虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

大晦日のご挨拶

2004年12月31日 | 日記・雑記
今年の顔はやっぱりヨン様でしょう。
昨夜「冬ソナ」を最終話までしっかり見終えました。これで一仕事終わり、もういいや、って感じになりました。最後までのれなかったようです。


 「冬ソナ」の前に見ていたイラク戦争と戦場カメラマンたちのBS1の番組はすごく興味深いものでした。それを見て考えていましたが、イラクの日本人人質事件以来、ジャーナリストの皆さんの仕事はすごくやりにくくなったのではないでしょうか。危険なところへいく以上、ある程度の覚悟はしてらっしゃると思います。でもそれ以上に、あの事件で「普通の人」から人質たちに浴びせられたバッシングは想像外のことではないでしょうか。
 私たちは、自分の目で見られないことを、戦場でのジャーナリストの活動を通して知ることしか出来ません。それも一人より、数多くの人の目を知ることが重要です。あの事件に関しては、「自己責任」の大合唱の前に、当事者と言っていいマスコミ自体に冷静に事を分ける論議がなかったように思います。

 本日は紅白は見ず、「ドーン・オブ・ザ・デッド」で年越ししたいな~と思ってますが、また家族から異議が出るかも。「大晦日にゾンビやめて」とか、アタシが一人で見てても文句言うのよね~。

 こんな書くばっかりで精一杯の私ですが、訪問してくださっている皆様、本年は誠にありがとうございました。
 来る年が、皆様にとって良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

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私の今年の映画ベスト10

2004年12月30日 | 映画の話題
劇場鑑賞
1 ロード・オブザ・リング 王の帰還
はじめっから、2004年の第1位はこの映画に決まっておりました。
だって、指輪物語ですもの。多少の不満はあってもあれだけの映像を見たら、もう狂喜です。

2 ビッグ・フィッシュ
ティム・バートンの映像でもやわらかい、優しい感じのもの。
体の中をきれいに洗い流してくれる清流が行くような感じがする。

3 スパイダーマン2
ヒーローものにあれはないでしょう、とは思うけど一作目とセットですっごく好き。
いかにもトビー君らしいヒーローなのだった。

4 真珠の耳飾の少女
映像がきれいだった。
色彩感と物の質感までが完璧に映画世界を作っているようで、その緊張感に緩みがない。

5 女はみんな生きている
痛快で、テンポのいい、でもイタい映画。
見た後スカッとするより、ため息が出てしまう。
男の人は面白いって思えるのか、ちょっと疑問です。

6 スウィング・ガールズ
感想にも書いたように食べ応えあるスイートディッシュのような映画。
楽しさにあふれ、体が動いちゃう。

7 コールド・マウンテン
はじめにDVDで見て、旧作館2本立てに出たのでそれを見に行った。
感動作として丁寧に作ってある、映画らしい映画。

8 Mr.インクレディブル
娯楽アニメとしては一級でしょう。
残酷シーンも含めて家族向けに力技でまとめきってお見事です。

9 みなさん、さようなら
ちょっとくどいところはあったんだけど身に沁みてしまうテーマだった。
要するに信ずるところや、自分の世界の崩壊に耐えられるかどうか…

10 深呼吸の必要
ただ私の趣味です。わが身に響いちゃったから。
小品もきわまっちゃうけど若者たちが出会った、ひと時のユートピアを優しく描いた映画。

今年のリリースのDVD・ビデオ
オーシャン・オブ・ファイヤー
シー・ビスケット
マスター・アンド・コマンダー
飛ぶ教室

保留
華氏911

今年はじめて見た旧作では
生きるべきか死ぬべきか 1942/米
モンキービジネス 1952/米 
プリシラ 1994/オーストラリア

ホームページにもベストMOVIEのページ作りました!
こちらです。

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ミッション・クレオパトラ (2002/仏)

2004年12月30日 | 映画感想ま行
ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRE

監督: アラン・シャバ
出演: モニカ・ベルッチ クリスチャン・クラヴィエ ジェラール・ドパルデュー ジャメル・ドゥブーズ クロード・リッシュ ジェラール・ダルモン アラン・シャバ

 シーザーに「エジプト人は偉大だから3ヶ月で 大宮殿を造る!」と宣言したクレオパトラ。
 それをやらされることになったのが建築家ニュメロビスで、それが出来なきゃワニのえさ。しかも宮廷建築家には仕事を取ったと憎まれ、邪魔され、どうしようもない彼は魔法の力を借りようと、ガリアに住む父の知り合いのドルイド僧のもとへ向かう。

