のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.311

2014-11-23 00:00:11 | 新しい子猫たち 
リトルチャとチャタロウ

の富士山見学ツアー その10






リトルチャとチャタロウたちの一行がホテルに到着したのは、比較的早い時間だった。バスの運転者さんも、風光明媚なルートを行くのがアホくさくなって、直線ルートに変えた。誰も風景を見ていず、会議ばっかりしていた。
会議するならホテルでしなよと云う積もりだった。




冶部ホテル伊豆は、全室オーシャンビューの豪華ホテルだったが、みんな海も少しは見たが、直ぐに会議を続行していた。



リトルチャは、仕事の方法には口を出さない主義だった。チャタロウが親切に色々と相談にのるのとは違っていた



リトルチャと二人の老人たちは、飯前に、海岸を散歩する事にした。老人たちの世話に派遣されていた幹部と側近も同行した。少しは金儲けに参加して、出資できるようにはしてもらったが、実際に活動に参加するよりは資金提供して、かすりを貰えば、それでよかった。



リトルチャは、海岸の小石を蹴ってしまった、蹴った小石が飛んで、突然海岸に穴が開いた。あいた穴から、黒い水が出ていた。

ロンドンの老人の世話に派遣された幹部は、国際石油資本に勤めていた事もあった。幹部は咄嗟に原油くさい感じがした。

幹部はホテルに早速言った、



危ないですよ、海岸が陥没しても事故が起きる事があります。海岸は出入り禁止にして、海岸の地質調査をする必要があります。我々が出資している会社に、地質調査している会社があり、世界的な権威があります。直ぐにスタッフを派遣するようにします。




ホテルの支配人も驚いて、ロンドンで世界的な権威のある地質調査会社に頼むのはいい考えだとおもって、海岸を立ち入り禁止として、その旨を本部にも伝えた。



この幹部の言った事は嘘ではなかった、確かに地質調査では世界的な権威ではあったが、特別な研究もしていた、原油汚染を防ぐ微生物も研究していた。

原油を食って、分解するのではなくて、細胞内に溜め込み、そしてクタバル、死んだ微生物を集めて、原油を再生して、原油汚染を防ぎながら、原油も再生できると云う研究だった。



リトルチャは結構大きな小石だったので、足を引きずりながら、ホテルに帰ってきた。海岸の小石もちゃんと掃除してもらわないといけないと言っていた。


リトルチャアニマルクリニックの獣医さんは早速診察したが、たいした事はなかった。なかなか気の利いた獣医さんで、「痛いの痛いのとんでいけ」と言った、リトルチャは子ども扱いしてと、怒り出す前に、本当に痛いのが治った。