虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

コーヒー&シガレッツ

2005年03月31日 | 映画の話題
あの映画もこの映画も見たいな~、見たいな~と思いつつ生きていますが、
当面、見に行くのが難しそうだけどなんとか落ち着いた映画館で見たいと切実に思っているのが、ジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」
コーヒー&シガレッツ公式サイト

exiteの紹介でスチールを10枚ほど見たのだけれど、モノクロでとっても素敵な絵が次々なのです。全編この雰囲気なら、きっと酔わせてくれるかな、と期待してます。

=============
 少し話題変わりますが、
 最近、よく見せていただいているブログで、嫌煙・分煙・禁煙などについて、活発に意見が戦わされていて、興味深く読ませていただいてます。
 私はタバコ吸いませんし、家には喘息持ちが2人いるので出来れば避けたいほうですが、見ていてかっこよくタバコすいたくなる映画もいっぱいあるのですよね~
「グロリア」のジーナ・ローランズとか、ジャンヌ・モローにタバコ持たせないのは罪悪のような気がするし、「深夜の告白」にタバコが出てこなかったら気が抜けるだろうなあ。
それに、アキ・カウリスマキ映画ではタバコのシーンの、ほっとしたり、絞られていくような気持ちの表現があまりに雄弁なので、思わずタバコを持ちたくなっちゃう!

 思うに、要は想像力の問題でしょう。
 喘息患者が病院に向かうのに、雨の日の締め切ったタクシーでタバコに火をつける運転手とか、エレベーターの中でタバコ吸う人(共に実際にあったこと)、ひとごみで火のついたタバコを持ち歩く人(私の手には、そのやけどの跡が消えません)とかが論外なのであって、嫌いな人に無理やり吸わせない配慮してくれれば良いのです。

新生クイーン

2005年03月31日 | 日記・雑記
新生クイーン産声…19年ぶりツアー再開だぁ (夕刊フジ) - goo ニュース

以下記事からの引用
会場のブリクストンアカデミーは抽選で選ばれたファン4000人が集結。全体の7割近くが男。しかもほとんどが40-50代で、酒と汗…オヤジのにおいがムンムンする“一大ロックンロールパーティー”の熱気が充満した。

…圧巻は名曲「ボヘミアン・ラプソディ」。スクリーンにフレディが映し出され、その映像と歌に今のメンバーが演奏するという演出に、場内は歓声と号泣の嵐。


 日本でもクイーンにガツンと来なかった人は少ないんじゃないかと思うのです。私もかなり来ました。コンサートのDVDも買っちゃった。ただ、このブリクストンのおじ様たちはちょっと違うでしょうね。
 この、40代、50代世代の方たちはクイーンを「我らがもの」って感じてるのでしょうね~ 記事を読んでいるだけでときめいてしまいませんか?なんかうらやましい。私にとっての、この「クイーン」みたいな存在はなんだろう。すぐ出てこないのが悲しかった。

ミスティック・リバー(2003/米)

2005年03月30日 | 映画感想ま行
MYSTIC RIVER
監督: クリント・イーストウッド
出演: ショーン・ペン ティム・ロビンス ケヴィン・ベーコン ローレンス・フィッシュバーン

 ジミー、ショーン、デイブの3人の少年が遊んでいる時に、警官を装った男にデイブがさらわれ、数日して帰っては来たがその間に彼は暴行の被害者となっていた。それから25年後。ある日、ジミーの19歳になる娘が死体で発見される。殺人課の刑事となったショーンはこの事件を担当することになる。やがて、捜査線上にはデイブが…。

 原作を読んだのはかなり前で、映画化されると聞いて思わずあれが~!と思ったのを覚えている。本の印象は決して悪くないけれど、ともかく「人生のやりきれない真実」みたいなものを突きつけられた感じがあって。その感覚は映画より本のほうが強かった。よく出てきた「クソみたいな」っていう言葉が記憶に残っている。人生って、人間ってそんなやりきれないものだけどやっぱり生きていたいのである。

