ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

食べ方について3

2017-01-17 13:21:00 | 日記
甲斐さんは、かつてサンストで
「俺は、ウチの女房が納豆食べた時だって
3日くらいは彼女に近寄らんっていうほどの
[納豆存在反対派]の男なんだよ」とか(笑)

「だいたい考えてもみ?納豆っていうのは豆を腐らしたもんな訳じゃない?
こんなに物が豊富な世の中でだよ
何も腐ったもん食うことないじゃない!」とおっしゃったくらい(笑)
かなりの納豆嫌いでいらっしゃるけど

奥さんも、ボクが納豆を食べる時
納豆をかき混ぜた容器、茶碗、箸などを洗い終わるまで
別の部屋に籠城する程度には嫌いらしい(苦笑)

もっとも「食糧危機が来て
納豆しか食べるものがなくなったら餓死します(笑)」という甲斐さんよりは
「どうしても食べろ!と言われたら
食べることは出来る」という奥さんの方が、若干マシでしょうね(笑)

ちなみに、その後の放送で
「納豆やチーズなどの発酵食品は[醍醐]と呼ばれるほどの珍味だ」
…といったリスナーの方からのハガキを読まれ
「俺、チーズも嫌いだもん!(笑)」と応えておられたそうで(笑)

納豆と同じくらいチーズも嫌いな奥さんが
爆笑したことは言うまでもアリマセン(笑)

ともあれ、そこまでのレベルじゃなくても
奥さんが「出来れば避けたい」
「わざわざお金を出してまで食べたくない」ものの一つがメロンで(笑)

「海猫沢めろん」さんのお名前を初めて目にした時には
あまり良い印象が持てなかったみたいです(汗)

が、しかし、その海猫沢さんが書かれた
「メロンが嫌いです」というコラムに大笑い(笑)

海猫沢さんにとってのフルーツは
「甘酸っぱいものであり、それ以外はフルーツではない」らしく
メロンの「何がイヤかというと
フルーツのくせに(笑)青臭くてキュウリっぽいところが許せない

さらに言えば、世の中のメロンに対する信仰心もどうかと思う
病院のお見舞いにメロン、上司へのお中元にメロン、仏壇のお供え物にメロン
メロン = 高級という、忌むべき思考停止

[とりあえずメロン買っときゃいいだろ]という
形骸化した行動を批判するのは容易い

だが、あの気味の悪い緑の球体が(笑)
人の神経に何らかの影響を与えている可能性も否めない

ここはひとつ、メロンを憎んで人を憎まずの精神で行きたい」(笑)
…と記されていて「おっしゃる通り!(笑)」と奥さん大喜び(笑)

では、何故キライなものをペンネームに?との疑問については
「ペンネームからお察しの通り、私は偏屈で天邪鬼である」とか(笑)
「別に由来はない」と書かれているんだけど

「初対面の人に必ずペンネームの由来を訊かれるため
[好きなアーティストが吉本ばななと椎名林檎だったんで
彼女たちよりも高そうなフルーツということでメロンにしました!]と
もっともらしいことを言うようにしている」んだとか…(笑)
(お二人がお好きなのは本当だそうです)

でも…「今、大変なことに気づいてしまった
なんたることか、これこそ明らかに
メロン = 高級という思考停止…」と海猫沢さん(笑)

「私の一番好きなフルーツは苺だが
苺に改名する予定はない」と結ばれてます(笑)

嫌いなものといえば…
黒井千次さんは小学生の頃「弁当を教室で食べるのは
家での夕食や街のレストラン等での食事とはまた別の、特別の楽しみだった

ウィンナーソーセージでも卵焼きでもなく
薩摩揚げをしっかりした味で煮たものが、おかず入れに幾枚か入っていた

あの味は今でも鮮烈に思い出されるほどだ
あの思い出があるだけでも幸せだと
それから七十余年を経た今でもしみじみ感じる」
…と、初めてのお弁当について振り返っておられますが

