のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.302

2014-11-14 00:00:37 | 新しい子猫たち 
リトルチャとチャタロウ
の富士山見学ツアー その1


二人の相場師の老人たちは、敷地内の生活に満足していた。飯は旨いし、部屋は快適だった。クリスに特別調合の遺伝子改良の薬も調合してもらい、益々元気になった。姉ちゃんがドーダと云う歳でもなかったが、クリスの薬で益々その気もなくなった。

リトルチャには良くあって時々取引をした。この取引の方法については後で詳しく説明するがそんなに頻繁に取引はしなかったし、大きく儲けられる時期でもなかった。セコイ利益には関心もなかったし、色々と約束事も多かった。折角日本にきたのだから、富士山でも見に行こうと考えた。

特別車両は、夢野とプーチンがナンダカンダと改良して、分岐状の水もリング状の水も多く発生されるように改良していた。観光会社からは引き取り、ジブ交通に預かってもらっていた。ジブの超高齢者たちに、これは便利と思われて、大きなバスみたいな車から、ちょっと小型の車まで作らせて、運転者さんたちも、バス会社やタクシー会社から、高給を保証して、数人の人がいつも待機しているようになった。

恵も東京の都心にあるジブダウンをちょっと見たり、東京の財団本部ビルも少しだけ、顔を出したりしていた。分岐状の水とリング状の水を発生させる装置は、ロボット工学によって開発され、ジブ関係や財団関係のビルでは常備されているようになっていた。市販もされたが、何しろ安い機械ではなかったので、それ程は売れなかった。

冶部ホテルは、全国の冶部ホテルにこの機械を備え付けていた。セコイ金がドーダと云うホテルでもなかった。二人の老人たちもそれを知っていたので、伊豆の冶部ホテルを経由して、二泊三日で辺りの風景を楽しみながら、富士山をちょっと見て、敷地に帰ってくるプランを立ていた。

ジブ交通とも話をして、運転者も増員して、プロの観光バスを運転していた人を増員してもらった。金持っていた二人なので、そんな金はたいした事なかった。

リトルチャに話をすると、リトルチャも乗り気になった。

ワシもいきたい、

リトルチャは敷地からほとんど出なかった猫だったので、遠出をした事もなかった。リトルキャットファイナンシャルは、都心にデッカイ高層ビルを建てて、ビルの中にデーンと構えていたが、多くのフロワーは貸して、家賃を貰っていた。最上階は展望フロワーにして、喫茶店もレストランもあって、有名になっていた。リトルチャは、そのビルすら見ていなかった、ゼニを稼いでいるのは、書類から知っていたが、どんなビルなんだろうとも思っていた。