虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

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ミーン・マシーン(2001/アメリカ、イギリス)

2009年09月08日 | 映画感想ま行
MEAN MACHINE
監督: バリー・スコルニック
出演: ヴィニー・ジョーンズ
   ジェイソン・ステイサム
   デヴィッド・ヘミングス
   ラルフ・ブラウン
   ヴァス・ブラックウッド

 ロバート・アルドリッチ監督「ロンゲスト・ヤード」のリメイク。スタッフ、キャストにガイ・リッチー組が集結。
 ダニー・“ミーン・マシーン”はサッカーのスター選手だったが、八百長試合を告発され、転落の道をたどる、ついに飲酒運転と警官への暴行で3年の刑を受け刑務所へ。その刑務所は、所長が看守サッカーチームを強化させるためにダニーにコーチになるように迫る。しかし、当の選手である看守たちは拒否。ダニーが提案したのは、看守チーム対囚人チームの練習マッチだった。

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 タイトルが「ミーン・マシーン」で転落した元スター選手が刑務所へ…ですから、解説読んだら見ずにはいられません。どれだけアルドリッチもえなんだと我ながら思いますが、抵抗できません。もちろん、アルドリッチ映画は「萌え」でなくて「燃え」です。

 結論から申しますと、オリジナルほどの爽快感や充足感はありませんでしたが悪くはないです。
 アメフトでなくサッカーになっていたためか、肉体の激しいぶつかり合いがあっても様子が違うし、映画全体の雰囲気がちょっとシニカルさが勝ってるように感じられます。
 それにこの主人公が、他の作品のバート・レイノルズやアダム・サンドラーに比べて決定的に違うのは「かわいげ」「愛嬌」が少ないところです。
 その辺がイギリス風味なんでしょうか?
 でも主要なキャラの性格設定がほとんど踏襲されていて、ラストの泣かせどころもちゃんと効かせてくれているので、やっぱり嬉しい。「隠し砦の三悪人」リメイクで腰が抜けてしまった私としましては、ああ、やっぱり重量感のある役者でのリメイクでよかったな…としみじみ思った次第です。

 しかし、国民的スポーツでファンを裏切り、囚人仲間から憎しみを買っている主人公が徐々に受け入れられていく描写はかなり殺気立っていて、やはり男はまず基礎体力と腕っ節かねえ、と思います。看守長さん、ほかの作品のより目立ってないみたいで、ちょっと残念。
 この映画の爺さんも素敵。イギリスは渋くてかわいい爺さんの本場ですね。
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燃えよ!ピンポン(2007/アメリカ)

2008年09月03日 | 映画感想ま行
BALLS OF FURY
監督: ロバート・ベン・ガラント
出演: ダン・フォグラー
   クリストファー・ウォーケン
   ジョージ・ロペス
   マギー・Q
   ジェームズ・ホン

 弱冠12歳でオリンピックに出場しながら、ぶざまに負けたランディ。かつての天才もいまや見る影もなくぶよぶよ肥った場末の卓球芸人。ところがある日FBIがスカウト。FBIがマークする極悪人フェンが闇で開催する卓球デスマッチの世界大会に潜入し、フェンの尻尾を掴むこと。腕前がすっかり鈍りきっていた彼は盲目の卓球名人ワンとそのセクシーな姪マギーの下に弟子入りして、修行しなおす。

