野楽里倶楽部 in 那須 ~のらり~

田舎での日々の暮らし・山野草       

温暖化は進行中

2008-03-06 08:56:10 | 花藍
昨日も一日中吹いていた風は夜になってますます強く
竹林がビュウーゴーと唸り声を上げ始めた

昼間燃やしていた火の後が気になって
また真夜中に見に行くことになった

白くなった灰の下に赤い火種が
ホースを引っ張ってくるのはめんどくさく
側に置いてあったシャベルで土をかけた

友人が先日電話で言っていた
「日本もまるでパタゴニャのようになってきたね」その言葉が浮かんでくる

数年前から気になりだした風
春になっても常に微風が吹き湿潤だつた空気は乾いて
水分をたっぷり含んで咲く早春の花たちからも水分を奪っていく

裏の家との境の生垣も葉っぱを落とし
回復しないまま・・・
簾の様になって来て、その隙間から裏の家が見えるようになってきた

こんもりと茂り、家の明かりも見えなかったのに
初めて暗闇の中で垣根の間から差し込む灯りを目にしたときは

いったいあの灯りは何?・・・

こんもりと茂っていたキンモクセイも
年々葉数はすくなくなって小枝の姿が顕わになってきた

竹林も朝の光も夜の光も透けて見えるようになってきた

友人がほとんどの時間を費やして取り組んできたトラスト地
産廃がやってきて、次々と埋め立てされ
湧水があった小川は緑の藻に覆われ・・・・

全国的に稀少になってる沢トラノオの群生地の上を
圏央道の計画が

工事は近くまでやってきている
「もう止めることは出来ないし
迂回させる場所もないのよ
行政との話し合い、どういった方向に持っていこうか
毎日毎日考えているのよ」

湿地を潰し、山を崩し、雑木林を切り開き

温暖化防止と騒ぎながら
二酸化炭素を十二分に吸わされて
瀕死の状態になっている植物達に感謝するのでなく

息の根を止める行為をし続ける

排出量規制、サミット、温暖化防止勉強会・・・
さてこの次はどんなことを考え出すのかな?