ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

シネマ・アウトロー日記4

2015-03-14 10:50:45 | メディア
『MEETS AGAIN』についてのインタビューで
甲斐さんが押尾コータローさんのことは
『映画監督を考えれば一番わかりやすい』とおっしゃって

『例えばヒッチコックは、脚本も書くし
カメラワークも編集も素晴らしいけど
大事なのは、こういう映画を撮るんだっていう着眼点であり
物事に対する視点』だと説明され

押尾くんって、一般には『すごく上手いギタリスト』というイメージだけど

実は物事を見る目、その切り口に独特の素晴らしさがあって
それを実現するために高い技術があるという順番なんですよと…

『あるいは、ビリー・ワイルダーが言った
正面玄関のドアを普通にノックして人が入って来るオープニングの映画を
誰がお金を払って見るんだって話で』

『バスルームの窓をいきなり開けて人が入って来る
そういうものに人は金を払うんだって…

音楽も大事なのは、そういう切り口なんですよ
それを生かすためにテクニックがあるし、技術を磨くんだってことなんですよね』

このビリー・ワイルダーの言葉をマクラに…
映画館に行き、闇に身を潜めるのは
『ひたすら強烈な映画という体験をしたい』という願いでしかないと甲斐さん

金を払うべき行為に値するイキのいい監督がどれだけいるのか?
タランティーノ、『セブン』のデビッド・フィンチャー
『ブギーナイツ』のポール・T・アンダーソンなど数人だ
しかも次回作は『ハズレ』かも知れない

金を払うべき行為に値する役者であり監督
私生活も山あり谷あり、ナンノソノ愛の園?(笑)

自分の芸風をしっかりと築き上げて来た男
それがクリント・イーストウッドであると…

一時期『お代は観てのお帰り』って
『料金後払い制』の映画館があったけど…アレはどうなったんでしょ?(笑)

それはさておき…
『職人芸だ。ウソだと思うなら観てごらん』
『恐怖のメロディ』こわいヨ
『荒野のストレンジャー』あざといし
『許されざる者』にいたっては周知の通りである

『ダーティハリー』のドン・シーゲルに学び
『荒野の用心棒』のセルジオ・レオーネに学んだ?かどうかは定かではないが(笑)
役者をやっている間に技術を覚え
独特のカンと判断力で、独自のスタイルを身につけた

キース・リチャード自伝と
ケネス・アンガー『ハリウッドバビロン』に挟まれ
イーストウッドの自伝は
ひっそりと自宅(わが家)の本棚に置かれていると書かれてます

イーストウッドの自伝からは
『あらゆることにこだわっていいんだ』ということを

音楽関係者の自伝では『著作権』の管理(笑)について学ばれたそうですが

いわゆる『偉人の伝記には興味がなく
同じ時代に生きたリアルな人たちの考えが読みたかった』と

前出のヒッチコックやビリー・ワイルダーの自伝はもちろん
小学生の頃に金田正一さんの『やったるで!』を読まれて

『ワシは最愛の彼女を腕枕する時も
利き腕の左ではなく右を貸して
どんな時でも左肩は冷やさなかった』という話に

『どんな時だよ!カネヤン』とツッコミを入れておられたそうだ(笑)

『色々な人の自伝が語りかけていくのは
人生は計画と準備が大事なのだということだ』

『こみ上げる思いと衝動をただの思いつきで終わらせるのではなく
自分を信じてとことん追求してやってみろということだった』と甲斐さん

奥さんによると…
最近は…というか『ER』以来
ジョージ・クルーニーについての甲斐さんの発言が
イーストウッドに対するものと似てるような気がするらしい

ともあれ『よんぱち』で、今年のアカデミー賞について訊かれた際に
甲斐さんが一番に口にされたのは
やっぱり『アメリカン・スナイパー』で(笑)

『よく出来てる…それでも獲れない
いい作品がブチ当たる時は、可哀想なくらい良い作品が揃う』と甲斐さん(苦笑)

『封筒を開ける直前に(獲れないと)わかる』って
残念な『直感』をお持ちみたいですけど(笑)

『賞を獲れないことこそが、イーストウッドの誇りだろう』と
評された方もいらしたことですし(笑)

御年80歳を越えて『新しい恋人』と授賞式に現れるトコも
相変わらず(笑)イーストウッドだなあと…♪

余談ですが…
10年前にアカデミー賞を受賞した
イーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』

奥さんは『どうせ、感動のサクセス・ストーリーだろう』と思って
ロクに映画案内も見ずにスルーしてたらしいんだけど(笑)

後からDVDを観て大後悔(苦笑)
先日もテレビ大阪で放映されてるのを観て大号泣…

それが『オヤジファイト』を観る直前だったことも
涙腺決壊の遠因だったのかも知れません(笑)

そういえば、甲斐さんご贔屓の主演お二人による
『明日のジョー』もテレビでやってましたね(笑)

アニメの実写版では最高のクオリティじゃないか?って
奥さん大絶賛…というか香川照之さんについては
リアル過ぎると大爆笑だったけど…(苦笑)

そのちばてつやさん原作の『明日のジョー』から
沢木耕太郎さんが度々書かれている『カシアス内藤』さん

『ロッキー』や『殴る女』にいたるまで
奥さんって、結構ボクシング好きなんだなあと…(笑)
コメント
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