虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

私の頭の中の消しゴム (2004/韓国)

2006年02月28日 | 映画感想わ行
A MOMENT TO REMEMBER
監督: イ・ジェハン
出演: チョン・ウソン   チョルス
    ソン・イェジン   スジン

 幸せのさなかで若年性アルツハイマー病で記憶を失っていく妻と、最愛の人に自分を認識してもらえない悲運にも、彼女を愛し続ける夫。

 私は韓国映画・ドラマなんとなく苦手。
 さすがに「冬のソナタ」は苦手だけど、ストレートでほかの人が惹かれる魅力が理解できるような気がしたし、「猟奇的な彼女」もテンポが良くてそこそこ楽しめたけど、これは2度見てみたけど、どうも感覚がすれ違ってばかり。
 背中の痒いところを一生懸命かきむしってるのに、一番痒いところに当たらないというような感覚。

 主人公の二人は美しい。でもそれぞれのディティール描写がなんかずれてる。
 社長令嬢と肉体労働者の組み合わせで、その背景の落差の表現が、二人がそれぞれに持っている家庭やとりまく人とのかかわりの違いが浮き出てこそ、と思うんだけど、う~んどうでしょう。彼の持つセンスが土方時代からもっと描写してれば、とか例えばあの暴力の爆発は、スイッチが入ってしまうきっかけをうまく描いたほうがいいんじゃないかな?チェルスの母に関しては、きっと国民性の違いで受け取り方が違うのでしょう。
 お医者さんも、ああいう外見になる必要はあったのだろうか?
 要するに、泣けずにいろいろ考えちゃったのでした。
 韓国映画はまだまだおそるおそる近づくというものです。

オリガ・モリソヴナの反語法/米原真理

2006年02月27日 | 
集英社

 フィクションの世界で、実在の人物以上にカッコイイと思った女性がいない、なんて書いてしまってから、この本も一応はフィクションだっけと思いついたので出してきたら、またまた読まされてしまった。フィクションとは言っても、これは現実にこの時代この社会を生きぬいたあるいは死んでいった人々を敬意を持って描き、その勇気と苦難に捧げられたものであろう。見事な女性一覧というほど登場する女性それぞれが素晴らしい。
 2002年か2003年の私の年間ベスト3にはいった本。
 話を進めていくのは中年差し掛かり世代の、著者を連想させる女性。
 彼女が少女時代をすごしたプラハのソビエト学校の、見事な反語法を駆使した悪態の使い手で、ダンスの教師としても優れた、しかし見た目はいささか奇矯な老ダンス教師の足跡を追い、難しい政治情勢の中で分かれた旧東側の友人たちとの再会も果たす。

 なんだかんだ言っても今の日本では国家権力によって理不尽に自由を奪われたり、命を絶たれるということが日常化しているわけでなく、今日の生活はたぶん明日も続くだろうな、という見込みを持って生きていられる。しかしスターリンの粛清が吹き荒れた時代、それが当然ではなかった。
 まったく身に覚えのない容疑で殺され、重労働キャンプに送られるのが日常茶飯の時代。しかしそこで生きる意思を支えるのは何か。最低限にも満たない栄養と休息を削っても演じられる、記憶の中から朗読されるシェイクスピアであり「白鯨」であり、芸能がある。アンネ・フランクの父親の手記にも、絶滅収容所で彼の生きようとする意思を支えたのは以前に読んだ文学作品であり、芸術作品のような美しいものの記憶だったという記述があったと思う。人はパンなしでは生きられないが、それだけでも生きられない。
 モスクワの花形ダンサーとプラハのだみ声の教師の間に横たわる謎を追ううちにあらわれるのは政治に翻弄される人々の悲劇。手がかりを追っていくことは、その時代を生きた人の声を聞くことになる。ここでは、オリガの世代、主人公の世代、そして若い社会主義崩壊後に青春を生きる世代と様々な世代の女性が登場する。刑務所やラーゲリほど過酷でなくてもそれぞれが自分の直面するもの、負うものと必死に戦い、苦しみながら誇りを持って生きる姿が見える。ラストでは、悲劇の人生が血という形でなくても、人の絆で命が継承されていくことにあたたかい涙で締めくくられる。
 人間の愚行はなくならないかもしれない。たぶん生きているうちは無理かもしれない。でも…
 キング牧師ではありませんが、"one day...""some day..."への希望と今日を生きる勇気をかきたててくれる本です。
 文庫で出ていますので、是非是非お手許に!

