんなウラジロヨウラクは今年も花をつけたけど
あまりの暑さに木陰に移動してあげようか・・・悩んでしまう

アヤメ

ニガナ

チョウジソウ

キンポウゲ

ノアザミは元気なのは朝と日が落ちてから
強い陽射しの下では葉っぱも花もグッタリ
秋のノハラアザミは庭でどんどん増えるのに
白い産毛に包まれたノアザミはどうやらこ空中湿度が十分必要なのか?
田んぼの畦でも姿を消してきている

オオウマノアシガタ
庭の水路沿いで自然に生えてきた
はじめ名前がわからずに・・・図鑑で調べネット調べ栃木のレッドで調べ
青森と栃木県だけに分布する絶滅危惧種だったのにはビックリ
ドンドン殖えて見事に花をつけたのに
今年は花数が少ないな~

サンショウバラ

ナニワバラ、サッサと咲いて終わってしまう
この暑さではしかたないね

奥会津

2009-05-16 21:46:33 | 花藍
昨日は南会津へ
今日は奥会津へ
目的は友人の畑の畦のヒオウギアヤメ

昨年ヒオウギアヤメを探していたら
友人の畑の畦に植えてあると言う、
どんどん殖えて・・・草刈り機で刈っている
「刈ってはダメ、来年貰いに来るから大事に殖やしておいてね」
もうそろそろ芽が出たのではと気になっていた

昨日は蕎麦のハチミツが買えなかったので
途中、トチのハチミツを売っている農家の家によって
庭先にミツバチの箱が無造作に積んであり
ハチが箱の回りを飛んでいる
どうやらここのミツバチは被害を受けてないようだ

昨年のハチミツはもういくらも残っていなかった
今年はトチの木はどの木もたくさんの花芽をつけている
ところがここにきて温度が低く
霜も2度降りたとかで
ツーンと伸びたイタドリの頭は霜枯れ状態に
トチの花も無事に咲けるかまだまだわからないとか
ハチは無事でも花が問題とはね・・・

友人の畑ではアヤメが1,20センチに伸びていた
ところが昨年花を見たらだたの紫色のアヤメだったとか
「おねえさんが欲しいと言っていたアヤメと違った」

彼女の家の裏の湿地に以前咲いていたヒオウギアヤメ
圃場整備の工事をすることになって
畑やため池の周りに移植しておいたという
ところがその後、買って生きたアヤメ、取ってきたアヤメ、自然と出てきたアヤメ、色々混ざってどれがヒオウギアヤメかわからなくなってしまったとか
とりあえずヒオウギアヤメらしき葉っぱを見つけ出して
抜いてもらったけれど、いまいち自信がない
「ヒオウギアヤメでなかったら返すからね」
「いらないよ~」
「私だって他のアヤメはいらないもん」

さて後は花待ち・・・

南会津

2009-05-16 08:16:26 | 花藍
新緑を見ながら南会津へと
いっも寄る田島のお蕎麦やさんで蕎麦のハチミツを買って・・・・

お蕎麦やさんの回りの田んぼの畦、草が生えてない
さては除草剤でも撒いたのかな?

蕎麦やでそんな話をしたら「雪も少なく雨も降らず草が伸びないんだよ」
ミツバチもみんな死んでしまって
今年はミツが集められないとか
お店には昨年の残りも置いてなかった

「数日前は30度になって、昨日は霜が降りて山が真っ白になったんだよ」
「若葉が茶色になっていたでしょ」

さえぎるものがない草原の山ハンノキの若木は茶色になって
満開のズミの白い花も赤く焼けていた

「ハチもチョウも飛んでる姿を目にしないでなんだか気持ち悪いね」
こんな緑豊かな田舎も同じか~
「これでは夏野菜の種がまけないでしょう」
「みんなビニールハウスで苗を作って雨が降るのを待っているのよ」

雨が降り出すといつまでも雨の日が続き
晴れるとこれまたいつまでも続く

繊細なニホンの植物は姿を消して
田んぼや畑の畦は北米産のハルジオン、ヒメスイバだらけ
春になると湧くように現れたモンシロチョウ
キャベツの苗にモンシロチョウの幼虫がとってもとっても・・・
ところが最近青虫の姿はなし

ないものだらけの春の野になってしまったよ



気候変動

2009-05-15 06:05:23 | 花藍
数日前知人と出かけた七ヶ岳

ムラサキヤシオが咲いて

タムシバが咲いて

山は芽吹き始めたばかり
この季節樹木は沢山の水が必要なのに
雪も少なく雨もない・・・
雪解け水がドットと流れているはずの沢も水はチョロチョロ

山中、春ゼミの声で賑やかなはずなのに・・・か細い声がたまに聞こえてくるだけ
鶯の声もツツ鳥の声もすくなくて
淋しい春の山

皆伐された山肌はバサバサ・・・の持ち山それとも林野庁の山なのか
最近とくに皆伐され剥げ坊主になった山斜面が目に付く

CО2削減でエコカーには補助金とか騒いでいるけど
かたや削減に貢献している山は皆伐
エコカーなんてゼッタイ買わないぞ~

雨ナシの日がいったい何日続いているのか?
その上強い陽射し
午後には冷たい北風が吹いて
小枝や若葉は千切れ道に散乱
地べたは乾いて・・・植物の嘆きが聞こえてきそう

ポンプを買ってきて川から取水

これでこころおきなく我が家の庭には水を十分あげられるけど
山までホースを引っ張ってはいけないよ~

空を見上げとうぶん心痛める日が続くのかな?
雨がほしいよ~