 コメディで、もとがフランス大人気のコミックだそうですが、クスリとも笑えませんでした。ぽかんとして最後まで見ていました。昼間忙しいし、夜は「冬ソナ」を見るという使命があるので、その合い間で見ていますので、ちょっと映画に対して失礼な見方をしていました。面白いとか、出来がいい悪い以前に、完全に私の(少なくとも昨日の状態の)センスからずれまくってていたのでした。
 パロディもふんだんで、いきなりダースベイダーになったり、建築家同士のカンフー対決ではわけのわかんない中国語風ハナモゲラ語が交わされたり、画面が泰西名画(「メデュース号の筏」とか)そのまんまになったり、そのたびに「ああ、あれか」とか、感心はしてます。これはゆったりした気分のときに見直して笑えるかどうか試してみないと。
 上半身裸に近いコスチュームのドパルデュー、雪のガリアのシーンでは寒かったろう…と惻隠の情に泣けたりして。

 ほんとに昨日は雪振ってるし、外回り寒かったんですよ~。結局ひとつ仕事残っちゃったし。

2005年1月2日
 もう一度見ました。
 やっぱりノレませんでしたが、「マルコムエックス」で笑いました。

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シャイアン(1964/米)とチェロキー涙の道

2004年12月29日 | 映画感想さ行
シャイアン(1964/米)
CHEYENNE AUTUMN
監督: ジョン・フォード
出演: リチャード・ウィドマーク キャロル・ベイカー ジェームズ・スチュワート アーサー・ケネディ エドワード・G・ロビンソン

 合衆国政府によって、シャイアン族はふるさとを追われ、居留地に押し込められていた。だが合衆国の約束した物資は一向にとどかず、餓えと病で多くの仲間を失った彼らは、元のイエローストーンへ戻ることを決意する。しかしその行動は反乱行為とみなされ、騎兵隊に追われる。その旅のシャイアンの中には、子どもたちの教師、白人女性のデボラがいた。

 これも夜更かししていて結局また見てしまいました、の映画。これは感想あれこれ以前に、いろんなことを考えすぎてしまう。
 ジョン・フォードの西部劇は子どもの頃のようには素直に見られません。「駅馬車」なんかはいまだに好きですが、でも最初と同じ気持ちで戦いのシーンを見られることはまずないでしょう。ジョン・フォードの映画では「アパッチ砦」そのほかでも、先住民を戦う相手として尊重するジョン・ウェインみたいな役もあって、彼らにそれなりの敬意を払っているところはわかるけれど、決して後から来た白人たちの進出を否定しようというものではない。
 この映画もシャイアンが徹底的に、しかも一方的に追い詰められていく様子を描いて、彼らへの共感は感じる。彼らに同情的な大尉の役もいかにもタフなヒーローのジョン・ウェインでは駄目だったのでしょう。ワイアット・アープのJ・スチュアートもそれまで演じてきた役柄のイメージを背景の上での役でしょう。
 しかし、あのあっさりとおさまったように感じてしまうラストは時代の限界でしょうか。

 これを見ていてオーバーラップするのは「チェロキー涙の道」
 チェロキー族はふるさとに金鉱が発見された為に、白人にオクラホマに強制移住させられた。彼らは当時自分たちの文字を持ち、新聞があり、彼ら自身の裁判所の組織を持ち、憲法と、大統領までいるひとつの国の形を持って暮らしていた。当時の白人社会でも「野蛮人」などという言葉で捉えられるものではなかった。しかし、容赦のないアメリカ政府は金鉱の為に彼らを移住させ、それを一人いくらで白人業者に請け負わせた。コスト節減の為に(なんという言葉だろう!)業者は食料を減らし、彼らは抵抗力を失い、病気や飢えに次々倒れ、逃亡するものは撃ち殺された。オクラホマへ着いたときには4分の1が死んでいた。
 そして、半世紀後にはアメリカ政府はそのオクラホマさえも彼らから取り上げる。

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スウィング・ガールズ・アダム・クーパー・冬ソナなど

2004年12月29日 | 日記・雑記
 27日にスウィング・ガールズ解散コンサートが行われ、その模様を収録のDVDが3月に発売されるそうですが、欲しいと思いませんか?買っちゃいそうです。