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 これは初めて読んだ時には思いっきり恥ずかしい感想書きそうで書けなかったのですが、2~3年経っても恥ずかしくなるような青臭い形容しかできません。私にとってはそういう本なのでしょう。
 オリンピック終わってしまいました。アルペン皆川選手惜しかったですが、あれが勝負ですね。血が沸きました。さて、やっと平穏に夜が過ごせます。午前2時寝とか3時起きの変則生活の連続はきつかったです。

平幹二郎の舞台がすごい

2006年02月25日 | 日記・雑記
 今日は深夜というか早朝2時50分からオリンピックフィギュアスケートのエキシビション空が明るくなるまで全部見ました。
 荒川静香はともかく美しいと思いました。前から迫力ある人でしたがもう威厳があります。
 プルシェンコはあらためて「すごい、すごい」と思ったし、スキーダンスのペアのゴールドメダリストときたら、まったく狂いのない演技の連続にただ口あけて見つめるのみで、こういうときに感じたものをそのまま表現できる言葉を持ってる人がうらやましい!
 私はスポーツは基本的に見るだけで、それもスピード競技とか球技とか、スピード感のある勝負のはっきりしたものが好きなのだが、今度のオリンピックではフィギュアとかカーリングとかにがっちり捕まってしまった。

 それで午前中仕事をして、昼寝しようと思ったのにBSの土曜シアターの舞台「獅子を飼う」の録画放送に見入って3時間たっぷり。平幹二郎と阪東三津五郎のがっちり4つに組んだというべき演技にこれまたどっぷり浸かった想いだった。秀吉と千利休を描いたものだが、様々に解釈されてきた、でも本当のところはやっぱり謎、という二人の関係の一つの解釈だが、他の役者も良くて、そういうことかもしれない…と思った。秀吉は獅子であり、乱世をのし上がっていく痕跡がきらめくような時代の寵児であり、利休はそれを愛した。その獅子をつなぎとめる魔力の網が茶の湯の精神であったとしたら…
 テレビ画面を通してさえも魅入られてしまったのだから、その場にいたらどれだけ揺さぶられただろう。最近メジャーな演劇とはトンとご無沙汰である。面倒くさがってないで少しは足を運ばなくては。
 NHKのBS放送が見られる方26日深夜0:55~3:40まで
 舞台中継 「法王庁の避妊法」 があります。
 個人的に名作だと思っております。

 それにしても寝なくては。
 掲示板復活、火曜くらいになると思います。

かっこいい!

2006年02月24日 | 日記・雑記
 夜中に起きて女子フィギュア見ました。
 荒川選手の演技は鳥肌ものでした。今大会の日本のメダル獲得なるかさえもかかった大舞台で、自己ベストを更新するというのはただただすごい。
 かっこいい!

 先ごろ亡くなった茨木のり子さんの詩も、実に本質を衝いて鋭く、むきだしのような感のある言葉を使っていながら、あくまで凛とした気品があるというものだった。彼女もかっこよかった。

 女性については、こういった実在の人物以上にかっこいいと感じるフィクションの主人公は残念ながらいない。

追撃者 (2000/アメリカ)

2006年02月24日 | 映画感想た行
GET CARTER
監督: スティーヴン・ケイ 
出演: シルヴェスター・スタローン 
    ミランダ・リチャードソン
    レイチェル・リー・クック
    マイケル・ケイン
    アラン・カミング 
    ミッキー・ローク 

 取り立てやで裏社会に生きるカーターは真面目な堅物の弟が飲酒運転でなくなったのが信じられない。弟の家族からも疎まれながらも、弟が殺されたのではないかという疑念を確かめるべく動き始めた…

 キャストがけっこう豪華なんです。
 でもそれだけ。マイケル・ケインが出てきて哀れっぽいせこい爺さんやってるんですもの、これは絶対に最後にどんでん返しがあると思うじゃないですか。そりゃあ、あるにはあったけど、どんでんじゃない。ちょっとひらっとした位でおしまい。ミッキー・ロークもそれほど手ごわくなかったし。スタローンが向かってくる暴力に対して、傷だらけで腕力振るいまくるんだけど、悪役に大きな悪が感じられないもんで、ちょっと腰砕けなんですわ。いえ、これは私の個人的な感想です。
 お話は定番で、主人公の正義感とか、これだけは許せん部分という竜の逆鱗を逆撫でした奴らがやっつけられるまで。主人公の行動にきちんと動機付けはされてるんだけど、それを納得する為には乙女の絶対的な魅力、それも絶対守ってやりたくなる可憐さ、清純さが必要ではないかなと思うし、ラストがあれだと今ひとつ心に沁みてくるものが足りないような気がします。
 かといって切り捨てるには惜しい、みたいな妙な心残りする映画でした。何が引っかかるんだろうか?