 サスペンス映画としてのあの真犯人が明らかにされていくところと、ジミーがデイブを追い詰めるところは、さすがに監督がわかってるなあ…という展開。大人と子どものそれぞれの時代のショーンとジミーの並んで立って道の先を見るシーンは印象に残る。
 出演者が、ともかく達者な役者ぞろいで、その世界をかちっと作り上げていて辛いながらも目を奪われたまま、最後まで見てしまった。

 そして真実を避けて、自分のフィクションで生きようとする妻たち。アナベスもセレステさえもそうなのだ。
 貧乏くじを引きっぱなしのデイブ。彼は自分の中の少年を救うことが出来たのか?あれでは駄目だっただろう。
 ケイティ殺しはある意味でジミーへの意識せざる復讐であったが、それも未整理のまま。ジミーはそれを目をそむけつつ抱えていく。
 生き残ったものは自分の暗部を意識下に沈めて生きていく。ショーンも知ってしまった孤独感を一生抱えて生きねばならない。
 でも真実が人を癒すと言い切る勇気は果たして自分にあるだろうか。

登録ブログランキング



ブレージングサドル(1974/米)

2005年03月30日 | 映画感想は行
BLAZING SADDLES
監督: メル・ブルックス
出演: クリーヴォン・リトル ジーン・ワイルダー ハーヴェイ・コーマン マデリーン・カーン

 鉄道利権の為に町をのっとろうとする副知事に絞首刑になるところを保安官にされた黒人が、酔っ払いのガンマンと組んで悪巧みをつぶす。

 これは大爆笑とはいかないけれど、クスッ、クスッと笑ってしまう。それもいわゆる「ベタ・コテコテ」と形容されるようなところで笑ってしまう。
 人種差別を真っ向前面に出していて、あんまりソフィスティケートされてない表現が、実際のところまだまだ解決されてないみんなが心の中に抱えてるものをバーンと出してしまう感じで思わず笑っちゃう。それも、そのお金かけた洗練のなさが後ろめたさを緩和してくれるようなとこがあります。(荒野のビッグバンドなんて嫌いじゃないし)自分の中のなにか刺激されるより先に、「だめだろ~」とか、ストレートに言えちゃう。
 オープニングが、いかにもカントリー、西部劇という感じの歌と背景で始まり、あの収束を放棄したような、しないようなラスト。ブルックスらしいといえばらしいのでしょうか?まあ、あのタクシーのギャグなんかは好きです。
 私はこの映画、出演者で好きです。
 ジーン・ワイルダーがけっこう好きなのと、マデリーン・カーンの美女のパロディやってる美女振りとか。
 ただ、この映画英語字幕で見るべきですね。「この次はジェシー・オーエンスになる」が、日本語字幕では「この次はオリンピック選手になる」今はジェシー・オーエンスでは意味わかりませんか?

早く暖かくなって!

2005年03月29日 | 日記・雑記
 本日は急ぎの仕事の為に職人さんに圧力かける役やってました。
 ある賃貸物件、退去から入居まで一週間しかない!
 それも90平米クラスのもので、入居期間も長かったので、クロス、ペンキなども作業量もどっさり、それに床上げ修理も一箇所というわけで、もうぎりぎりなのです。
 早く作業してもらうために、のこぎり持つわけじゃないけど、雑用とか、連絡とかの為に現場でうろうろしていなければなりませんでした。
 今日は、天気予報では暖かい日のはずだったのに寒い曇天で、空き家の床は思いっきり冷えました。
 出来れば今日は「ミスティック・リバー」の感想かいてしまいたかったけれど、まず暖まって「ブレージング・サドル」でも見ようっと。

===========================
3月30日付記

で、「ブレージング・サドル」見終って、なんとなく眠れなくてBS2で深夜やっていた

「殺しのテクニック」(1966/伊)
TECHNICA DI UN OMICIDIO
監督・脚本:フランコ・プロスペリ
出演:ロバート・ウェバー、フランコ・ネロ、ジャンヌ・バレリー