 昨日は、病院の日だったのですが、本読むのも疲れてぼ~っとテレビ見てたら、なんとアダム・クーパーが!「危険な関係」ですって?日本公演ですって?
 思わず「アダム・クーパーが!」と大声出してしまい、思いっきり注目浴びてしまった。

アダム・クーパーの危険な関係

 うわ~、うわ~、デカダンなアダム・クーパー!行きたいよ~

「冬ソナ」がんばって見ています。これだけ見ているのにちっとものれません。昨日の同窓会シーンはたまりませんでした。「ひえ~」「ううう」と呻いたりしながら見ています。もともと波乱万丈のお話大好きなので、もっと素直に楽しめると思ってたのに、なんか障害になる先入観でもあるのだろうか。やっぱりレトロなドラマだと思います。ここぞというところですかさず入る叙情的なメロディーにも負けそうです。見ると決めたので最後まで見ます!

 御用納めも終了、世の中はすっかり正月準備ムードですが、私は積み残しの手配4件、金融機関関係2件まだ残っています。正月過ぎに延ばした作業3件もございます。また今日も仕事です。

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ジェット・リーが?

2004年12月28日 | 日記・雑記
津波に襲われ香港スター、ジェット・リーも行方不明 (サンケイスポーツ) - goo ニュース

今、ニュースを見に行ったら、こんな記事が!
どうか無事でいて、どうか…

 今回は史上まれに見る大惨事で、犠牲者の数は時間を追うごとに増えるばかりです。地震の規模も関東大震災とも比べ物にならないようです。おまけに「津波」って、外国語にはそう簡単に見当たらないほどなじみのないものらしく、まったく避難の体勢もないところへ襲い掛かったために凄まじい被害になっているようです。
 日本のようにおなじみでなくても、地面はすべてプレート上に存在しているのですから、世界中地震の危険性はあるわけです。いつ来るかは地球サイクルのお話なので人知の及ぶところはたかが知れてしまうのですが。
 でも日本にしたって、わが身に降りかからねばわすれちゃってますから。
 本当に「災」の年です。

続報
李連傑:荒波から家族をかばい脱出、途中で負傷

YAHOOニュースで。

まらそん侍(1956/日)/ドドンパ酔虎伝(1961/日)

2004年12月28日 | 映画の話題
ビデオチェックのための鑑賞

まらそん侍
監督:森一生  
出演:勝新太郎 瑳峨三智子 三田登喜子 夏目俊二 トニー谷
 親友同士の若侍2人が、憧れの美女を賭けて藩の伝統のマラソンに挑む。そこに将軍家より拝領の藩の家宝盗難事件が絡んで大騒動。

 森一生監督だからすごく期待してたのに、期待が大きすぎたのだろうか、今ひとつのれなかった。
 テンポがとろく感じる。それに歌舞伎名場面を下敷きにしたギャグが多い。それが今ひとつピンとこない。日本人が共有してる知識とかが変わったからその時代と同じ気分では見られないのはわかるけど、ちょっと切ないなあ。キートンは今見てもあんなに面白いのに。
 でも発見!嵯峨美智子って、気味の悪い人(すいませ~ん)とか思ってたのに、この映画の彼女すごくキュートでかわい~~~~。

ドドンパ酔虎伝
監督: 田中徳三  
出演: 勝新太郎 渡辺マリ 小林勝彦 浦路洋子 白鳥みづゑ 水原弘

 「座頭市物語」「悪名」(森監督も撮ってますが)の田中監督の時代劇ミュージカル。考えてみれば雷蔵の「濡れ髪」も田中監督でしたね。なかなかハチャハチャ気分で面白かったです。
 勝新が堀部安兵衛この役何回やったんだろう。勝新も、出演者の歌手も歌いまくるにぎやかな映画。討ち入りで安兵衛の使うのが「どどんぱ二刀流」 かなりキッチュ感覚。
 このテの日本映画、アイドル映画以外に見なくなりました。もちろん出来はまったく違いますけど。あ、これも当時のアイドル映画なのかな?もしかして。

 2本とも、去年の暮れのBS2の録画。「ドドンパ」はもう一度きちんと保存しなおしたいな。それともレンタルでもあるかな?

 昨日のBS2の「ロッタちゃん」も「ペイルライダー」も良かった。「ペイルライダー」の音楽なし、拍車の音が緊張感を高めるあの決闘シーンのスタイリッシュなこと、見とれるばかりですね。映画全体のアクションのキレのよさと、抑えた物悲しい音楽も最高にマッチしてますね。それに去っていく主人公に"I love you!" もう泣いちゃいますね!

