のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.305

2014-11-17 00:00:58 | 新しい子猫たち 
リトルチャとチャタロウ
の富士山見学ツアー その4



香奈の家の隣のレストランには経理とか管理の人はいなかったので、食材の値段やシェフの派遣の費用計算はできない。リトルキャットファイナンシャルからこの屋上のレストラン担当の奴は頭が切れた。ある程度の値段をテキトーに決めて、利益が出たら、利益の三割は配当として出しますからと口説いて、香奈ファイナンシャル不動産としての出資をさせるようにした。

食材を提供しシェフを派遣するようになって、捨てるものを処理して、ヒマなシェフを派遣する程度と軽く考えていたが、幻のレストランに近い料理が出ていると噂になって、客が押し寄せるレストランになっていくのに、そんなに時間は掛からなかった。

リトルチャとチャタロウたちの旅行の日程は漸く決まった。はじめに、リトルチャグループの例の彼が頭取をしている銀行本店を少し覗いて、次にリトルキャット企画とリトルキャット物産の合同本社ビルに見学して、リトルキャットファイナンシャルビルを見学して、屋上のレストランで昼飯を食って、そして伊豆の冶部ホテルに行く。途中で風景のいい所をみながら、のんびり行く事になっていた。 

銀行の例の彼は、実は敷地内の高層ビルにレジデンス部門が出来た時に、マンションの部屋を貰っていた、これは後で説明するが、ジブトラストだけでなく、関係グループの屋台骨みたいな連中も敷地内で部屋を与えるように香奈が手配したものだった。不思議の里のジブだったが、今はグループの幹部たちも住んでいた。

どっちにしても銀行に寄るからといって、例の彼も同乗して、銀行に行った。元々は小さい地方銀行だったけど、レアメタルが取れる山を借金のカタに貰い、山のように金が入ってきて、その上国際間決済で儲けていた。

例の彼は、もう一つの大きな銀行の頭取の座を夢見ていたのを知っていた、リトルチャは、もう一つの大きな銀行なみの本店ビルを認めていた。現代風のビルの筈が、もう一つの大きな銀行のようにゴシック風の建物だった。そこには使わずの正門があって、そこをリトルチャが入る門とした。

守衛のおっさんは、秘書室長がこっそりとなっていた。この銀行は、国際間決済を中心として、為替運用そして債券の運用、銀行間融資などかメインで、他の銀行のような融資は少ない銀行だった。融資よりは出資をしていきたい銀行でもあったがリトルキャット九州の関連会社には融資をしており、それは拡大していた。

例の彼は、部門ごとに副頭取をおいて、自分が銀行にいくのは、週に数日程度で、ほとんどはリトルチャグループの統括をしていた。リトルチャたちは、あっさりとこの銀行を見学していた。予想していたものと同じだった。