という映画を頭ぼ~っとした状態で見ていました。
 そんな状態なので、「見ました」とは威張っていえないのだけれど、フランコ・ネロもきれいだし、R・ウェバーのコーヒー漬けの殺し屋が面白かった。俯瞰する絵がとってもかっこよかったし、インテリアもレトロにスタイリッシュ。
 それにどこか鈴木清順や岡本喜八を思わせる部分があって、きちんと録画しときゃー良かったなあ、と朝になって残念に思っている映画でした。

 しかしまた寝不足ですわ。

登録ブログランキング



英語版ハウルの声優

2005年03月28日 | 映画の話題
MSNで、アメリカでも公開日や声優のニュースがありました。
http://event.entertainment.msn.co.jp/eigacom/buzz/050324/07.htm

ソフィーの声をジーン・シモンズ
ハウルの声をクリスチャン・ベール、
荒地の魔女をあのローレン・バコール!

うわあ、うわあ!!!
私は「ハウル~」自体はそれほど高得点な映画ではないけど
ジーン・シモンズとローレン・バコールですって?
これ、絶対見たい!!!

 昨夜は、おそらく花粉のための頭痛を抱えながらテレビ放送の「メン・イン・ブラック2」を見ていた。
 これも、おまけカップ麺付き先行レイトショーで見たもの。頭痛のせいもあるのだろうがほとんど笑えず、はじめてみたときはどうだったんだろうなあ…と考えてもあまり笑った記憶がない。でも先行で見るからには楽しみだったはずなのに、何でかな。
 最近、心から映画を楽しんでいないような気がする。
 体調を整え、新たな気持ちで見るために、しばらく映画と離れて生きるほうがいいのだろうか。しかし我慢できるだろうか。(また大袈裟な・・・)

登録ブログランキング



アムンゼン探検誌(平凡社世界教養全集)

2005年03月27日 | 
 中学生用の英語のサブテキストを探していて古書店で「The Coldest Place on Earth」という全滅したスコット南極探検隊についての本を見つけた。本文20ページ足らず、解説や、内容確認のための設問もすべて易しい英語で、しかも感動的なところははずさずに書いてあって、なかなかお得な買い物だった。
 それにつられて、平凡社世界教養全集(1962年初版・すごい名前の全集があったのだなあ)24を引っ張り出してきてアムンゼン探検誌を読む。この本にはほかにサン・テグジュペリの「人間の土地」アラン・ジェルボー「たった一人の海」が収められている。

 未知なる物への到達を希求する人間の記録や物語は、いつだって胸躍らせずにはいられない。
 アムンゼンのこの記録は、ほぼ自伝だが、彼のまさに鉄の意思に驚きも感嘆もさせられる。15歳の時に探険家になることを決心し、以後彼はそうなるための準備と努力を惜しまない。冬の夜も窓を全開にして眠る。ノルウェーのオスロの冬である。軍隊での訓練も、身体を鍛えるのも、探険家になるため。探検隊のトラブルは、隊長と船長の2人リーダーが原因と考えて船長になるため船員にもなる。すべて探検隊のリーダーになるためであり、観測者としての訓練も必要とあらば短期間で済ませる。
 何が必要かを考え、それに対する備えを微塵もおろそかにしない。
 何度も死に臨むような事態を乗り越えたのも、彼の北西航路をはじめとする数々の成功も、このあらゆる状況を想定した準備と、非情とも見えるような決断力・実行力故なのだと納得させられる。
 南極点初到達をめぐっての、国威をかけた競争では、スコット隊の悲劇もあり、アムンゼンが栄光だけでなく中傷や嫌がらせにも直面しなくてはならなかったのは知られたことだが、この本でもそれについて冷静に触れていると思う。イギリス人もほんとに子どもみたいな嫌がらせしてる。

そこまで周到なアムンゼンが、飛行船時代になって船長を兼務することが出来ずに、飛行船の雇われ船長イタリア人のノビレと若い頃に喝破したようなトラブルが起き、そのノビレを救助活動中に不慮の死を遂げた。そして、まさにそのさなかにアメリカのバードが機械化された最新装備の探検隊を率いて南極へ向かう。誰しもそこにくっきりとひかれた時代の区切りを見てしまうのではなかろうか。