寝不足の大詰め

2006年02月23日 | 日記・雑記
 いよいよ女子フィギュアのフリーが日付変わっての午前3時から。見てしまいそうな気がします。これがすめば、さすがに睡眠時間削ってリアルタイムでなく、録画でいいやと思えそうですが、もうオリンピック終わりですねん。どうしてこうも軽薄にイベントに乗ってしまうのでしょう。でもスポーツってたまらない魅力があります。
 昨日はオリンピックとサッカーのアジア大会インド戦で、寝る間なんてないです。お仕事も滞り気味。こういうときに誘惑に負けてはいけないのに、今回も簡単に負けました。

 ちょっと昔の少女変身ものの古いビデオ(DVDじゃなく)を借りてきた。日曜朝のシリーズだったらしい。オリンピック終わったら見なくては。
 1990年代の初めのものだが、この時期は日曜は忙しかった。「美少女仮面ポワトリン」というのには鈴木清順監督が出演しているよう。それに「踊る大竜宮城」とかいうのを見たい。友達が「ブロッコリーが食べたい!」という不思議な、なかなか楽しい歌をよく歌っているのだが、その番組の中のテーマか挿入歌らしい。
 少女ヒーローは「リボンの騎士」か「プリキュア」「エヴァ」どれもこれも今ひとつ楽しく応援できないところが難点。プリキュアは主役交代したのに顔が同じって、何とかならないでしょうか。

「ギフト」の続き。エンドクレジットでは、キャストの中にトミー・リー・バラード役でダニー・エルフマンの名前がありますが、allcinemaONLINEのデータには無し。落ちてるのか、同姓同名か?映画的にはどうでもいいことですが、ちょっと気になる。

ギフト (2000/アメリカ)

2006年02月22日 | 映画感想か行
THE GIFT
監督: サム・ライミ
出演: ケイト・ブランシェット     アニー・ウィルソン
    ジョヴァンニ・リビシ     バディ・コール
    キアヌ・リーヴス     ドニー・バークスデール
    ケイティ・ホームズ     ジェシカ・キング
    グレッグ・キニア      ウェイン・コリンズ
    ヒラリー・スワンク     ヴァレリー・バークスデール

 夫を亡くし、3人の男の子を占い師をしながら育てているアニー。子どもの教師ウェインの婚約者が行方不明になり、彼女はその遺体をその不思議な能力で探し出す。

 サム・ライミですが、急展開と言う感じのところはなく、騒がしくない緊迫感が盛り上がって最後はなかなかジンとしました。誰でも理解者とか、自分を確認してくれる相手がほしい。でもそれを引き受けるのは大変。「ギフト」というのはそれぞれの人間に与えられた能力・才能のことでしょうが、それ以外にも他者から差し伸べられる手なくしては生きていけない。それが生死を問わず、というのが恐ろしくもあり、あり難くもあります。 

 ケート・ブランシェットは、はじめて見たときにサイコ系の似合う女優さんだと思ったけど、やっぱりこういう役は似合うと思う。それにジョバンニ・リビシがいい。強迫観念のカタマリみたいな哀れな男を実にうまく造形している。「フライト・オブ・フェニックス」以外では彼はいつもうまいと思う。それに比べるとキアヌ・リーヴスは今一歩いつものイメージから抜けきってない感じ。ヒラリー・スワンクがおどおどしたバタード・ウーマンを演じて良いのですが、「ミリオンダラー・ベイビー」以後はあの雄姿がちらついてしまう。

 それに音楽はクリストファー・ヤングだが、エンド・クレジットでキャストの中にダニー・エルフマンというのがあったような… 返す前にまた確かめないと…しかし眠い。フィギュア早起きしてみてしまった。

オリンピック

2006年02月21日 | 日記・雑記
 日本のメダル、もしかしたら本当に無しですね。それでもオリンピックは面白いっ!私の睡眠時間がどんどん削られていきます。映画「ギフト」(ケート・ブランシェットとキアヌ・リーヴスの)見ましたが、睡魔に負けて半分寝ながらでした。もう一度ちゃんと見直さなくては。

 冬季オリンピックの華は個人的にはアルペンです。
 昨日の大回転は見ごたえありました。コースアウトの連続。氷を削るような雪煙。ビンディングから靴がはずれるのでなくて、回転でこらえた選手の板からビンディングがはずれるというガチガチ感がモロに伝わるようなコース。世界のトップが集うコースでふりこみターンとか横滑りターンをする選手とかはワールドカップじゃ絶対に見られません。

