甲斐さんのラジオ番組「BEAT HARD WORK」の
「マイ・ムービー」のコーナーを…というより、コーナー紹介を読んでいて
ずっと何かが気になっていたんですが
どうやら「コレか!」という記事が見つかりました
「映画音楽の変遷」と題されたその記事は
「グランド・ブダベスト・ホテル」「ゼロ・グラビディ」
「ライフ・オブ・パイ」「アーティスト」「ソーシャル・ネットワーク」
「昨年まで過去5年間の米アカデミー賞で
作曲賞を受けた作品を列挙してみた
この中から一体どれだけの曲を思い出せるだろうか」…との書き出しで
映画音楽の大まかな流れが紹介されているんだけど
ボクが心惹かれたのは
「最近、印象に残るメロディが少ない気がしませんか?」という一文
前述の5作品は、そんな映画通でもないボクでも
タイトルくらいは知っている名作ばかりですが
「どんな曲か?」と訊かれたら思い出せません(苦笑)
ミュージシャンというお仕事柄だけではなく、映画ファンとしても
「映画音楽」に造詣が深い甲斐さんなら、すぐにお答えになれるでしょうね?
初めてご自身で買われたレコードが
ゴダールの「女と男のいる舗道」のサントラ盤だそうだし
レコードマニアになられてからも(笑)
そのコレクションの内の数百枚はサントラ盤らしいし…
「BEAT…」では、映画にまつわる投稿を募集なさっていて
そのエピソードについて甲斐さんが話され、サントラをピックアップされる
…という主旨みたいなんだけど
過去の名作についての投稿がないのか?
奥さんが言うように、甲斐さんがお話しになりたい映画の
「呼び水(笑)」としてメールを選んでおられるのか?(笑)
甲斐さんが観て欲しいと思っていらっしゃる?映画について語られ
その映画のサントラを流されているような気が…?
それは、もちろん甲斐さんらしい視点で選ばれた映画を
映画評に関係なく甲斐さんの言葉で紹介されていて
トークも音楽もとても興味深いし
セイヤングでは「30歳過ぎたらレコード屋に行かなくなる(笑)」リスナーに
「自腹を切って(笑)」今の音楽を提供なさっているので
映画に関しても、新鮮な旬のものをプレゼンされているんじゃないかと…?
ただ、2010年にキネマ旬報が映画人らの投票で選んだ
「オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽篇」では
1位が【男と女】同点2位に【第三の男】と【ゴッドファーザー】と
上位には40年代〜70年代の作品が並び
21世紀の作品は、58位の【トーク・トゥ・ハー】までないそうです
これらの映画音楽を耳にすると
当の映画のシーンが甦るだけでなく
ドラマやCM等にも幅広く使われ
最早ポピュラー・ミュージック化してますよね?(笑)
先の記事によると…27年の「ジャズ・シンガー」で
本格トーキー時代が来る前…サイレント映画時代には
劇場で楽士が生演奏によって映像を補完し
観客の感情を掻き立てていたみたいですが
(これは、甲斐さんが【ミッドナイト・プラス・ワン】を捧げられた
「イントレランス」の上映で再現されたらしい)
その後、39年の「風と共に去りぬ」が
映画音楽を脇役から主役へ押し上げ
作曲者のスタイナーは「映画音楽の父」と呼ばれて
以降「百花繚乱」の時代に入り
特に60年代〜70年代は黄金期とされ
米国のみならず欧州からも名曲が続々と誕生
ボクが学生の頃に観た名作の数々はこの頃のもので
記事にも登場するニーノ・ロータの【太陽がいっぱい】【ゴッドファーザー】
エンニオ・モリコーネの【夕陽のガンマン】【荒野の用心棒】
フランシス・レイの【男と女】【ある愛の詩】の他
映画のタイトルを見るだけで、そのメロディが頭の中で流れ出したり
甲斐さんがおっしゃっていたように
その映画を観た時の状況がフラッシュバックしたり…(笑)
多感な年齢だったことが影響しているのは確かだけど
それ以上に当時の映画音楽は、映画から切り離しても
素晴らしいものだったんじゃないかと…?