 しかしこの本を読んで、そこに書かれた未開の土地や人(白人を見たことのないエスキモー)、装備の旧式に古い時代を感じても、何よりアムンゼンという巨人(やはり20世紀最大の探検家だと思う)と、人間の可能性への挑戦への感動には古いも新しいもない。

登録ブログランキング




縁起よくなかったかな・・・

2005年03月26日 | 日記・雑記
 昨日は、ワールドカップ予選のイラン戦負けてしまいましたね。

 がっかりです。
 ジーコ監督の言う様にこの試合に捉われずに、がんばって欲しいと思います。

 その前に「ミスティック・リバー」なんていう映画を見ていて、余計落ち込んでしまいした。
 もっと景気のいい、ハッピーエンドな映画を見ておけば良かったと、おこがましくも反省してしまいました。もちろん、私がどの映画見ても勝敗に関係するもんじゃないですが。
 今朝もまだ十分に立ち直っていないので、少し時間経ってから感想書くことにします。

 家での会話。
「この映画、見るの怖かったんだよね。だって本読んだ時、続きを読まずにいられない本だったけど、人間とか人生のやりきれなさ充満しまくってたもの」
「ならなんで借りたの?」
「いや、オスカー受賞作だし、よく出来た映画らしいし…」
「しょせん映画でしょう! 見たいの見ればいいじゃん」

 まことにごもっともな意見でした。
 役者さんたち、すごい名演だと思います。
 でも苦しい映画だった。

茶の味 (2003/日)

2005年03月25日 | 映画感想た行
監督: 石井克人
出演: 佐藤貴広 坂野真弥 浅野忠信 手塚理美 我修院達也

 石井克人監督の例によってCGだったりシュールだったりする映像をはめ込んで、長閑な山間に暮らす一家のそれぞれの日常のなかのエピソードを綴る。

 いわゆるニュアンス映画でしょうか。これは体力が要求される映画だと思った。部分部分の映像や、それぞれのエピソードについては、それぞれに楽しめるのだけれど、全体の143分はきつかった。見終わって疲れてしまった。
 それもあって、この映画についてはきちんと言葉でまとまってこないものの方が多い。しばらく経って、2度目3度目の鑑賞でもっともっと楽しめる映画かもしれない。
 音楽は保留無しに良かった。

登録ブログランキング



シャーク・テイル (2004/米)

2005年03月24日 | 映画感想さ行
SHARK TALE
監督: ビボ・バージェロン ヴィッキー・ジェンソン ロブ・レターマン
声の出演: ウィル・スミス ロバート・デ・ニーロ レネー・ゼルウィガー マーティン・スコセッシ

 調子のいい駄目なオスカーがひょんな間違いから鮫退治の英雄だと思われる。その顛末と、それに絡んで菜食主義の鮫レニーが鮫のドンである父親と和解して両者納まるところへ納まるまで。

 これは、普段映画テレビでしか見ないという友人と、「ファインディング・ニモ」みたいなのが見られるのを期待していた小学校5年生と見に行ってきました。だから吹き替え版。
 それで、始まってすぐ後悔しちゃった。オスカーの顔がウィル・スミスそっくり。おまけに子どもには絶対わからないだろうと思う映画のパロディなんか出てくるし。英語版の声の出演者から見て、これは楽屋落ち的ギャグを楽しむ映画だったのね!デ・ニーロとスコセッシの会話なんか見てもまったくその通りじゃないですか。でも館内は子ども連ればっかり。
 前半は退屈で寝るところだった。
 画面はきれいだけど、都会的な雑多な喧騒やちょっと猥雑な活気があって、子どもが喜ぶようなニモのようなきらめくようなものではないし。

 終わって小学生は呆然として「面白くなかった…」大人も同様。
 それでなぜか私は腹が立つより先に、たまの映画でこういう目にあった二人に申し訳ないような気分になって(なぜだろう?)ソフトクリームおごってしまった。散財でありました。