 ほんと、私、忙しいといいつつ映画ばっか見てますね。馬鹿ですね。

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宗方姉妹(1950/日)

2004年12月27日 | 映画感想ま行
監督:小津安二郎  
出演:田中絹代、高峰秀子、上原謙、高杉早苗、笠智衆、山村聰

 ただいまたまりにたまったビデオ確認週間。というわけで昨日は「まらそん侍」とこの映画。これも保存するかどうか迷うところ。DVD買おうかとも決心できないし、どうしよう。映像的には遠景から室内への滑らかな移行とか、すごいなあというシーンがあるけど、私はあくまで見るだけの人間だし。
 すごいメンバー。中でも山村聰に目が行ってしまう。他の映画とはイメージちがう。私が知っている映画での彼のイメージは、かなり冷静沈着で出来た人、というのが多かった。どの年齢での彼を見てもそれほどイメージの違うのは少ないんだけど、この戦争がえりのヒネクレタ男の場合はかなり尖って、それが剥き出しになってる感じ。小津監督の映画らしく雰囲気は落ち着いていて、彼の妻への激しい打擲がすごく目立つ。そしてその嫌悪感は、なぜか彼にだけ向けられるものではない。
 「今の感覚」では、という但し書きが付くところだろうけれど奥さん(田中絹代)にねちねち絡む彼より、耐えてる奥さんに「何とかせんかい!」と怒鳴りたい気分になる。
 高峰秀子かわいい。
 こういう映画見ると、肌の質感はモノクロ画面に負うところが大きいにしても、日本女性の顔の雰囲気とか、立居振舞がすごく変わったな~と認識せざるを得ないですね。

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今年の映画、あれやこれや

2004年12月26日 | 映画の話題
レンタルDVDの今年の最後の配送は
「ミッション・クレオパトラ」「ドーン・オブ・ザ・デッド」でした。これが年越し映画になるのかな~「スパニッシュ・アパートメント」年内駄目だったなあ…

出来れば今年のベスト10決めてみたいんですが、
まだまだ決めかねて、迷いっぱなしで、順位つけられません。
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
「ビッグ・フィッシュ」
「女はみんな生きている」
「スパイダーマン2」
「スカイキャプテン」
「スウィング・ガールズ」
「アイ、ロボット」
「カレンダー・ガールズ」
「ディボース・ショウ」
「Mr.インクレディブル」
「みなさん、さようなら」
「真珠の耳飾の少女」
10越しちゃった~!絞らないとね。
DVDだけど「オーシャン・オブ・ファイヤー」「シービスケット」は入れたい。

保留が「華氏911」
マイケル・ムーアの意図とその勇気と「やらなくては」という決意はよくわかるものの…話題性から言ってもはずすのが悪いみたいだけど、でも映画としては…みたいな感じです。エルンスト・ルビッチの「生きるべきか死ぬべきか」みたので、余計そう感じるのかもしれません。

去年の私的ベスト10、去年は結局サイトで公開しなかったのでここにリンクしておきます。
2003年ベスト10

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死滅の谷 (1921/独)

2004年12月25日 | 映画感想さ行
DER MUDE TOD
監督: フリッツ・ラング
脚本: テア・フォン・ハルボウ
出演: ベルンハルト・ゲッケ リル・ダゴファー ワルター・ヤンセン ルドルフ・クライン=ロッゲ ゲオルク・ヨーン

 恋人を突然失った娘が、死神に命乞いをする。死神は3回のチャンスを与え、1回でも死神を出し抜いて死んでいく青年の命を助けることが出来れば、望みを叶えてもよいと言う。そして彼女はいにしえのバクダッド、17世紀のベネチア、古代の中国でなんとかそれぞれの青年の命を助けようとするが…

 フリッツ・ラング監督ということで楽しみにしていました。おまけにハルボウ脚本ですし、期待にたがわぬものでしたが、映像的には少し残念。BS2の放送でテレビ画面ではあるし、やはり古い映画のせいでしょうか、相当傷んだところもあったし、色調が赤みがかったり、緑っぽかったりチョコチョコ変わったのです。今までラングの映画は、割りときれいなモノクロ画面で見ていたので、これもくっきりしたモノクロの映像で見たかった。「M」のあの光と濃い影が落ちた画面は強烈に目に焼きついたし。こんな夢のようなシーンがきれいな画面で見られていたら、美しいシーンがもっともっと脳みそに焼きついたんではないか…欲張りな不満ですけどね。ちょっと過剰感のある異国風シーンと、舞台のような背景の省略を感じるシーンの対比も素敵。
 三つ目のストーリーで一番顕著な映画的に「物理的制約を超える」楽しさまでたっぷりで、本当に心ときめく映画なのだ。