 カーリングも見だすとやめられない、はまってしまいます。体格で負けてもストラテジーで勝負。オリンピックの楽しみが増えました。

 体格、いやプロポーションが負けなくなったなと思うのがフィギュアスケート。最近の日本の女の子の身体のきれいなこと。ちょっと前はバレエを見にいってもコールドでさえも胴の長さと足の長さで欧米人に見てくれが圧倒的に負けていたのに、最近はこの競技でプロポーションで遜色感じません。いや、すごい。

 というわけで、あと数日はまともに寝られない日が続きそうです。

お薦めゲームありませんか

2006年02月20日 | エンタテインメント
 いつも2~3月は、申告のお仕事が終わりそうな頃から新しいゲーム始めるんですが、今年は買い損ねました。ゼル伝の新しいの出そうで、ついついゲームショップの品定めおろそかになっちゃって…
 で、今やはりゲームしたくなったので「ドラクエ7」をしてます。忘れてます。このゲームはほんとに時間喰います。
 まあやり直しもいいですがどこかで「おお!」と思えるようなゲームないでしょうか?

 わかってましたが、ホントに増税をひしひし感じます。
 青色申告なんかも控除が3段階から2段階になって、最大控除額が増えたようでも、実は減る人が多いんじゃないかと思います。皆さん、納税は怠ってはいけない義務ですが、お金の行方の監視と自分の税額の把握はきちんといたしましょう。

逆境ナイン (2005/日本)

2006年02月19日 | 映画感想か行
監督: 羽住英一郎
出演: 玉山鉄二   不屈闘志
    堀北真希   月田明子
    田中直樹   榊原剛
    藤岡弘、    校長

 全力学園野球部は、対外試合で一度も勝てず校長から廃部を言い渡される。キャプテンの不屈はその撤回のために甲子園出場を宣言。しかし部員の離脱、野球を知らない監督の就任と次々に逆境に追い込まれる…

 堀北真希ファンのお付き合いで見た映画。私は原作知らないのですが、原作ファンはどう見たのでしょう。
 ちょっとテンポとろくないかな?
 それに原作のにおいをどこまで伝えているのだろう?
 それともかなり別物?
 最初から最後まで濃くて泥臭いムードを貫いてるのはわかったし、主役の男の子(戦隊シリーズでお目にかかったことがあるかな…男の子とは言っても、やっぱり高校生にしてはトウが立ってる)あほらしさを照れずに、最後までパワーダウンせずに力こぶ振るって臭い演技し続けてくれたのは良かった。
 つまらなくはなかったけど、もう少しストトントン、といい調子で進めてくれたら、あのモノリスもどき落下がもっと爆発的におかしかったり、藤岡弘の暑苦しキャラももっと生きたんじゃないか、などなどつい考えてしまった。サッカー部ではラストでもうひとつ〆ても良かったかな。まあ、原作があるのでそこはなんともいえないのだけれど、映画だけで考えるとそう思った。

 くどいけど、決して見て損した映画ではないと思うものの、見ると「下妻物語」の見事な構成や、やはり洗練を排しやりすぎで行こう路線の「カンフーハッスル」が、いかにカッチョイイ映画なのか思い知らされるように思う。

グラン・ブルー完全版 (1988/フランス)

2006年02月17日 | 映画感想か行
LE GRAND BLEU: VERSION LONGUE
監督: リュック・ベッソン 
出演: ロザンナ・アークエット    ジョアンナ
    ジャン=マルク・バール    ジャック
    ジャン・レノ    エンゾ

 素もぐりの驚異的な記録を持つジャック・マイヨールをモデルに、海の虜になった男たちの友情と生と死。

 allcinema ONLINEの解説では、劇場で見なかったものはこの映画について語る資格なし、と書いてあります。で、私も資格無しのひとりで、家の小さいテレビ画面でしか見ておりません。確かに、海のシーンは大スクリーンで見たくてたまらないものです。そもそもがそこが目玉の映画だと思うので、それを楽しみ損なうとあとはジャックとエンゾの可愛げに参るか参らないかで見方が変わってくると思う。
 私は、やっぱり見ているだけだからジャックもエンゾもいい男だと思ったのである。息子とか孫として見るならたまらなく魅力的だけど、女としてはパートナーに選ぶにはつらい。イルカや、あんなにすごい恐ろしくて美しい海には勝てない。でも、だからこそ人の限界へのチャレンジが可能な人間たちなのだろうとか…

