ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ポップコーンをほおばって

2016-08-14 07:54:03 | 日記
…と言っても、甲斐バンドの曲についての話ではなく
以前にご紹介した「映画館でのポップコーン」ネタです(笑)

…とはいえ、映画好きでいらっしゃる甲斐さんが
「映画を観るならフランス映画さ」から始まり
サビの部分がそのままタイトルになっている歌詞を書かれたくらい
「映画」と「ポップコーン」は切っても切れない仲(笑)だったのに

近年は「あの匂いや食べる時の音がイヤ」とか
「3回ガマンしてから注意する」など
「受動ポップコーン」に対するクレームが増え

「そもそも、ナゼ映画を観ながら食べなくてはいけないのか?」との意見に
ついに「ポップコーンを置いてない映画館」まで登場しているらしい(苦笑)

アメリカでは昔も今も変わらず愛され
「ポップコーンなしに映画を観るなんて考えられない」と言われているのに

日本人はホントに映画館でポップコーンを食べなくなったのか?
…を検証したのが「岡村・なるみの過ぎるTV」

「若い頃は食べたけど、大人になってから食べてない」となるみさん
「映画館に行ったら、毎回必ずポップコーンを買う」という岡村さん

「若者用の量やで(笑)」とおっしゃるなるみさんに
「行列に並ばずに買えた試しがない」と一歩も譲らない岡村さん(笑)

昔は娯楽が少なく「映画」を楽しむ方が多かったから
そういう年齢層の「大人」が映画館に足を運ばれると
ポップコーンを買い求められるのではないか?…との説に基づき
某シネコンで2日間の調査を実施することに…

と、その前に「(年配の人の方が)アメリカしてるんや?(笑)」との
なるみさんの言葉で思い出したのが
桐野夏生さんが書かれた「ポップコーン vs たくあん」というエッセイ(笑)

思春期の頃「カッコいい食べ物に憧れていた」と桐野さん
「家で食べる習慣がない、いや食べることの出来ない
[洋物]の食事は、すべてカッコよく見えた」

ピザにドリア、スパゲティに何ちゃらパイ(笑)など
「マックもファミレスもない時代だから
外で食事をすることへの憧れとも一致していたのだった」

「反対に、白いご飯をモリモリ食べるのはカッコ悪いとされていた
女子たちが、人前であまりご飯を食べなくなった時代の始まりでもある」

…と記され、某少女漫画雑誌に載っていた
「身の上相談」を紹介なさってるんだけど
その中で、相談者の女の子いわく…

(隣家に住むアメリカ人一家の女の子が)
毎日コーラを飲んで、ポップコーンを食べているのが羨ましくて
自分もやりたいのですが、どうしたら出来るでしょう?

桐野さんは「その相談を読んで、心の底から同意した
だが、答えは全く想像力を欠いたものだった」と書かれていて

その相談の答えというのが…「そんなに羨ましがることはありません
あなたも麦茶を飲んで、たくあんを噛じればいいではないですか」(笑)

桐野さんいわく…どう見ても、回答者は相談者よりはるかに年上で
しかも男性ではないかと思われ
さらに言えば、相談の趣旨を全く理解していなかった

当時の女の子たちの誰もが、コーラを飲んでポップコーンを食べる
アメリカ人の女の子のライフスタイルを羨ましく思い
そうなりたいと願っていたのだ

ビンから直接飲むのは下品
食べ歩きなどもっての他、の時代だったのだから
つまり、あの頃知った食べ物は
自由や豊かさの象徴でもあったのだ

そういえば、以前にご紹介した朝井リョウさんのエッセイにも
「外国の絵本に出て来るオートミール」に
憧れていらしたことが書かれていたなあと…(笑)

奥さんもご多分に漏れず(笑)
朝食を「味噌汁と白ごはん」から「ベーコンエッグとトースト」に変えたり
デートの時には、大好物のお好み焼きではなく
ピザが食べられる喫茶店に行ったりしたらしい(笑)

ともあれ「映画館での映画鑑賞」に慣れ親しんだ年齢層の方々にとって
映画の中で「映画館に行き、ポップコーンを食べる」場面をご覧になったり
歩きながらソフトクリームやホットドッグを食べるシーンに憧れたり

若さと自由を感じさせてくれた「ポップコーン」は
今も映画に必要なアイテムなのでは?という説に
少し説得力が感じられたところで、調査結果に戻りましょう

シネコンの売店にカメラを設置して
ポップコーンを買った方にインタビューすると…

月に1〜2回は映画館に来るという40代男性と30代女性は
「とりあえずポップコーン(笑)」
「映画の時は必ずポップコーンを買います」と答えられ

60代の姉妹はお二人とも「絶対買います」
さらには「ポップコーンを食べないと映画を観た気にならない」とか
「ポップコーンを食べないなら、テレビでいい」とまで…(笑)

また、ある男性は「梅にウグイスじゃないけど(笑)映画にポップコーンって
[伝統]みたいな奥の深い食べ物」だと話されてました(笑)

ポップコーンを一番よく買っているのは「カップル」らしく
「スクリーンを観たまま、ポップコーンを食べようとすると
暗い中で手が触れたりするでしょ(笑)」とおっしゃる男性に
スタジオの岡村さんいわく…その後に触れられるやろ!(笑)

ただ、20代の息子さんと来館されていた50代のお母様は
「昔は食べてましたけど、今は恥ずかしい」と
息子さんのためにお買い求めになっていたり

体格のいい30代男性は「学生の時は食べてた
でも、社会人になって、食事と映画が別になったから
ポップコーンで腹を満たすのがもったいないというか…(笑)」と
ドリンクだけで鑑賞されていたり
「脱ポップコーン派(笑)」の方もおられるみたいです

2日間の売店利用者は、大人、子供に関係なく、4153人
売れたポップコーンは、2,080個
実に50%の方が、ポップコーンを買われたことになります

でも、ちょっとドヤ顔の岡村さんには残念なお知らせが…(苦笑)
2日間の観客動員数は、12,535人だったので
売店利用者は、その約30%にしかあたらず

その中の50%って、全体から見ると明らかに少数派…(汗)
そもそも何も買わない方が7割もいらっしゃっる計算に…(苦笑)

ただ、ポップコーンを買う方の8割が
「毎回、必ず買う」とお答えになったらしく
根強い人気を誇っているのは確かなようです(笑)

「映画館に行って、あの匂いを嗅ぐと
頼まざるを得ない気持ちになる」と岡村さん(笑)
本好きの方が、書店に行かれると
本の匂いから尿意を催されるというのと
同じメカニズムなんでしょうか?(笑)
コメント
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