のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.307

2014-11-19 00:00:21 | 新しい子猫たち 
リトルチャとチャタロウ
の富士山見学ツアー その6



チャタロウグループの躍進は、リトルキャット九州が大きくなって、その販売を一手に任されていた事によるが、香奈特別会計が株を保有している企業の中でも、過去の経緯があって、販売権を任されている企業も存在していた。

今や世界的な通信企業となった会社は、営業網が当時は弱く、そのためリトルキャット九州が一手に営業権を握り、それを再びリトルキャット企画に任せ、世界への輸出は、リトルキャット物産に任せるスタイルを取っていた。

海外での販売チャンネルは、チャタロウグループではあるが、リトルチャグループが多くの株式を保有する企業が分担して、そこに純粋のリトルチャグループの会社が組み合わさって、販売網が複雑に絡み合っていた。

リトルチャグループの構成メンバーでもあったコネコ通信やコネコソフトも各国毎にも異なった組織になっていたのも原因だった。

多くの組織が、複雑に関与していただけに、海外販売網はすっきりとした対策は打てず、むしろそれぞれ競争して、お互いに足の引っ張り合いをする場面も見受けられた。

この問題の解決方法への提案が、ニャンタロウから提案されていた。

リトルチャグループとチャタロウグループとが、協力しながら新しい、国単位や地域単位で、それぞれの商品群毎に指令センターのようなものを作り、統一した販売政策を採用していこうとするものであった。

問題とは思いながらも、それぞれに自分たちの利益も出ているので、ワシがオマエが利益をどう取るのかとの問題が絡んでいたものを整理して、みんなでウィンウィンしようとする考え方だった。

このリトルチャ、チャタロウの富士山見学ツアーには、グループのトップたちが集まっていた事もあって、リトルキャット企画での視察後のリトルキャットファイナンシャルビルでの昼食会そして、予定を変更して、リトルキャット企画の社長と経営企画室のスタッフも急遽、この見学ツアーに参加して、バス一階の事務センターで、こそこそと会議するようになった。