日頃漠然と抱いていたことが現実になってしまった
埼玉の実家にいるときおこった大きな地震
あまりの長い揺れに寝たきりの母をいったいどうしたらいいのか
頭はパニック状態に
このまま家ごと押しつぶされてしまうのか
何れ来るといわれている地震のことも考えて
田舎に引っ越したというのに
逃げ場のない街の中で死ななくてわならないなんて・・・
色々な思いが頭の中をグルグル
最悪状態にならないで地震は沈静化したけれど
テレビをつけると
東北では大変なことになっていた
その上福島原発の事故
息子から「埼玉にいたほうがいいよ、お父さんも埼玉によびな」
夫は「高速使えないし、道混んでそうだから、様子見てからにするよ」
まるで危機感なし
テレビでの事故の状況説明はまるで要領を得ない
それにどうせ本当のことは言わないだろうし
事故が最悪状態なったら
埼玉にいても栃木にいても同じ・・・ということで
下道をトコトコ走って帰ることにした
日本を囲むように点在する原発
以前原発反対を唱えている女性が書いた本を読んだ
その中に「家の周りが燃えているのにその火を消そうともせずに一家団欒を楽しんでいる」
そんなことが書かれていたことを思い出した
便利さを得た代償に命を差し出している
なんて悲しい現実なんだろう
美しい東北の台地が死の灰で覆われないよう
できることは神頼みだけ