なんとなく迎えてる日常だけど
必ず終わりはやってくる
矢板に住んでいた時
お風呂は裏庭が見渡せるように作ってもらい
湯船につかり
ヤマザクラの花を眺め
新緑の中に差し込む朝日を眺め
この美しい光景をいつまでこうして眺めることが出来るのか
お風呂に入るたびに
移り変わる雑木林を眺めていた
それも5年で終わった
那須塩原に移動し
リフォーム済みの古民家は
新しいユニットバスが入っていた
迷った結果思い切って
ユニットバスを取り除き
西側の庭が見えるように作り替えた
藪椿の花が咲くとヒヨドリが蜜求めてやってきた
朝ぶろに入りながら
手の届きそうなヒヨドリの姿を眺め
それも2,3年で終わり
宇治へ移動
移り住んだ古い家は
たまたま北側の風呂は道を隔てて目の前が公園だった
大きな一枚ガラスの出窓からは
サクラの季節になると
見事に咲きそろった
ソメイヨシノの花を
朝ぶろに入りながら眺めることが出来た
それも5年で終わり
そして再び那須塩原へ
変わらぬ日常と思っていても
必ず終わりの時がやってくる
人は限られた時間を生きている
一日を充実していきましょう・・・
そんな言葉が巷にあふれているけど
さて充実した生き方って?
平和な社会の中で
笑ったり怒ったり悩んだりしながらも
可もなく不可もなく
淡々と繰り返される日常
それが一番かな・・・・・・