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 全米スマッシュ・ヒットのおバカコメディなんだそうです。ふうん…
 そこそこ楽しかったです。でも燃えよ、と言う割にはピンポンが、卓球シーンがあまり目覚ましくありません。周辺の細かい設定やお遊びが多くて、あの軽い球が火を噴くか、何かに穴でもぶち明けるか、どのようなCGの使い方を!などの期待はあっさりうっちゃられました。
 ワイヤー・アクションちょっととろいぞ、とか、展開にちょっと無理が、とかいろいろ考えます。もちろんあまり突っ込むような映画でもなし、ただ笑っていればいいのですが、目玉は敵ボス役クリストファー・ウォーケンの着せ替えのようです。なぜか似合ってるし。そこがいちばんおもしろかったし。ウォーケンの衣装代は制作費のうちどの程度占めているのでしょう。
 今をときめくマシオカさんがちらっと出演してますが、愛嬌あります。
 欧米から見た変な東洋趣味(日本も中国もごっちゃです)を楽しむのも一興という映画です。(あちらでは、まだまだこういうゲイシャ・スモウ・サムライのごった煮みたいなのが面白いんでしょうか?)

マッチポイント(2005/イギリス、アメリカ、ルクセンブルグ)

2008年05月25日 | 映画感想ま行
MATCH POINT
監督: ウディ・アレン
出演: ジョナサン・リス・マイヤーズ   クリス・ウィルトン
   スカーレット・ヨハンソン    ノラ・ライス
   エミリー・モーティマー    クロエ・ヒューイット・ウィルトン
   マシュー・グード     トム・ヒューイット
   ブライアン・コックス    アレックス・ヒューイット
   ペネロープ・ウィルトン    エレノア・ヒューイット

 イギリス、ロンドン。元プロテニス・プレイヤーのアイルランド人青年クリスは会員制テニスクラブのコーチとして働き始める。実業家の息子トムと親しくなり、その妹クロエと付き合い始める。だが彼は、トムの彼女であるアメリカ人女優ノラに惹かれていく。

 上流階級の娘との結婚、その邪魔になる女を殺そうとする…という部分は結婚の前後の違いこそあれ「アメリカの悲劇」(陽のあたる場所」)と大体同じ。
 でも、ここにはエリザベス・テーラーがいない。輝くばかりに美しく、上流階級で磨き上げたような無垢で穢れのない存在がいない。
 上流への足がかりになる妻のクロエは無邪気そうだけど、過去にスキャンダルがあり、だからこそしがないテニスコーチ出身のクリスとの結婚。そして夫にとって自分が上流社会へとのつなぎ目であることも十分承知。
 ノラは美しく、男が無視できない存在。だがそれは彼女にとってメリットばかりではないことはたやすく見て取れる。
 結局トムは彼女に飽きた。トムに捨てられたノラは、クリスにも捨てらるばかりか、殺されてしまう。彼女は男にとって欲望の対象、子供にとって一時欲しくてたまらなくなるおもちゃのようで悲しい。たばこを吸うシーンがあるのが彼女だけ、というのも何か暗示的。

 努力の何のというけれど、この映画で描かれるのは「裕福で名門に生まれ合わせたラッキー」「たまたまチャンスに恵まれたラッキー」と、「努力も報われず、出会いにも恵まれなかった不幸」の並列。

 死に際になったらクリスは「自分だって苦しんだ」なんて言ってるんじゃなかろうか。
 とことんシニカルな後味の映画だった。
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魔笛(2006/イギリス)

2008年02月24日 | 映画感想ま行
THE MAGIC FLUTE
監督: ケネス・ブラナー
出演: ジョセフ・カイザー    タミーノ
   エイミー・カーソン    パミーナ
   ルネ・パーペ      ザラストロ
   リューボフ・ペトロヴァ   夜の女王
   ベンジャミン・ジェイ・デイヴィス   パパゲーノ
   シルヴィア・モイ     パパゲーナ

 あらすじ、作品紹介はallcinema ONLINEのものをそのままお借りします。 
 シェイクスピア劇の映画化に定評のある英国の才人、ケネス・ブラナー監督がモーツァルトの人気オペラに挑んだ意欲作。舞台を第一次大戦下のヨーロッパに移し、華麗な名曲の数々と、大胆かつマジカルな映像で綴るファンタジー・ラブストーリー。キャストにはルネ・パーペをはじめ最高峰の歌手が顔を揃えた。

