虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

宗方姉妹(1950/日)

2004年12月27日 | 映画感想ま行
監督:小津安二郎  
出演:田中絹代、高峰秀子、上原謙、高杉早苗、笠智衆、山村聰

 ただいまたまりにたまったビデオ確認週間。というわけで昨日は「まらそん侍」とこの映画。これも保存するかどうか迷うところ。DVD買おうかとも決心できないし、どうしよう。映像的には遠景から室内への滑らかな移行とか、すごいなあというシーンがあるけど、私はあくまで見るだけの人間だし。
 すごいメンバー。中でも山村聰に目が行ってしまう。他の映画とはイメージちがう。私が知っている映画での彼のイメージは、かなり冷静沈着で出来た人、というのが多かった。どの年齢での彼を見てもそれほどイメージの違うのは少ないんだけど、この戦争がえりのヒネクレタ男の場合はかなり尖って、それが剥き出しになってる感じ。小津監督の映画らしく雰囲気は落ち着いていて、彼の妻への激しい打擲がすごく目立つ。そしてその嫌悪感は、なぜか彼にだけ向けられるものではない。
 「今の感覚」では、という但し書きが付くところだろうけれど奥さん(田中絹代)にねちねち絡む彼より、耐えてる奥さんに「何とかせんかい!」と怒鳴りたい気分になる。
 高峰秀子かわいい。
 こういう映画見ると、肌の質感はモノクロ画面に負うところが大きいにしても、日本女性の顔の雰囲気とか、立居振舞がすごく変わったな~と認識せざるを得ないですね。

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