虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

開票開始

2009年08月30日 | 日記・雑記
前回の選挙は小泉さんの単純化・スローガン化が好きではありませんでした。
今回は「政権選択」以外になんかないのか!
というわけで、
結局私は消去法な投票行動なのでした。
やっぱり、極端は良くないと思います。

ところで、明日の8月31日
NHK BS2で昼12時15分から午後6時まで
年に一度のお楽しみ
高校演劇コンクール受賞校の放送があります。
高校生ならではの舞台に毎年胸を熱くしております。
興味のある方は是非是非ご覧ください。

うた魂♪(2008/日本)

2009年08月29日 | 映画感想あ行
監督: 田中誠
出演: 夏帆    荻野かすみ
   ゴリ    権藤洋
   石黒英雄  牧村純一
   徳永えり  野村ミズキ

 北海道の七浜高校合唱部のソプラノパートリーダー、荻野かすみは、自分の歌とルックスに自信満々。ところが、憧れの生徒会長から写真のモデルを頼まれた結果が、歌っている瞬間の顔を“産卵中のシャケみたい”と評され、ぺしゃんこに。とっとと歌を捨てる決意をし、ラストステージのつもりで参加した夏祭りも、やる気ゼロ。しかし、その夏祭りでいかにもヤンキー揃いの湯の川学院高校の魂のこもった熱い歌声を聞き、かすみは心ゆすぶられる。

 見た後で、サウンドトラックを探しにTSUTAYAに走っていました。
 ゴリ演じる権藤の率いる湯の川高校合唱団の歌う尾崎豊の「15の夜」「僕が僕であるために」を何としてもフルコーラスで聞きたくてたまらなくなったのです。
 尾崎豊は声が苦手なので、今までほとんど聞いていなかったのですが、この少し乱暴な男声合唱で聞くと最高で、しばらく鼻歌が尾崎豊になりました。

 自意識過剰で鼻もちならない女の子が、少し痛い目にあって自分自身と周囲の認識を再構成していくというメインストーリー。その痛さの描写はベタすぎないかな、なんかタルいなと感じます。 はっきり言って前半登場人物紹介部分は、くどいと思って見ておりましたが、「15の夜」以降は合唱が楽しみになって、その辺も気にならなかったです。

 天狗の鼻をへし折られる役ながら、主人公は根が善良で素直で、家族にも愛され、友人にも恵まれた存在です。きれいだけど、周りの子もすごくきれい。際立ったきれいさはなくて、声も細いので少女らしさはあるけど迫力はないです。
 そういったナチュラルな田舎の少女を夏帆ちゃん似合ってるなあと思いまする。高校生には絶対見えないゴリはじめとする湯の川高校合唱団もデフォルメと割り切れば面白いし、歌が素敵なのでなんでも可という気分になります。

 ラストの大合唱はああ、このシーンのためのストーリーだったのねと感じるものでした。何で歌って人間を解放してしまうんでしょうね。この映画を見て、「ヤング@ハート」が見たくなりました。

ヤング@ハート(2007/イギリス)

2009年08月26日 | 映画感想や行
YOUNG@HEART
監督: スティーヴン・ウォーカー

 平均年齢80歳のコーラス隊“ヤング@ハート”は1982年結成、ボブ・シルマンの指揮で、全米のみならずヨーロッパでもツアーを成功させてきた。コールドプレイ、ソニック・ユース、ボブ・ディラン、ジェームズ・ブラウンといったロックを歌う。彼らのた年1回のコンサートに向けて練習を重ねる直前6週間の日々に密着。

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 お年を召した方々が、決して最新の曲とは言えないけど、若いころの懐かしの曲でないロックだのなんだのに果敢に挑戦していきます。
 やる気は十分だし、70代、80代のおじいさんがきれいなファルセットで歌ってると、年々音域下がっていくわが身を顧みて忸怩たる思いです。
 さすがに歳が歳な方々なので、練習中に入院したり亡くなってしまうメンバーもいます。そういう日常の中で新しい曲を歌い続けるのです。
 合唱団としては、お歳の割にはすごくてもやはり素人レベルだと思うんですが、粛然たる思いで背筋伸ばして鑑賞したくなります。
 刑務所慰問で歌う“FOREVER YOUNG”(ボブ・ディラン)は我知らず感動。“STAYING ALIVE”(ビー・ジーズ)は恐ろしくテンポがのろいとは思ったけど、十分すぎる説得力。 
 特に、デュエットで歌うはずが、相棒が練習中に亡くなってしまった、ジェームズ・アール・ジョーンズばりの深い声を響かせるおじいさんが、うちのグランパと同じく、酸素吸入のチューブ付きでソロで歌う"FIX YOU"には滂沱の涙。

 映画の公式サイトでは、全曲のさわりが聴けます。でも、これは歌だけで聴くものではなくて、メンバー皆さんの全存在を感じてこその感動ですね。

 私も近所のケアプラザでお年寄りとボランティアで昔のヒット曲(リンゴの唄、とか、丘を越えてとか)歌ってる時に、私が歳とって歌うとしたら、やっぱり童謡まで戻るのかしらね?なんて考えてたけど、どんな音楽が最後まで身に添うのでしょうか?
 自分で考えて一番ありそうなのは
「まあ、お経を唱えてるのかと思ったら『ボヘミアン・ラプソディー』なんですか、それ!」
とかヘルパーさんに言われている私でしょうか。