虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

東北ライフ1・江釣子古墳

2008年10月31日 | 日記・雑記
家族の一人が仙台に引っ越して、私も東北へ行く機会が増えました。
今回はちょっと長く生活してきました。

仙台市内は、観光らしいことはしなかったのですが、この際ということで、もっと北のほうを訪問してきました。

胆沢城址のほうに行ってきたときに、北上の江釣子古墳群へも行ってきました。資料館の小父様はとても親切でしたが、資料館よりも感銘受けちゃったのは写真のごとき、道端いたるところにある、生活圏に普通に存在している古墳でした。
一般家屋と古墳が普通に並んでます。
私も昔、遺跡跡に建った建物内に勤務したこともございますが、古墳=お墓です。

坂田靖子さんの作品「マーガレットとご主人の底抜け珍道中」の中で、
主人公のマーガレットの
「幽霊にも寿命があるのよ、北京原人の幽霊なんて聞いたことないでしょう」
という名言があります。
思い出して納得してました。

ナポレオンの愛人(2006/イタリア、スペイン、フランス)

2008年10月07日 | 映画感想な行
IO E NAPOLEONE[伊]/NAPOLEON (ET MOI)[仏]
NAPOLEON AND ME[米]
監督: パオロ・ヴィルツィ
出演: モニカ・ベルッチ
   ダニエル・オートゥイユ
   エリオ・ジェルマーノ

 ナポレオンに対して激しい反感を持つエルバ島の若い教師・マルティーノは、生徒を扇動して教師を首になる。ナポレオン暗殺を狙う彼だが、島で数少ないインテリであるために流刑となり島にやって来たナポレオンに司書として雇われて…。

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 これも邦題がなんかな~、でした。英題見ると、まあ納得です。
 私としては「あるいは裏切りという名の犬」のノワールなオートゥイユ様が、ナポレオンという英雄であり、悪魔でもあり、小人物な面も、でもやっぱり強烈な吸引力を持つ人物をさすがの貫録で演じてほれぼれでしたし、主人公マルティーノの情けなくて直情な若さが好ましくもあり、滑稽でも悲劇でもあり…ラストもうまい!
 コイツ、ほんとにしょうがねーなー…と…。いや、主人公だけでなくみんなが。
 それでつい、小突かれまくるコジモの見せる優しさにホッとする気分になります。決して共感できる人物ではないのですが。

 皮肉な映画です。
 ナポレオンは自分に投影される周囲の期待というものを分かってそれに乗ってますからね。
 人間て、どうして懲りないんでしょう。
 鳴り響くベートーベンが実に気が利いてます。