先月参加したナラ枯れ防除活動報告集会、
講演された主原憲司先生
京都の自然についてもっと詳しく知りたい
先生の自宅が一緒に行った知人の仕事場のすぐ近くということで
アポイントをとってもらっておばさん3人でお伺いすることになった
先生のご自宅は京北の下弓削町
京南の宇治からは京都市内をはさんで反対側
京都市内を抜けるのは大変
そこで時間を十分3時間近くとって出かけることに
地図で下調べをしてナビを入れて
途中主要道路を書き出した紙を忘れ
用意しておいたカメラも忘たことに気が付いた
無事京都市内を抜けると今度は周山街道という長い長い山道が続いて
塩原から田島へ抜ける山道を走っている気分
下弓削町は峠を抜けた山間のあまり広くない盆地の町
町を抜け周山街道をそのまま走っていくと福井県の小浜市
小浜市の明通寺もいつか行って見たいと思っていたけど
かなり遠いようす・・・・・
先生のお宅はチョット高台にあって庭の3本のメインツリーは
コヒガン桜、トネリコ、イヌブナ、
木の根もとには敷き詰められた落ち葉の中から無数の雪割草が
紫やピンクのたくさんの蕾や花をつけていて
早春の風景が・・・・・カメラを忘れたことが残念
庭の一角には京都では絶滅危惧種だというヒメニラ、セツブン草が小さな群落を作っていた
「もし京都から自生地が消えても僕のところで種を守っていれば大丈夫」
埼玉の今は亡き植物専門家のト沢先生も同じことを言われてた
沢山の水生植物を自宅の裏の畑で保護しながら
いつか自然を大切にする社会になったとき
のため種だけは残しておきたいって・・・・・・でもそんな社会を見ずに亡くなってしまった
先生の庭にある木も草も全て種から育てたものとか
沢山のドングリ、ブナ、キンキマメザクラ、サラソウジュetc・・・
苗木が所狭しと植木鉢に入って並んでいる
山へ移植する為とか・・・・・「でも最近疲れてきてね」とのこと
居間、先生の仕事部屋、踊り場いたるところの壁面は本本本・・・・
全て自然に関する本に囲まれて
この全てが頭の中に入っているのでしょう
詳しいのは虫だけではなく
自然に関する歴史を含めたすべてのようです
そして拝見させていただいた精密画の素晴らしいこと
虫、花、木の芽、木の根・・・・すべて記録の為のスケッチとか
カメラを忘れたことが重ね重ね残念でした
虫の急速な減少は2002年からとか
確かに那須でも同じ頃
自然界の異常が眼で見て体で感じ始めたのもちょうどその頃でした
「あまりの虫の減少を見ているとどうにかできる折り返し地点は過ぎてしまった気がする」
先生が何度か会話の中で言っていた言葉
聞くたびに体中の力が抜ける感じでした
何処も同じ・・・・・・・悲しい現実が京都にも