その後「戦争が激しくなるにつれ
[ゼイタクは敵だ]というスローガンが叫ばれるようになり
学校の弁当にもその波は押し寄せた

一週間に一度、自分が最も嫌いなおかずの入った弁当を
持って来ることが先生から命じられた
うっかりして母親に注意するのを忘れていた

昼食の弁当を開けて驚いた
前夜のすき焼きの残りか、牛肉の煮たものが
おかず入れにぎっしり詰まっていた
隣の生徒が覗き込み、そのおかずは何だ?と訊ねて来た

説明のしようもなく、とにかくこれはマズイのだと答え
苦い薬でも飲み込むようにほおばった牛肉を一気に飲み下した
その味がどんなであったか、忘れている」

まあ「食べられるだけで有難い」というような時代に
好きなものを食べるのは「ゼイタク」だったんでしょうけど(汗)
美味しいものを不味そうに召し上がられるのって切ないですよねぇ…(苦笑)

その黒井さんが「縦と横 食べ方の深い謎」というコラムを書かれていて
「タテメシ」「ヨコメシ」の話かと思いきや、さにあらず…

「食べ物には細長いものがある
たとえば、うどんや蕎麦のように、ひたすら長いものもあるし
アイスキャンデーやトウモロコシのように、もっと太いものもある

トウモロコシには、実の集まりの軸のようなものがあるし
アイスキャンデーなら、本体から突き出した棒がある
その棒の部分を掴んで食べるのだが、その食べ方に違いがある

トウモロコシは、横にくわえて実をかじり
アイスキャンデーは、縦に口に入れる場合が多い
つまり、同じように細長くても
それを横にして食べるか、縦にするかの違いがある

縦にしても横にしても、味が変わる訳ではないけれど
そこに何かの違いがあるような気がする

そしてもう一つ、細長いものを切断し
別の形にしてから、口に運ぶケースもある
これはもう縦も横もない
本来の細長さは既に失われている

そこに問題が発生する
切断して食べるべきものを、もし切断しないで食べるとしたら
その場合の縦と横はどうなるのか?(笑)
そのことについて、ひとつ思い出がある」というのが
初めて海外に行かれた時の話で…

「まだ海外旅行に出かける人も多くない時代
梅干しを持って行けとか、海苔もあった方がいいなどと
忠告してくれる人がいた」

ホテルは二人一部屋で、そろそろ帰り支度をしなければならない頃になり
同室だった男性から「手伝って欲しいことがある」と言われ

差し出されたのは「長さが20cmほどもあり
持つ手にずっしりと重い黒いヨウカン

彼は端から紙を剥がした自分のヨウカンを縦に持ち
バナナでも食べる時のように
いきなり、その先端に食いついた

真似してみたが、とても一本など食べ切れるものではなかった
あれは、縦食いのヨウカンだったなと時に思い出す」と黒井さん
今の「恵方巻」もそう呼んでおられるのかなあと…(笑)

余談ですが…雑誌に掲載されていた長野県の某店の蕎麦をご覧になって
「気持ち悪い」と姫野カオルコさん

その「蕎麦つゆがなく、おろし大根に味噌を溶きながらいただく」という
「蕎麦ではない。おろし大根でも味噌でもない
気持ち悪いのは[いただく]だ

[いただく]というのは謙譲語である
自分がへりくだる言葉である
この雑誌は、読者をして、某店に対して謙譲させていることになる
[…溶きながら食べる]とニュートラルに書くべきではないか

例えば、上司に鰻を奢って貰ったら
[上司のごちそうで、某店で鰻をいただいた]と使うならわかるが

[久しぶりにいただきたくなった]とか
[途中でいただけなくなった]とか、謙譲になっていないどころか
丁寧でもなく、たんに下品になっている

[当店名物の、小倉あんでいただくトーストです]との説明にいたっては
店が客をへりくだらせている
[小倉あんで召し上がっていただく]の、明らかな間違いである

いったいどうしたのだ!
[食べる][召し上がる]をなぜ避けるのだ?
差別用語にでも指定されたのか?
ものすごく気持ちが悪い」とおっしゃってます(笑)

我が家は、以前に上司のお宅を訪問した際
深窓の令嬢でいらっしゃったという令夫人から
「どうぞ、遠慮なさらずにいただいて下さいね」

…と言われたことがあるんだけど
この場合は、良いのか?アリか?と悩んでおります(笑)
コメント
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