 楽しみにしていたものではありました。ワタクシはシェークスピアやオペラがどうしても好きでたまらないのでして。
 ケネス・ブラナーの「ハムレット」を見たときに、「このような映像化があったのか!」と眼を見張る思いでした。特にラストのフォーティンブラス入城! 思わず「おおおおお~」と叫んでました。(好きな割りに舞台の数はたくさん見てないです)
 そのブラナーが「魔笛」を映像化なんですから、どうしたって期待が膨らみます。
 で、もうワクワクして見始めました。

 … ……

 期待にたがわず、流れる音楽とストーリーの展開・シチュエーションにピタリとはまった映像が現れます。
 歌手は当代の最高峰だけあって、うちの貧しいオーディオ設備でもわかる素晴らしい歌声。
 待ちに待った「夜の女王のアリア」のソプラノには血が踊ります! あのソプラノ歌手の限界に挑戦といった高音の離れ業はなんだか超人的スポーツと同じような快感があります。ピアノ練習曲でおなじみの「魔法の笛」はつい一緒に歌ったりして。

 と、まあさすがに素晴らしい作品だったのですが、今まで中世的コスチュームとか、非現実の世界だったのが、軍服とお墓でのシーンで私自身が感じたメッセージが強烈で、そこから非現実と現実の境が一挙に近くなって、やや落ち着かなくなり見た後ちょっと悲しさが残ってしまったのでした。夜の女王も、パパゲーノもせっかく空をヒラヒラ飛んでくださったのに…
 ちなみに、このオペラを英語で聞いたのは初めてでした。
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蟲師(2007/日本)

2007年10月25日 | 映画感想ま行
監督: 大友克洋
出演: オダギリジョー   ギンコ
   江角マキコ    ぬい
   大森南朋    虹郎
   蒼井優    淡幽
   りりィ    庄屋夫人
   李麗仙   たま

 100年前の日本。人間に取り憑く”蟲”を見分け、その害を掃う能力を持つ“蟲師”の一人・ギンコ。白髪・緑眼でしかも片目が義眼の彼は研究をしながら旅をしている。そして彼には幼少の記憶がない。

 う~。久しぶりに書くんだから褒めちぎりたいような気もしますが、ごめんなさいです。設定やキャラクターはすごく魅力的で、最初のエピソードはいいな、と思ったのですが、以後の展開がいささか不消化でメリハリに欠ける様に思えました。
 原作読んでいないのでこの映画だけの範囲で言ってます。
 予告編何度も見ていたせいでしょうか、それだけで見る前にこの映画のイメージけっこう出来上がっていたようです。
 、予告編は何度もスクリーンで見て”絵的な”期待をしてました。
 予告編のムードでは皮膚の下で何か動くようなゾワゾワ…とした感覚にたっぷり浸れるんじゃないか、という期待に満ちて見ちゃったんですね。
 そういうイメージをはらんだ絵はそれなりにあったんですが、私の期待とずれたみたいで、蔵の中のシーンではきゃっと驚かされたり、ドキッと脅かされたりが欲しいぞ、とか、蟲の中を行くシーンではもっと妖しげに渦巻いて欲しいとか考えてました。もしかしたら大スクリーンでは迫力ある画面になっていたのでしょうか。
 それに、江角マキコさんの声は少~しイメージ違うかな。
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モンスター・ハウス(2006/アメリカ)

2007年07月17日 | 映画感想ま行
MONSTER HOUSE
監督: ギル・キーナン
声の出演: ミッチェル・ムッソ DJ
   サム・ラーナー チャウダー
   スペンサー・ロック ジェニー
   スティーヴ・ブシェミ ネバークラッカー
   マギー・ギレンホール ジー
   キャスリーン・ターナー コンスタンス

 スティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスが製作総指揮を務めたフルCGアニメーション。
 12歳の少年DJの家の向かいにあるぼろい家の住人ネバークラッカーは、家の芝生にさえ踏み込むことを許さず子どもたちをおもちゃを取り上げ、邪険に追い払う。その家の不気味な気配に怯えるDJと親友のチャウダーはその家が人食いハウスであることを知るが、大人は取り合ってくれない。二人は危ういところで家から逃れた少女ジェニーと共に、自分たちでその家を退治しようと…。

 眼が限界なのでまた明日書き直しですが、終わって少し物足りなさを感じてしまいました。惜しい物足りなさです。
 最近、アニメーションの映像がきれいだ、とか新しい驚きを感じるのは日本製より海外のが多くなったように思います。ちょっと残念。
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マーダー・ライド・ショー(2003/アメリカ)

2007年02月08日 | 映画感想ま行
HOUSE OF 1000 CORPSES
監督: ロブ・ゾンビ
出演: シド・ヘイグ      キャプテン・スポールディング
   ビル・モーズリイ    オーティス・ドリフトウッド
   シェリ・ムーン    ベイビー・ファイアフライ
   カレン・ブラック     マザー・ファイアフライ
   マシュー・マッグローリー    タイニー・ファイアフライ
   アーウィン・キーズ   ラヴェリ

 ハロウィン前夜に、4人の若者が、田舎町へとやって来る。旅の案内のネタ探しをしていた彼らは立ち寄ったガソリンスタンドに併設されていた有名な殺人鬼の犯行を再現したショーを見る。店主から殺人鬼ドクター・サタンの伝説を聞き、教えられた場所へ向かって出発した4人は途中で美人のヒッチハイカーを拾うが、その後車は故障。ヒッチハイカーの家に行くことになった4人を待ち受けていたのは…

デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~(2005/アメリカ)
THE DEVIL'S REJECTS
監督: ロブ・ゾンビ
出演: シド・ヘイグ     キャプテン・スポールディング
   ビル・モーズリイ    オーティス・ドリフトウッド
   シェリ・ムーン・ゾンビ    ベイビー・ファイアフライ
   ウィリアム・フォーサイス    ジョン・クインシー・ワイデル保安官
    ケン・フォリー     チャーリー・アルタモント
   マシュー・マッグローリー    タイニー
   レスリー・イースターブルック    マザー・ファイアフライ

 大量殺人を繰り返してきたファイアフライ一家は、ついに警察に急襲される。しかし、オーティスとベイビーは逃亡し、父キャプテン・スポールディングと合流、一家は道中で残虐な殺人を重ねながら逃避行を繰り広げる。一方、兄を一家に殺されたワイデル保安官は、彼らを追い続ける。

 つい、続けてみちゃいました。
 見終わってしばし呆然。
 一作目のほうは、過去のホラーやら皮肉をちらつかせたり悪趣味系な映画からのネタをちりばめ、ざらついた画面とチープな色彩で、罠に落ち込んだ一般人が強烈キャラの殺人鬼に悲惨な目にあう気の毒な(この手の映画としてはお約束な展開の)お話が悪趣味全開に繰り広げられる。
 こういうのは、予想される展開としては2作目ではジェイソンなどのようにお約束ホラー街道を行くのかなと思ったらそれがびっくり。前作のキャラクターの性格は継承され(ほぼ)、過去の映画のネタちりばめも同様ながら、映画の持つ質感と湿度がまるで違う。こちらは逃避行の舞台が砂塵の荒野を突っ切る道路で、その乾燥したヒリヒリ感にスプラッタに飛び散る血の色の印象がまるで違うサイコでクライムでバイオレンスでいかれたムービー。
 処置なしの残酷なシリアルキラー一家の行動もさることながら、それを追い詰める方の保安官も聖書の句を呟きながらしっかり壊れている。余りに壊れ方がひどいので、一家の開き直りに快感まで覚えてしまい、そのことにまた不快感を感じるというねじれ状態。