登録ブログランキング



ナショナル・トレジャー (2004/米)

2005年03月23日 | 映画感想な行
NATIONAL TREASURE
監督、製作: ジョン・タートルトーブ
製作: ジェリー・ブラッカイマー
出演: ニコラス・ケイジ ハーヴェイ・カイテル ジョン・ヴォイト ダイアン・クルーガー ショーン・ビーン
 
 ベン・ゲイツは彼の家に伝わる「隠された歴史的な宝」の謎を追っていた。スポンサーを得てその一つの鍵を解き明かしたところで次の暗号はなんと独立宣言にあることが判明する。そこでスポンサーのイアンが宝のためには不法な手段も辞さないことがわかり、ゲイツは友人ライリーと共にイアンに殺されそうになる。

 ブラッカイマー、タートルトーブとディズニーなので、期待して行ってきました!
 期待したのとはちょっと違った映画でしたが、面白かったです。
 何を期待していたかいいますと、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のいかにも作り物的なけれん味たっぷりの絵。だって、予告編がそんな感じだったんですもの~ でもこの映画は次から次へと現れる謎を解き明かしていく、ほどほどのアクションつきのパズルゲーム。とはいえ、テンポ優先で主人公、すぐ謎を解いちゃいますが。
 独立宣言を争うシーンで、頭脳戦でいくのと、バリバリ力で破っていく2組の進行のところはドキドキ!

 ヒーロー像もかなり好きなタイプ。「殺人詩篇」(ウィル・ハリス著)というミステリでも、ベトナム帰りの闘える英文学者なんて主人公が登場するけど、文武両道スーパーマン役のニコラス・ケイジは少しナサケナサを漂わせた風情が良かった。天才ハッカー・ライリーのジャスティン・バーサがとってもいい男なのに脇の2.8枚目くらいの役割に徹してるのも好き。ヒロインはすごくきれいだけど、もっと活躍させてあげたいようにも見えました。
 悪役ショーン・ビーンは惜しかったですね。ハーヴェイ・カイテルのおじさんぶりが魅力的だったので少し損かな、とは思ったけどもっとクールで魅力的だと映画がもっと面白かったのにね。
 ジョン・ヴォイト、懐かしかったです。今回はアクの抜けた役で、素敵でした。

 最後の、宝に到達したところでもう一捻り!と期待しちゃうのはわがまま過ぎるでしょうか?

コミケのコスプレさんたち

2005年03月22日 | 日記・雑記
 高校生のコミックマーケットの土産話から。
 私は頭痛とのどの痛みでここ2~3日調子が悪くて外出は控えたのだが、元気があれば行きたい。来てる人を見るだけでも面白いから。

 有明の東京ビッグサイトのコミケだが小規模で一日のみ。入場料代わりのパンフレット1000円。
 例によって、イヤラシ系同人誌に長蛇の列、見切り発車的発売中の原価割れ1冊10円の同人誌。ネット上有名サイトの同人にも人気集中。
 寝不足でつかれきってるボランティアスタッフがやけのように怒鳴るなか走り回る、30代と思われる「マリ見て」コスプレ(もちろんあの女子の制服姿)を着て紙袋を下げたおじさん、団体ツアーの外国人さんたち、越前リョーマ君の群れ…いやあ、面白そうだと思いませんか?

 高校生は、着ていた制服から10年前卒業の先輩に声をかけられ、楽しく過ごしてきたそうです。コミケの中は和気藹々。

Otaku makes all men brothers.

みたいな感じでしょうか。

地震・コミケには何を着ていく?

