のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.300

2014-11-12 00:00:35 | 新しい子猫たち 
冶部レーヨンは

前の社長が、社長として返り咲いた。

二郎の所に

社長の選任が間違ってました

と謝りにきて、

二郎は

責任として、もう一度冶部レーヨンの取りまとめをしてくれ、営業関係の役員たちがごっそりと抜けたから、営業の再編成もしないといけない。紡績や紡績の子会社と今度はよく調整して、進めてくれよ

と言った。

ソイツは

もう紡績支配からの脱却などとは言わずに、紡績グループの一員として、今後は協力関係を維持していきます

と答えていた。

結果としては、清太郎の目論見通りの冶部レーヨンを取り込んだ、巨大な紡績グループにかわりつつあった。ただ清太郎の予期していない事もあった。紡績単体ではなくて、巨大な紡績グループが誕生して、清太郎は自分の後継者問題に悩まされる事になるのは、もう少し先の事であった、

清太郎の子供たちは、よく言えば品行方正のボンボンだったので、コジンマリし、運用はプロに任して、不動産収入も入る、老舗の洋服屋みたいな紡績ではなんとかなったが、紡績グループを率いるには器不足と気が付くのも
もう少し先の事だった。

丹羽は会社が順調に起動にのると、この会社の副社長は退いて、単なる非常勤の役員になって、紡績の役員も非常勤にしてもらった。

丹羽にはジェルジュと一緒に研究しているのが、とても大切な時間だった、それでもナンダカンダと役職も増えて、ジブ研究ベンチャーもジブ総研以外に紡績の研究所そして化学の研究所ので協力関係は広がっていて、仕事は増えていたが、ジェルジュといる時間は貴重な時間となった。