 というわけで、不快感いっぱい、かつ魅力的なデビルズ・リジェクトを見てしまうと、一作目の印象が微妙に変わってきてしまう…
 二作通して一番ビビッたのはあのトラックでした。あれはほんっとに嫌でした。
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水の女(2002/日本)

2007年01月16日 | 映画感想ま行
監督: 杉森秀則
出演: UA    清水涼
   浅野忠信    宮澤優作
   HIKARU     ユキノ
   江夏豊     清水忠雄
    大浦龍宇一    ヨシオ
    小川眞由美    翠

 銭湯の娘、涼は、身の回りで何かある時は必ず雨が降り、“雨女”とされていた。結納の日、婚約者と父が亡くなり、その時も雨が降っていた。一人きりになった涼は、旅に出る。戻ると家の中には見知らぬ男が居着いていた。

 初回には、なんだか性に合わないなあ、と思いながら見ていたのですが、どうも気持ちに引っ掛かってもう一度見てみました。
 ストーリーなんか初めてでも2回目でもさして驚きという部分はないのに、なぜか2度目は気持ちが落ち着いて細部がしみじみ見られるという気がしました。
 全体に、水のフィルターを掛けたような映像や、それぞれ火と水についての象徴的なシーンは、時々はっとさせられます。私に特に印象に残ったのは廃材置き場のタイヤの炎と、人物が対角線上に配置された構図。
 初めにしっくりこないと感じたのはUAの声と関西弁が不自然に聞こえること。あんなに素敵な歌声なのに、セリフはどうも違和感が付きまとった。それに銭湯・お風呂屋さんというのが「こういうもんなの?」ということも付きまとってしまったせいかなと思う。
 映像的にはとてもきれいで分かりやすいものだったけれど、私はああいった湿度は苦手。

 小川眞由美はおいくつなんでしょうか。壮絶にきれいです。

森のリトル・ギャング(2006/アメリカ)

2006年12月16日 | 映画感想ま行
OVER THE HEDGE

 恐ろしいことに、ほとんど笑いもせずに
「ああやっぱりね」
 など頷きながら最後まで見終わってしまった。

 CGやら、動物の毛並み、表情の表現はすごいの一語なのだが、ストーリーもキャラ設定も既視感だらけで、何を見ていたかといったら、声優とそれぞれのキャラの釣り合いみたいなもの。これはすごい。ただ、それを楽しめない子どもたちにとっては単純にストーリーを楽しむには、もうちょっとひねったほうが良いんじゃないか、とか思った。いや素直な子ならこれで十分なのかな。
 それにお菓子ばかり食べていてはいけません。クマさんはこのままでは生活習慣病になってしまいます。
 つい連想しちゃったのが「平成たぬき合戦」なんだけど、さて、孤立した自然に未来はあるのでしょうか。
 お話に入り込めなかったせいか、余計なことをどっさり考えましたがほんとに原語版・吹き替えとも声優はすごい面子です。

声優(原語版/日本語吹き替え版)
RJ    ブルース・ウィリス/ 役所広司
ヴァーン   ギャリー・シャンドリング / 武田鉄矢
ハミー    スティーヴ・カレル /石原良純
ステラ    ワンダ・サイクス 友近
ヘザー    アヴリル・ラヴィーン/ BoA
オジー    ウィリアム・シャトナー
ルー     ユージン・レヴィ
ペニー    キャサリン・オハラ
ヴィンセント ニック・ノルティ
ウェイン   トーマス・ヘイデン・チャーチ グラディス  アリソン・ジャネイ/夏木マリ

ミステリー・メン(1999/アメリカ)

2006年10月15日 | 映画感想ま行
MYSTERY MEN
監督: キンカ・ユーシャー
出演: グレッグ・キニア   キャプテン
    クレア・フォーラニ    モニカ
   ジェフリー・ラッシュ   カサノバ
   ベン・スティラー   フューリアス
   ウィリアム・H・メイシー    シャベルマン
   ハンク・アザリア    ジェフ

  架空の未来都市「チャンピオン・シティ」では、ゴッサムシティのバットマンの如くキャプテン・アメイジングが活躍中。片やヒーローを目指す情けない男たちがいる。だが、悪者がいなくなったので失業しそうなキャプテンが、彼自身が活躍したくて釈放した悪党につかまってしまった。そしてヒーローになれなかった男たちが立ちあがる!