だから、同世代の甲斐さんに
誰もが一度は観たことがある映画
一度は耳にしたことがあるサントラについて
どんなご意見がおありなのか聴いてみたいんですよねぇ♪
余談ですが…記事の続きには
77年の「スター・ウォーズ」から、ジョン・ウィリアムズの時代に突入
観客の感情に直接訴える映画音楽の王道を行き
ほとんどの作品でコンビを組んだスピルバーグ監督は
「観客の涙腺を緩ませるのは僕だが
実際に涙を流させるのはジョンだ」と語ったという
しかし、97年の「タイタニック」辺りを最後に映画音楽は目立たなくなり
「アンビエント(環境音楽)」化したらしく
メロディが明快な主張を持たず、他の作品にも転用が可能で
使われた映画の記憶を呼び覚まさないものへと形を変えたそうで
「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ダークナイト」
「ダ・ヴィンチ・コード」等を手がけたハンス・ジマーを始め
現代の人気作曲家にとっては
「判りやすい王道路線はダサく響いているのだろう」と記されます(笑)
でも、14年の「アナ雪」のヒットの大きな要因が
その主題歌にあることは間違いなく
それは、かつての角川映画やスタジオジブリのアニメの
「聴いただけで映画を観たくなるような音楽」と同一のものじゃないかと…
角川映画は、ジャニス・イアンやキース・エマーソン等を起用したり
CMで主題歌を強調したりと音楽を重視する姿勢を打ち出し
一方のスタジオジブリも
「壮大なストーリーには管弦楽曲が必要」とのスタンスから
音楽を先に作ることが多かったらしい
そうそう!鈴木敏夫プロデューサーによると…
「風の谷のナウシカ」以来、多くのジブリ作品を
久石譲さんが手がけておられますが
宮崎監督が「どうしても気に入らない」とおっしゃった曲があり
久石さんから相談を受けられた鈴木さんは
「シンセサイザーで演奏しているのをピアノでやろう」と提案
久石さんは「同じ曲だとバレるよ」と心配なさったそうだけど
宮崎監督いわく…そう!こんな曲が欲しかったんだよ!(笑)
宮崎監督のことが好きになってしまいました(笑)
「マイ・ムービー」のコーナーを…というより、コーナー紹介を読んでいて
ずっと何かが気になっていたんですが
どうやら「コレか!」という記事が見つかりました
「映画音楽の変遷」と題されたその記事は
「グランド・ブダベスト・ホテル」「ゼロ・グラビディ」
「ライフ・オブ・パイ」「アーティスト」「ソーシャル・ネットワーク」
「昨年まで過去5年間の米アカデミー賞で
作曲賞を受けた作品を列挙してみた
この中から一体どれだけの曲を思い出せるだろうか」…との書き出しで
映画音楽の大まかな流れが紹介されているんだけど
ボクが心惹かれたのは
「最近、印象に残るメロディが少ない気がしませんか?」という一文
前述の5作品は、そんな映画通でもないボクでも
タイトルくらいは知っている名作ばかりですが
「どんな曲か?」と訊かれたら思い出せません(苦笑)
ミュージシャンというお仕事柄だけではなく、映画ファンとしても
「映画音楽」に造詣が深い甲斐さんなら、すぐにお答えになれるでしょうね?
初めてご自身で買われたレコードが
ゴダールの「女と男のいる舗道」のサントラ盤だそうだし
レコードマニアになられてからも(笑)
そのコレクションの内の数百枚はサントラ盤らしいし…
「BEAT…」では、映画にまつわる投稿を募集なさっていて
そのエピソードについて甲斐さんが話され、サントラをピックアップされる
…という主旨みたいなんだけど
過去の名作についての投稿がないのか?
奥さんが言うように、甲斐さんがお話しになりたい映画の
「呼び水(笑)」としてメールを選んでおられるのか?(笑)
甲斐さんが観て欲しいと思っていらっしゃる?映画について語られ
その映画のサントラを流されているような気が…?
それは、もちろん甲斐さんらしい視点で選ばれた映画を
映画評に関係なく甲斐さんの言葉で紹介されていて
トークも音楽もとても興味深いし
セイヤングでは「30歳過ぎたらレコード屋に行かなくなる(笑)」リスナーに
「自腹を切って(笑)」今の音楽を提供なさっているので
映画に関しても、新鮮な旬のものをプレゼンされているんじゃないかと…?