 導入部の墓地と金、高い塀で、不思議で怪しげで恐ろしげな雰囲気ががかっちりと出来てゆく。死神役の俳優の怖くて、しかし悲しげなイメージもストーリーにぴったり。ヒロインはどこかで見たと思ったら「カリガリ博士」のヒロインでした。
 
 ハッピーエンドとは言えないのだけれど、効しがたい運命の中で尚も闘う、みたいな人間像はここでも健在。それが見た後のすがすがしさに繋がるのだと思う。

 「命のろうそく」といえば、グリムの「死神の名付け親」「落語・死神」も傑作だけど、この揺れる炎と若い、しかしはかなく消える命のイメージは鮮烈。

 きれいな画面で見たいよお!

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「冬ソナ」を見る

2004年12月25日 | エンタテインメント
 BSで「冬のソナタ・完全版」を毎晩2話ずつ放送しているので、チラッとしか見てこなかった私ども家族がテレビの前に集まって、日本を泣かせたドラマを鑑賞しています。
 結論から言いますと、うちの家族は高校生に至るまですれっからしみたいで、面白がってるのはいても、ジ~ンとはしてない。すいません。みんなきれいで眼福な役者さんたちばかりですが…
 ドラマも佳境に差し掛かったようで、主演のお二人が目を潤ませて見つめあうシーンが多くなり、もうそうなるたびに何か気恥ずかしくて、視線をそらしてあらぬ方を見てしまいます。それに、韓国映画はアクションとか威勢のいい映画ばかり見てきたせいでしょうか、ヒロインのセリフ(字幕版です)聞いていると、なんでもないシーンで時々喧嘩売ってるようにも聞こえたりします。これは韓国語の響きに慣れてないからですね。
 ヨン様より、パク・ヨンハのほうが人気あります。
 しかし、デートシーンは気恥ずかしいけど、背景はきれいでロマンチック。観光産業促進のためには最高ですね。
 何とか最終話まで完全制覇したいと思います。

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カンガルー・ジャック (2003/米)

2004年12月24日 | 映画感想か行
KANGAROO JACK
監督: デヴィッド・マクナリー
出演: ジェリー・オコンネル アンソニー・アンダーソン エステラ・ウォーレン クリストファー・ウォーケン マートン・ソーカス

 チャーリーは、母の再婚相手がギャングのボス・サルで、首根っこを抑えられている。おまけに子どもの時にルイスに命を助けられてそのことで彼と彼の持ち込む怪しげな仕事にいつも巻き込まれている。例によってルイスの持ち込んだ仕事で、いつものようにどじを踏んで、彼らはサルを怒らせてしまい、そのオトシマエにオーストラリアへ封筒を運ぶことになる。実はその中身は大金で、しかもそれをカンガルーに奪われ、命も狙われ、大騒動になる。

 製作がジェリー・ブラッカイマーで、クリストファー・ウォーケンが出ているのでレンタル申し込んだんですが、そこそこ面白い、お気楽に笑うためには最高な映画でした。
 タイトルは「カンガルー・ジャック」だけど、カンガルーはお楽しみシーンの時に華麗な ダンスを見せてくれますが、基本はスピーディーなアクションコメディで、テンポがいいし、割りとお約束でことが進んでいくので、安心して笑っていられます。家族で見ていてドキドキしそうなシーンが1箇所だけで、それもすぐに邪魔が入りますので実に健康的。

 主演の3人がごく普通ッぽい雰囲気出してるのもいいです。ヒロインとってもきれいですけどね。
 クリストファー・ウォーケンはいつものウォーケン風で、ラジー賞候補になったらしいけど、それほど映画のムードと乖離してるとは思わないけどなあ。

 特典映像のカンガルー・ダンス、思わず練習していました。

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思い出した!(ターミナル その2)

2004年12月23日 | 映画の話題
「ターミナル」のラストシーンのセリフで
「これは『あれ』だ!」と思ったのに
その『あれ』の名前が出てこなくて
一日悩まされたけど
やっと思い出した。
「オズの魔法使い」だったのです。
「ターミナル」は。