 巨額の製作費を投じた大作と聞いてまあびっくり。言われると納得。画面はリアルで凝ってる。でもなんだか軽い。これは狙った軽さなんでしょう。ごちゃごちゃした町に変なちょうちんとか、意味不明なカタカナ電飾看板があふれ(そういうのが出てくるとつい一生懸命読んでいる)、ゴッサムシティほどダークではないけれど、そういう架空の町らしいムードが素敵。ただ興行結果は惨敗だそうですが、それもわかるかも。
 出演者がともかく豪華で、上に挙げたほかにもポール・ルーベンス、トム・ウェイツなど「ほんとに?」というメンツ。それで大真面目にアメコミをちょっとはずしたような、アメコミにソープオペラを足して、おなじみ日本のヒーロードラマのエッセンスを振り掛けたような調子で、おなか抱えるて笑う、と言うより思わずにたっとしてしまう。
 ジェフリー・ラッシュの大時代ふうとか、グレッグ・キニアの学園ドラマのかたきやくが老けたような感じとか、危険を忌避するマッド・サイエンティストとか、シャベル男のW・H・メイシ-のあくまで堅いまじめ口調など、ほんとにうまいやり方だなあ、と。

 ほとんど唯一意味の通る電飾看板の「原告22人全員…」の続きは何でしょうね?
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メル・ブルックス/珍説世界史PART I(1981)

2006年10月03日 | 映画感想ま行
MEL BROOKS' HISTORY OF THE WORLD PART I
監督: メル・ブルックス
出演: メル・ブルックス
     ドム・デルイーズ
    マデリーン・カーン
    グレゴリー・ハインズ

 原始時代から、フランス革命まで人類の歴史のエピソードをメル・ブルックス流オムニバスで。

 この映画をはじめてみたときに反射的に素直に笑えたのは実は
・冒頭の「2001年宇宙の旅」のパロディシーン
・夕食会のアタマのお盆
・氷上のヒトラー
・宇宙のユダヤ人
だけ。しかも、あとの2つは存在しない続編の予告編と言うつくりですが、いかにもブルックスで、宇宙船の形には思わず爆笑してました。

 メル・ブルックスのコメディは「プロデューサーズ」「ヤング・フランケンシュタイン」が傑作で、それから「ブレージング・サドル」などが並ぶのでしょうが、コテコテ・ベタベタ笑いの余り評価高くない作品のなかでも、この映画と「新サイコ」「スペース・ボール」はどうしようもなく好き。
 
 定番のユダヤ人ネタが大テーマの一つ。こればっかりは欧米社会について知識を入れば入るほど、理解もできるけど毒も深く感じるようになります。それをしつこくしつこくやってるブルックス監督は本気ですごいと思う。
 マデリーン・カーンは出番もそう多くはないけど、いつものような役をきっちりとこなしてます。やっぱり下半身で男の品定めをする下品な役も、彼女は「こういう地位はそういうもの」とばかりに決めてしまうのが素敵だ。「イエース、ノー、ノ、ノ、ノ、ノ、イエース、ノー!」の転がるような高くて美しい声は素晴らしい。
 せっかくのグレゴリー・ハインズがタップをチラッとだけなのは残念。レビューとはいえ中世のシーンでは彼の出演は無理かな?
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ミニミニ大作戦(1969/イギリス、アメリカ)