2005年03月21日 | 日記・雑記
 今度は九州で地震です。
 それでも、あまりニュースが頻繁に入りませんでした。
 昨年から災害があまりにも続いたので、新潟より被害規模小さそうだし、交通寸断がないので以前ほど重大視されなかったのでしょうか。

 今まで地震の少ない地域とのことでしたが、やはりプレート接点に位置する日本国内です。
 地球規模の時間と、有史以降の記録しかない人間の時間の観念はまったく違うものですから、どこでも地震はあるものだと考えなければいけないのでしょう。
 今回は、うちの建築構造専門家さんが建物の安全診断に行かなくても済みそうです。

 春休み中の高校生が、コミケに出かけました。
 制服を着て出かけるのを見て「あ、ジョシコーセーのコスプレ!」と言われ、「アタシは本物の女子高生だ!」と言っていました。
 確かに、トレーナーとジーンズの普段着では、まるでオタクさんの制服です。それに紙袋を両手に持ったらはまりすぎ。

 夜、地震のニュース探しながら、ニコラス・ケイジの「ウィンド・トーカーズ」見ていましたが、これは公開の時に先行上映で見たもの。そのときに、米兵の使う日本語の下手っぴさにちょっとめげましたが、吹き替え版では声に違和感があっても、その辺が中和されてるのが、実は変なんだけど妙に面白かったです。 

インディアン狩り(1967/米)

2005年03月20日 | 映画感想あ行
THE SCALPHUNTERS
監督:シドニー・ポラック
出演:バート・ランカスター オシー・デイヴィス シェリー・ウィンタース テリー・サヴァラス

 主人公の猟師が、インディアンによって毛皮を奪われ、その代わりにインディアンは逃亡奴隷を彼のもとに置いていく。その黒人奴隷は、主人公よりはるかに教養があった。毛皮をあきらめきれずに、お互いを信じ切れない二人連れは腹を探り合いながらインディアンを追うが、そこへアウトローの一団も絡んでくる。

 お疲れ気分にバート・ランカスターで活を入れてもらう。
 シドニー・ポラック監督に、音楽がエルマ-・バーンステインでいかにも西部劇らしい雰囲気で、全編通し男の世界。
 字も書けない無教養だが生命力と骨っぽさに満ちた中年ランカスターにインテリ逃亡奴隷、スキンヘッドのテリー・サバラスをボスにアウトローの群れ、したたかなインディアンと入り乱れ、残酷シーンもあるが、「ワイルドアパッチ」のような悲痛さはなく、西部劇っぽいロマンのあるコミカルな映画。見た後のスッキリ感はなかなかのものです。
 ヒロインはシェリー・ウィンタースで、ちょっとあばずれな、かわいいたくましい西部女。なかなか素敵。

 あくまで娯楽映画だけど、ちょっと枯れたランカスターは、素晴らしいアクションも含めて最高!  
 
登録ブログランキング



U・ボート(1981/西独)

2005年03月19日 | 映画感想や行
DAS BOOT
監督: ウォルフガング・ペーターゼン
出演: ユルゲン・プロフノウ ヘルベルト・グリューネマイヤー クラウス・ヴェンネマン ベルント・タウバー

第二次大戦下、ドイツの潜水艦U-96の過酷な戦いを描く。

 今回はディレクターズ・カット。長かった。でもそれが当然に感じられる映画。以前にテレビ放送で短くされたのはひどかった。たっぷり息詰らせてもらった。これも見終わって如何に自分の身体がかたくなっているか悟る映画。
 この長い映画の間中、緊張感が途切れない。決して目を離せない。派手な戦闘シーンがあるわけではない。海の中で爆雷を待つシーンなど俳優の顔だけで演じていると言ってもいいくらい。
 男たちが垢じみていく。顔つきが変わっていく。
 なんと言っても、潜水艦という狭い中に閉じ込められた圧迫感、臭さ、プライバシーのカケラもなさなど、潜水艦内を見たこともないのにビシビシ感じられるよう。
 
 それに、緊張と責任と劣悪な環境のなかで、なおも耐え抜く艦長や乗組員たち、戦争の苛烈さ、故郷を、愛する人を思う心に涙せずにはいられない。あの圧迫感にあふれた艦内から海上シーンに移ると、開放感がありそうなのに、それよりも寄る辺なさを感じてしまう。

 そしてあのラスト。

 2度目、3度目と回数を重ねるごとにより一層心に沁みいるような映画。