ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

破れたハートを売り物に4

2015-03-20 17:45:31 | メディア
この短編映画集のタイトルが『破れたハートを売り物に』で
甲斐さんの書かれた『生きることを素晴らしいと思いたい』という歌詞が
全編のテーマとして流れているそうですが

それぞれのショート・フィルムを観ると
真ん中の3本は、ある種ハッピーエンドで
最初と最後の2本はそうじゃない結末を迎えてます
我が家が前のめりで観たのは、まぎれもなく後者なんだけど(笑)

甲斐さんも『人の美しい瞬間がどこかと言うと
逆境に陥った時に踏み込もうと決意する瞬間だと思ってます』とおっしゃってます

『オヤジファイト』では、マキタスポーツさんが
別れた奥さんの作ったたこ焼きや卯の花を
『もう一度食いたい』と思いながらトレーニングに励んだのに

肝心の奥さんが見に来てくれるかどうかを
『自分で訊けないから頼んでるんだろうが!』と声をあらげてるのがツラく

娘から『素人の発表会でしょ』とか(苦笑)
『殴り合い見せられてどうなんのよ!?バカじゃない!』
…と言われてしまうのがセツナイデス

『どういう風に生きて来た人なのかという歴史を
どれだけ表現できるか』は、監督の演出はもちろん
キャストの方の個性や役作りによるところが大きいと思いますが

三島監督が、マキタさんと偶然お会いになったこと
『この人やん♪』と閃かれたことに拍手を贈りたいです(笑)

『ヤキマ・カナットによろしく』の『あさってのジョー』には
正道さん以上に苛酷な明日が待ってるんでしょうけど

『フッと(店を)出ていく終わりっていうのがやりたかった』と青山監督

それまで『きさん、ここに何しに来たと思うとや?わかっとろうが』とか

『この人、不死身かあ!すっと立って笑いんしゃったもんねぇ』と
たぶん東京の方が言われたであろう言葉まで
北九州弁で(笑)まくし立てられていたのが

しばしの沈黙の後『師匠が死んでくさ
怒ってくれる人も褒めてくれる人もおらんなった』と来て

『アレばかけちゃり』と【HERO】を聴きながら
『やせっぽちの俺たちが見えるだろうって、だあれも見よらんて』

『ちょっと待ってんしゃいって、今聴きよろうが』で
握りこぶしのアップになって
『ああ~もうたまらん!』かったです(笑)

合間にチラッと映る『バーの男客(笑)』の方は
『普通』に座ってるのが一番ムズカシイと話されてましたが(笑)

気配を消し過ぎず、かといってエキストラのように『風景』の一部になったり

逆に存在感やオーラが溢れ過ぎることもなく…というのは
確かに難易度が高いらしいんだけど

奥さんによると…甲斐さんの場合は
それ以前に『じっと座ってる』ことが大変なんだと…(失礼!)
って、多動児じゃないんだから(爆)…と盛り上がり
『ちゃんこしなさい(笑)』まで飛び出しました…スミマセン!

監督は『傷だらけの天使』『探偵物語』のタイトルも口にされ
(松田優作さんゆかりの)あのバーで
撮れたっていうのは大きいですよとおっしゃってましたが
甲斐さんゆかりの女優さんの話は出ませんでしたね(笑)

吉田照美さんには、いつも奥様の話をされると言われてますけど(笑)
甲斐さんも3時間半も立ったまま作品をご覧になったと
いつも青山監督に話されてるそうだし…(爆)

それはさておき…
音楽的なモノがカメラ前にないとイヤだと青山監督
理屈じゃなくて『おお!』って感じですよねと甲斐さん

監督のサントラを楽しみしておられたのに
『ハーモニカ吹かせといて、それしか使わない』と笑っておられましたが

『ほな、また』と光石さんが去られた後
『そんな客はいないだろ!?(笑)』と思うこともなく
自然に渋くちゃんとエンディングを迎えてましたよね♪

ともあれ、ここの所ずっと映画のことをアレコレ書かせて頂きましたけど
BOXセットのブックレットに書かれてる甲斐さんの言葉が全てです(笑)

あえて、つけ加えるとすれば
三島監督との対談で甲斐さんが話されていた

『色んな表現者がいるから、僕はそういう人たちを見ながら
その人たちの芸を受けて、喜んで生きていきたい』ですね♪
コメント
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