2006年09月17日 | 映画感想ま行
THE ITALIAN JOB
監督: ピーター・コリンソン
出演: マイケル・ケイン チャーリー
   ノエル・カワード ブリッジャー
   ベニー・ヒル ピーチ教授
   トニー・ベックリー フレディ
   ラフ・ヴァローネ アルタバーニ
   ロッサノ・ブラッツィ ベッカーマン

 女好きの大泥棒チャーリーが刑務所に服役中のボスの指令で、イタリア、トリノでの金塊輸送車を襲撃することになる。彼はトリノの交通網をコンピューターの専門家で大女好きの教授を使ってマヒさせ、その間にミニ・カーでの逃走を計画。チームを組んでイタリアへ…

 シャーリーズ・セロンのリメイク版とはぜんぜん雰囲気の違う映画。あちらのほうがスピーディーだけれど、こっちはミニを使ったカーチェイスはもちろんのこと、細部のこだわりがすごく素敵。破壊も景気よくやります。
 男を見る映画で、ケインは当然のこと、教授の変態やフレディのコワモテ、ノエル・カワードのもったいぶり方にしびれます。
 マイケル・ケイン初登場のアップでジュード・ロウを連想してしまった。ほんとにいい男だった。

 これは、メイキング見て、解説付きの本編を見直してから書き直します。
 しかし主人公の節操も臆面もない女好きを見ておりますと、ジェームズ・ボンドみたいな絶倫男が流行った時期があるのかな、など思います。アストン・マーチンに乗っておりますし。
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ミイラ再生(1932/アメリカ)

2006年08月20日 | 映画感想ま行
THE MUMMY
監督: カール・フロイント
出演: ボリス・カーロフ
     ジタ・ヨハン
    デヴィッド・マナーズ
    アーサー・バイロン

 英国の考古学者がエジプトで発見したミイラは生きながらミイラにされたものだった。一緒に発見された古文書を若い助手が読み上げるとなんと復活し、立ち去る。それから10年後、その学者の息子がやはりエジプトで不思議な人物の情報で王女の墓を発見する。

 プロットは全く「ハムナプトラ」 もちろんこちらが元祖ですが。この映画に思いっきり派手なVFXを足してアクションアドベンチャーにしたのが「ハムナプトラ」です。
 どちらも突っ込み無用ですが、さすがにこちらはボリス・カーロフ。存在が死の世界のまがまがしさを振りまきます。いかにもミイラという包帯ぐるぐる巻き姿で暴れたりいたしませんで、かさかさした質感のメイクで、魔力を持った乾燥型リビング・デッドを演じております。
 本編よりも、メイキングなど特典映像のほうをじっくり見てしまった。この映画はツタンカーメン発見から10年、その呪いの噂で持ちきりだった時期の作品だそうで、見るほうではもうすっかり”エジプトの墓~のろい~超能力”の連想受け入れる気満々で見ていたのでしょう。
 それにしても、古典ホラーの役者って彫りの深い顔立ちが整い、憂いがあり、背が高くスマートでなければダメ、という何拍子も揃った人でないと出来ませんね。
 この映画のイギリスのリメイク、むっか~し見たきりのクリストファー・リーとピーター・カッシング共演のミイラものはリーのミイラ最強で大暴れ、古代回想シーンはカッコイイ、となかなか優れものだったという記憶がある。これもまた探しに行こう!

===========
 本日は少し元気出そうと思って、片道220円もかけておいしいという寿司屋へ出かけた。昼日中の暑さの中を歩いていったのに、いや却ってそれが悪かったのかほとんど食べられなかった。悔しい。やっぱり「スーパ-マン・リターンズ」を見にいったほうがきっと元気になったわ!
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M:i:III (2006/アメリカ)

2006年07月08日 | 映画感想ま行
MISSION: IMPOSSIBLE III
監督: J・J・エイブラムス
出演: トム・クルーズ    イーサン・ハント
    フィリップ・シーモア・ホフマン    オーウェン・デイヴィアン
    ヴィング・レイムス    ルーサー
    マギー・Q    ゼーン
    ジョナサン・リス=マイヤーズ     デクラン
    ミシェル・モナハン     ジュリア
    ローレンス・フィッシュバーン    ブラッセル
    ケリー・ラッセル   リンジー