22日のはファーストインプレッションということで
ホームページのほうにそれ含めて書き直します。

movie diary ターミナル

 別にスピルバーグが「オズの魔法使い」をどうこうしたではなくて、私の連想が繋がることで見えてきたものがいっぱいありました、ということなのです。

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ターミナル (2004/米)

2004年12月22日 | 映画感想た行
THE TERMINAL
監督: スティーヴン・スピルバーグ
出演: トム・ハンクス キャサリン・ゼタ=ジョーンズ スタンリー・トゥッチ チー・マクブライド

 ニューヨーク、JFK国際空港。東ヨーロッパのクラコウジアという小国から来たビクター・ナボルスキーは、飛行機に乗っている間に祖国でクーデターが起こり、パスポートもビザも無効になってしまう。アメリカへの入国を拒否され、しかも帰国もできず、空港内に完全に足止めされてしまう。英語も分からず金も持たず、彼は、ターミナルの中で暮らすことになる…

 トム・ハンクスの演技はさすが。もうセリフ聴いてるだけでもお勉強してるみたい。あの母音の発音まで外国人風になまるなんて、さすがトム・ハンクスとしか言いようがない。キャサリン・ゼタ=ジョーンズはかわいらしい。迫力だったり、妖艶だったり、こちらにも感心。

 映画としては、なんかライトな感じでした。ほのぼのさせて、涙も滂沱と流れるのではなくて、ほんのりじんわり、みたいな… 悪人が出てこなくて、カタキ役もただ官僚的で人情が薄くてガキみたいに癇癪持ちというふうなので、ドラマとしては大波起こらないのも致し方ないです。少しばかり「笑ってください」というシーンの多さが鼻につく感じはするけれど、でもあの寄席の立て物曲芸のようなグプタのエンターテナーぶり好きです!大作ばっかりでも疲れるから、こういうライトな映画もいいです。
 "do it anyway"(何とかしてやり遂げるぞ!とでも言いましょうか)な主人公で、おまけに手が動く人職人さんでもあるしで、自分のおかれた状況への適応早い。すごい。おまけに何事もあくまで正面を行くというスタイルを維持。応援したくなる人物像です。

 これ見ていて、スピルバーグはキャプラの味を作りたかったのかな?と思った。でもフランク・キャプラの粋には勝てないみたい。噴水のシーンなんか、もっともっとキレイに撮れたんじゃないかなあ、ちょっと惜しいなあと思った。

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飛ぶ教室 (2003/独)

2004年12月21日 | 映画感想た行
DAS FLIEGENDE KLASSENZIMMER
監督: トミー・ヴィガント
出演: ウルリヒ・ノエテン セバスチャン・コッホ アーニャ・クリング ピート・クロッケ ハウケ・ディーカンフ

 時代が今の時代に変わっていて、ストーリー自体も変わっていた。映画としては素敵な映画だとは思うものの、原作の感動を期待して見るとちょっと悲しい部分もありました。
 子ども時代だけの世界を保持しているのを見るのは楽しかった。先生との暖かい交流も素敵だった。雪合戦がそのままだったのも嬉しかった。学校同士の対立が、同じ学校の中での寄宿生と通学生の対立に置き換わっていて、女の子の出番が多くなるのでどうせあそこまで変えるんだったら、もっともっと「今の子ども」を感じるみたいに変えたほうが良かったのに、と思えてしまった。でも子どもたちがきれいで清潔感にあふれて、それを見ただけでもお得な気分でした。ちょうどクリスマスシーズンにぴったり。

 思わず涙する映画だったんだけど、原作の男の子達の持つ、体いっぱいの雄々しさみたいなのが今ひとつだったのでした。ヨナタンのメランコリックなムードはまあまあ。でも原作で優等生のマルチンのあの人知れず落とすこらえきれない涙のシーンの、体が震えるような感情の呼応は映画では無理だったです。それに、正義先生でも先生であるからこその限界があり、その部分をちょこっとドロップアウトした酒場のピアノ弾きの禁煙先生がすくい上げていたのに、その辺の細やかな交流がないのは実に、実に残念。…あの隠れ家の設定はちょっと反対。でも女の子が入ってくると仕方ないかしらね~と思ったりして。

 しつこくなっちゃうけど、いい映画で、見て良かったなと思うけど、原作を夢中で読んだ人には少しがっかりかも。 

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