虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008/日本)

2009年07月23日 | 映画感想さ行
THE SKY CRAWLERS
監督: 押井守
声の出演: 菊地凛子   草薙水素
    加瀬亮    函南優一
    谷原章介  土岐野尚文
    山口愛    草薙瑞季
    平川大輔   湯田川亜伊豆・合原
    竹若拓磨   篠田虚雪
    麦人     山極麦朗

 森博嗣原作のアニメ化。平和を実感させるための見世物として“戦争”が行われている世界を舞台に、死ぬことがなく思春期の姿のまま戦闘機のパイロットとして戦わされるためだけに生きる“キルドレ”と呼ばれる存在の運命を描く。

 少し前にDVDで見ました。
 最初の感想は「やっぱ大スクリーンで見るべき映画」というものでした。
 キルドレたちの個性を極力排除したような、まるで古いひな人形みたいな造形(たくさんいるから余計にそう感じる)、それに比べてやたらとリアルな空中戦闘シーン。リアルもデフォルメも色彩も隅々まで同質な感じで、押井監督らしいと言えばそうなのかも。大画面でその映像を楽しみたかったです。

 それはそれとして、見終わってなんとなく違和感・腑に落ちない・取り残された感がありました。
 例えて言うと、不条理劇を見て「?」状態で終わったような感じと言いますか。
 いろんな解釈ができると思うけど、私はハインラインの「フライデイ」のようなアイデンティティを他から規制された存在の物語を連想しました。
 

 で、原作読んでみました。
 私には苦手な部類の小説で、たくさんあるのでちょっと大変でした。そちらのほうはアイデンティティ小説でもあり、、妊娠小説でもありで、結論としては「アニメと小説は別物」でした。小説から入ると、アニメでのキャラのイメージの違いに戸惑ったと思います。小説でのキルドレはもっとユニセックスな感じです。草薙水素はもっとユニセックスを感じさせる声のほうがよかった、と個人的には思います。


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