ただ、2010年にキネマ旬報が映画人らの投票で選んだ
「オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽篇」では
1位が【男と女】同点2位に【第三の男】と【ゴッドファーザー】と
上位には40年代〜70年代の作品が並び
21世紀の作品は、58位の【トーク・トゥ・ハー】までないそうです
これらの映画音楽を耳にすると
当の映画のシーンが甦るだけでなく
ドラマやCM等にも幅広く使われ
最早ポピュラー・ミュージック化してますよね?(笑)
先の記事によると…27年の「ジャズ・シンガー」で
本格トーキー時代が来る前…サイレント映画時代には
劇場で楽士が生演奏によって映像を補完し
観客の感情を掻き立てていたみたいですが
(これは、甲斐さんが【ミッドナイト・プラス・ワン】を捧げられた
「イントレランス」の上映で再現されたらしい)
その後、39年の「風と共に去りぬ」が
映画音楽を脇役から主役へ押し上げ
作曲者のスタイナーは「映画音楽の父」と呼ばれて
以降「百花繚乱」の時代に入り
特に60年代〜70年代は黄金期とされ
米国のみならず欧州からも名曲が続々と誕生
ボクが学生の頃に観た名作の数々はこの頃のもので
記事にも登場するニーノ・ロータの【太陽がいっぱい】【ゴッドファーザー】
エンニオ・モリコーネの【夕陽のガンマン】【荒野の用心棒】
フランシス・レイの【男と女】【ある愛の詩】の他
映画のタイトルを見るだけで、そのメロディが頭の中で流れ出したり
甲斐さんがおっしゃっていたように
その映画を観た時の状況がフラッシュバックしたり…(笑)
多感な年齢だったことが影響しているのは確かだけど
それ以上に当時の映画音楽は、映画から切り離しても
素晴らしいものだったんじゃないかと…?
だから、同世代の甲斐さんに
誰もが一度は観たことがある映画
一度は耳にしたことがあるサントラについて
どんなご意見がおありなのか聴いてみたいんですよねぇ♪
余談ですが…記事の続きには
77年の「スター・ウォーズ」から、ジョン・ウィリアムズの時代に突入
観客の感情に直接訴える映画音楽の王道を行き
ほとんどの作品でコンビを組んだスピルバーグ監督は
「観客の涙腺を緩ませるのは僕だが
実際に涙を流させるのはジョンだ」と語ったという
しかし、97年の「タイタニック」辺りを最後に映画音楽は目立たなくなり
「アンビエント(環境音楽)」化したらしく
メロディが明快な主張を持たず、他の作品にも転用が可能で
使われた映画の記憶を呼び覚まさないものへと形を変えたそうで
「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ダークナイト」
「ダ・ヴィンチ・コード」等を手がけたハンス・ジマーを始め
現代の人気作曲家にとっては
「判りやすい王道路線はダサく響いているのだろう」と記されます(笑)
でも、14年の「アナ雪」のヒットの大きな要因が
その主題歌にあることは間違いなく
それは、かつての角川映画やスタジオジブリのアニメの
「聴いただけで映画を観たくなるような音楽」と同一のものじゃないかと…
角川映画は、ジャニス・イアンやキース・エマーソン等を起用したり
CMで主題歌を強調したりと音楽を重視する姿勢を打ち出し
一方のスタジオジブリも
「壮大なストーリーには管弦楽曲が必要」とのスタンスから
音楽を先に作ることが多かったらしい
そうそう!鈴木敏夫プロデューサーによると…
「風の谷のナウシカ」以来、多くのジブリ作品を
久石譲さんが手がけておられますが
宮崎監督が「どうしても気に入らない」とおっしゃった曲があり
久石さんから相談を受けられた鈴木さんは
「シンセサイザーで演奏しているのをピアノでやろう」と提案
久石さんは「同じ曲だとバレるよ」と心配なさったそうだけど
宮崎監督いわく…そう!こんな曲が欲しかったんだよ!(笑)
宮崎監督のことが好きになってしまいました(笑)