 元エージェントの、イーサン・ハントは引退後、教官として所属している。私生活ではフィアンセの看護士ジュリアとの結婚目前。ある日教え子である女性エージェント、リンジーが情報ブローカとして暗躍するオーウェン・デイヴィアンの調査中に捕らえられ、ハントはリンジーの救出に向かう。

 本当は「ウルトラ・ヴァイオレット」が見たかったのですが、どうしても時間があわずにこれ見てまいりました。1,2作目の印象から期待してなかったのですが、普通に娯楽アクションとしてかなり面白かった。
 トム・クルーズという俳優が、私には好きなタイプではないので、特に二作目なんかはほとんど面白くなかったのであります。確かにトム・クルーズはきれいだし魅力的(なんだろうな)という撮り方なのですが「もっと面白いことしてッ」などとつい思ってしまったのです。
 ところが今回はどういう風の吹き回しでありましょうか。相変わらずトム様出ずっぱり目立ちっぱなしには違いありませんが全編ほぼ休みなしのアクションで「もう若くないのに、がんばってらっしゃる…」とじ~んとして見ていました。裏切り相手の二転三転もスパイものとしてはよろしい展開ですし、007とはちょっと違ったスパイ技術展覧会みたいなのも今回はとっても楽しめました。
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マザー・テレサ (2003/イタリア、イギリス)

2006年06月08日 | 映画感想ま行
MADRE TERESA
監督: ファブリツィオ・コスタ
出演: オリヴィア・ハッセー    マザー・テレサ
    セバスチャーノ・ソマ    セラーノ神父
    ミハエル・メンドル    エクセム神父
    ラウラ・モランテ    マザー・ドゥ・スナークル

 インドの貧しい人々のため生涯を捧げ、ノーベル平和賞を受賞した修道女マザー・テレサの伝記の映画化。

 映画としては駆け足ながらも押さえる所は押さえ、マザー・テレサのしたことをきちんと見せてくれて、偉大な人間に触れ素直に感動させてくれました。
 オリビア・ハッセーは考えてみると他には3本しか見ておりません。「ロミオとジュリエット」「失われた地平線」「復活の日」 あ、それから「ナイル殺人事件」にも出ていたっけ。私は、「ロミオとジュリエット」を見て、ムチムチのジュリエットだなあ…という感想だったので公開当時の人気のほどはよくわかりませんが、清潔感のあるきれいな人ですから、修道女スタイルはぴったりですし、年取ってからの姿も確かにマザー・テレサによく似ていたと思いました。

 それにしても、マザー・テレサというのは最強の女性です。ちょっと不謹慎な言い方ではありますが、ゆるぎなき信念に高潔にして完全な無私の精神には、誰も太刀打ちできません。おまけにどんな形でも権力(組織があれば望まなくても自然発生してしまう…だって指揮系統にもれなくついてきちゃうから)を忌避するという徹底振り。つい最近見た「ダ・ヴィンチ・コード」でカトリックの過去の暗部がつつかれていたばかりで、つい考えますが、マザー・テレサのような人を生み出すのは信仰の持つ本来の姿なのでしょう。
 井上ひさしの孤児院時代について書いたものにも、その孤児院で働くカトリックの修道士たちが自分たちの食べ物着るものを削り、泥だらけになって畑仕事をして日本の子どもたちを養う姿が描かれています。井上ひさし氏も「神よりもその修道士の姿を信じた」という意味のことを書いていたと記憶しています。より高きもの、より尊き生き方を目指す力の源となる…宗教、信仰などあまり我が事として切実には考えられない状況に私はいます。気楽ではありますが、こういうところだけはうらやましいようにも思います。
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