ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

酒場にて…2

2015-06-27 16:25:33 | 日記
酒飲みだろうと酒飲みじゃなかろうと
男だろうと女だろうと関係なく
酒場でのまず一杯は、やっぱりビールでイキたいね…と甲斐さん

ニガイだろ?舌を通過させるからニガイんだよ
即、のどに流し込む…そうするとウマイ
かくいう俺もかなりかなり遡ったある時に
3番目の兄貴から教わったんだけどね

…それを北海道で松藤さんに伝授されたんですよね(笑)

でまあ、酒飲みという部類に属するようになったら理想は黒ビールね
でもね、コレは騙されたらアカンよ
日本の会社が輸入した外国産のビールは
現地で飲むのと味が全然違うからね

そもそも酒は、その土地土地の風土や気候に合わせて作ってる訳だから
細かいことを言えば、ビールの泡に含まれる空気の密度とか
飲む場所の温度とか、色々あるから
当然、日本で飲むビールは日本のもんがウマイ

でも【HERO】の頃はバドワイザーで(笑)
最近は『ベルギービールが旨い』と…(笑)

ともあれ…ビールが腹に溜まった後はお好み次第って訳だけど
俺は、一時チンザノやシェリーをドライにしたヤツ(笑)なんかが好きで飲んでた

アレは気分を非常にハイにする効果がある酒だったなあ
何も酒飲む時に気分を滅入らせて飲むこたぁない

でも、わざとじゃなく気分を滅入らせて飲みたい時だってある
その時のてめえの感情を観察して、今日はこういう酒で行こうとか
色々使い分けたらいいんだよ

俺は酒の種類はその時々で変わってく…とおっしゃるように
その昔は『水割りならホワイト、ロックならジョニ黒』とか

『焼酎はジンと同じ蒸留酒の中の最高峰の酒』
中でも『きっちょむ』コレはイケる
焼酎に飽きたら、やっぱり日本酒の熱燗とか

『バリハイ』っていう焼酎とソーダとライムを割ったヤツは結構イイ
日本酒やウィスキーのロックなんかガンガン飲んだりした後ね
バリハイを飲むと腹ん中でトグロ巻いてた酒が発散する感じで
キュッと締まるんだよねと話されてました

冬には、焼酎の湯割り梅干し入りとか
ダイエット中は、赤ワイン…飽きたらホットワイン(笑)とか
『流行ってるからじゃなくて、昔からハイボールを飲んでる』と甲斐さん

『ドライのチンザノ』だけでなく
『バランタイン』『ブラッディ・マリー』なども歌詞に登場させておられ
この頃はこのお酒を召し上がってたんだろうなあと…(笑)

スナックやバーで書かれた代表曲といえば【安奈】ですけど
甲斐さんいわく…渋谷の『門』は
戦後復興期にあった『トリス・バー』を思わせる店だったんだよ

薄暗いものを越えてやっていこうとしてた時代
そんなムッとする人間の、時代の匂いが染みついた酒場のカウンターで
俺はよくハイボールを飲んでた

【街灯】っていう曲は、その店でメモ用紙もらって
ふいに書いたものなんだよね

『門』のマスターFさんによると…
バーのBGMには、ジャズやロックが一般的だった当時
『西田佐知子とか渡哲也をかけるような変なバーだったんですよ』(笑)

甲斐さんはね【くちなしの花】を歌詞も見ないで
1番から3番まで歌えちゃうからね
それを口ずさんだ時は本当にビックリしたね

甲斐さんと喋ってるでしょ
そんな時にフッと会話が途切れてね、何か書き出すの
その時は『飲んでる』って顔じゃないよね

『甲斐さん、何してるの?』と声もかけられないような
別世界に入っちゃうんだよね

以前にご紹介したことがありましたが
【そばかすの天使】を書かれたきっかけについて

甲斐さんは『酔いの回った頭でボンヤリしてる時
その状況と全く関係なく、ポコッと妙なイメージが浮かんだりする』と話されてたけど

この時は佐藤剛さんがご一緒で
いつものように(笑)明け方まで飲んで
タクシーに乗り込み、シートに身を沈めた途端に
『ちょっと待って、いい曲が出来そうだ』と…

タクシーで30分足らずの間に、1番から3番まで出来上がって
『詞も曲もほぼ完璧でしたね
ほとんどそのままレコードになりましたから』と佐藤さん

甲斐さんが『東京見聞録』をなさって(笑)
デビュー3年目くらいに『ゴールデン街』デビューされたのは
佐藤さんに連れて行かれたからだそうですが

いわゆる『ゴールデン街文化人』がほとんどいない
『地味な女の子が一人でやってる店』で
この方が『ガラスの動物園』が大好きだったらしい(笑)

普通のサラリーマンがいたり、勝手にレコードをかけて話し込んでたり
ナゼか【アザミ嬢のララバイ】が流行ってたんだとか…(笑)

ちなみに、甲斐さんは中学時代から
金子光晴さんの著書を愛読されていた影響で
金子さんが住んでおられた吉祥寺に憧れていらしたようで

デビュー前には『東京を知ってる人に会うと吉祥寺のことを訊いてまわった』とか
上京後も『本当は吉祥寺に住みたかったのね』と話されてます(笑)

屋台で飲みながらケンカしてるのが作家くずれで
ケンカを止める屋台のオヤジがまた作家くずれ(笑)
そんな感じってイイじゃない?

それから、ゴールデン街もものすごくイイね
みんな好きなこと言って、好きなことやってるでしょ?(笑)…とおっしゃる甲斐さん

でもその後に、この取材をなさってる記者の方に
『ゴールデン街って知ってる?連れてって下さいよ』発言(笑)

当の記者の方は『文学をやる人間に対しての幻想?と
彼独特のロマンが交錯する』と書かれてます(笑)

『新宿』や『バー』で生まれた曲って、何曲くらいあるんでしょうね?(笑)
コメント
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