ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

新・シビレる言葉2

2019-03-17 18:56:00 | 日記
かつて、甲斐さんは「『良い』と『悪い』の間には
『あまり良くない』とか『悪くない』っていう考え方がある
何でも白黒ハッキリつけなくちゃいけないということはない
その間に色んなグレーがあるってことを忘れちゃいけないと思う」


…と話されていたそうですが、以前に某私立中学の入試で
「ネコ型ロボットの『ドラえもん』が優れた技術で作られていても
生物として認められることはありません
それは何故ですか?」との問題が出題された際


「ドラえもん自身が成長したり、子孫を残すことが出来ないから」
…という「生物の定義」に則った解答例があり
試験問題である以上は、解答例に沿った答えが求められるんでしょうけど


ドラえもんは、様々な経験から学習する能力を持っているんだから
「成長しないことはないんじゃないか」とか
「どら焼きを食べるし、喜怒哀楽もある」といった意見も少なくなくて


ボク個人としては、たとえ「不正解」と判断されたとしても
定義とは関係なく「ドラえもんは生物」と認識している子供たちの方が
感性豊かな大人になれるような気が…(笑)


もちろん、正誤や善悪の基準は必要だし
ルールや法律は守られるべきとは思いますが
某福祉施設長の男性は…施設でスマホを充電しようとした通所者の方が
仲間の方々に咎められ、施設の皆さんに謝罪なさったことについて


「問題になる前から問題視するのは良くないのではないか
安易に振りかざされる正義は、回り回って自分の首を絞めて行く
『NG』や『アウト』ではなく
『OK』や『セーフ』の『余白』を増やさないといけない」とおっしゃっていて
「絶対正義」という「大人の土ドラ」が思い浮かびました(苦笑)


ヒロインは「正義こそ、この世で一番正しいもの」をモットーに
「私、何か間違ったこと言ってる?」と
友人達の「間違い」や「過ち」を次々と正して行くんだけど
確かに、1ミリも間違ってはいない…とはいえ
あそこまで行くとホラーです(苦笑)


パスカルも…「人間は、天使でも獣でもない
そして、不幸なことには、天使の真似をしようと思うと獣になってしまう
愛を、正義を訴える人は、それをあまりに純粋に求めることによって
残虐な行為を繰り返す」…と言ってますし


元横綱・日馬富士関も引退会見の席で…
「自分が正しいことをしているという気持ちが強すぎた」と釈明しておられました


竹下登元首相も、かつて石破茂議員に対して…
「お前は常に自分が正しいと思っているだろう
しかし、正しいことを言う時は、人を傷つけるということを知っておけ


正しいことをあまりに真っ直ぐ言われると、誰も表立っては反論できない
正しいその主張の陰で立場を失う人
窮地に立つ人がいることを思えば
容易く口に出来ないはずだ」と諭されたそうです
DAIGOさんのじっちゃん、いいね!(笑)


また、森達也監督は…「『真実』とか『真相』などの語彙が
とても安易に消費されるようになっている」と
ご自身の映画「FAKE」のパンフレットに記されていて


「誰もこの社会を上空から偏りのない目で見ることは出来ない
社会が見通せないことに苛立って
人は、真偽、黒白、敵味方を過度に明確にしようとする
やらせや偽装の摘発に躍起になるのも
そういう苛立ちの裏返しなのだろう」
…との説明と、ネット上でのコメントやリツイートによる拡散が重なり


例えば「文春砲」などで、有名人の不倫が続々と報道された際
「本当に怒っていいのは、当事者の配偶者だけだ」との意見を
「ごもっとも」としながらも、当事者へのバッシングは凄まじかったなあとナットク(苦笑)


石田衣良さんは…「戦争とか争いごとって全て
自分が正義であるという人が起こすじゃないですか
『いつでも正義の側にいたい』と思うのは人の常


でも『正義』は、顔の見えない人々の集合に向けられる
人々の『あるべき姿』に照準を合わせる
自分は単純な善悪、正邪の物語を書こうとは思わない」…とおっしゃってます


で、我らが甲斐さんは、というと…
「梅川事件」が起こった後に「俺は悪を肯定してる訳では決してない
ただ、世の中が簡単に物事を割り切って片付けてしまうことに
ものすごく怒りを覚える訳よね


正義っていうのはさ、ひとりひとり形が違うものだし
自分なりの正義というのは持っていないといけないと思うんだ
ただ、俺の正義を人に押し付けはしないし
これが正しいんだと言うつもりもない」と話されていたり


「世間一般で決められてるルール、それは法律だよね
でも、そうじゃない自分自身のモラルやルール
いわゆる『掟』というのがあるでしょ
で、どっちを信じるって言ったら、それは掟を信じる」ともおっしゃってますが


その正義に基づいた発言や行動によって生じること…毀誉褒貶なり責任なり…
その全てを受けとめる覚悟をお持ちでないと言えない言葉だなあと…


余談ですが…「アンパンマン」の作者やなせたかしさんは…
「目の前に溺れかけている子供がいたら、誰もが迷わず飛び込む
正義ってそういうもので、普通の人が行うものなんです
偉い人や強い人だけが行うものではないのね


社会には、そういう粒が沢山ないといけない
こしあんにすると、その一粒一粒が消える
飢えた子供に自分の顔をちぎって差し出すアンパンマンも
絶対に粒あんでなければならないんです」と記されていたんだけど
甲斐さんって、こしあんがお好きなんですよね?(笑)
コメント
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