 完全版の日本チームは必要ない、というか興ざめだと思うのだけど。

 私の場合、初めて見たときに、隣にいた人間が実在のジャック・マイヨールについて知識があったりしたものだから「唐津は出てこないのか?」(マイヨールが初めてイルカと親密になったのはなんと日本の海だったらしい…)「これはどこまで実話だ?」とかいろいろ言ってくるのでなんだか中途半端に見たような見ないような気分だった。
 伝説的ダイバーとして名前だけ知っていた私もその死のニュースはショックだった。この映画はマイヨールの生きているときのものだが、ジャン・レノの海中に沈むシーンといい、ラストシーンといい、何か彼の本来の場所への思いがこのフィクションの中にこそ生きているようで、今回マイヨールの死後に見て前よりもっと感じるものがあった。

障害のお知らせとお詫び

2006年02月16日 | 日記・雑記
最近TB出来なかったり、TBいただいたページが開けなかったりの障害が妙に多いようです。
特にSEESAA、YAPLOGなどのスペース。gooでも駄目な時があるので参っちゃいます。

「163の映画感想」様、いつもTBいただいてますが、なかなかアクセスできなくてお返しできません。すいません。 

PROMISE (2005/中国、日本、韓国)

2006年02月15日 | 映画感想は行
THE PROMISE/無極
監督: チェン・カイコー
出演: 真田広之      光明
    チャン・ドンゴン     昆崙
    セシリア・チャン     傾城
    ニコラス・ツェー     無歓
    リィウ・イエ     鬼狼

 少女・傾城は真実の愛を得られない代わりに、すべての男からの寵愛と豊かな暮らしを約束される。そして20年後、無敵の大将軍・光明と、人間を超えた脚力を持つ奴隷・昆崙と、成長した傾城とは運命に引かれるようにめぐり合う…

 イエ~イ!
 アン・リーの「グリーン・ディスティニー」、チャン・イーモウの「LOVERS」、そしてこの「PROMISE」と、今をときめく中国の監督の伝奇アクションが揃っちゃいましたが、私はこれが一番お気に入りです。まあ、もともと伝奇アクションが好きでたまらないので、こういう映画は猫にかつぶし状態なのです。オープニングの海棠の花の花びらの舞い方からして作り物っぽさにあふれ、大将軍光明が闘う蛮族はほとんど北方バーバリアン調でオリエントっぽくない。
 しかし、伝奇ものはその非現実性をぶっ飛ばすだけの力がないと見ているほうが恥ずかしい映画になってしまいます。それだけに役者とか演出や構成の力量が要求されるものだと思いますが、この映画は「あり得ない!」部分で笑いを誘います。チャン・ドンゴンの走るシーンなんて、昔のマンガみたいな感じ。Gガンダムみたい。まさに「電影紙芝居」という印象。
 アジアのスターが揃い踏みですが、チャン・ドンゴンとニコラス・ツェーが断然光っていました。
 チャン・ドンゴンはいままでも非常に表情の深い人だとは思っていましたが、くらっとするほど素敵だと思ったのはこれが初めて。この清潔感と包容力ときったない姿でも漂う優雅さに張り倒される様で「世のオバサマ方がこういうのをヨン様に感じていたのだとしたら、舞い上がってしまうのも無理ないかも…」と韓流スターの人気の秘密の一端がわかったような気もしました。
 それにニコラス・ツェーの美形で冷酷で有能な型の敵役としての素晴らしさ! 彼を見ていてうっとりしつつ悔しかった…「こういう人で甲賀忍法帖をやってほしかった!!!!!」

睡眠時間平均4時間

2006年02月14日 | 日記・雑記
 ナポレオンだったら、このくらいの睡眠時間でヘイチャラでしょうが私はフラフラしてます。
 とうとう明日は2月15日です。確定申告開始です。もう少しで終わりなんですが、どうもお仕事の進行遅くていけません。
 なんだって、申告時期にあわせたようにオリンピックなんでしょう。
 それに付き合う見事にミーハーな私も私です。

 うちの高校生の学校の先輩(在校生)がアルペンの選手です。
「学校盛り上がってる?」
「それなりに」
 冷静な奴は冷静です。

 おまけに「快傑ズバットVol.2」を返す前にしっかりと見ておこうとしているのでますます時間がないです。
 私が部屋で「ズバット」を見ていると、学年末試験前の中学生が勉強道具一式を抱えてやってきてガハガハ笑いながら、勉強しながら見ています。
 Vol.3を借りるのは、申告と試験とオリンピックが終わり、平常生活が戻ってからにしましょう。

友チョコ・男の子はまだまだつらい

2006年02月13日 | 日記・雑記
 明日は2月14日。
 で、うちでも、周りでもお菓子作りの日です。
 今は見ている限りでは、バレンタイン前日というのは女の子が意中の彼のためでなくて、友達と交換するためのクッキーやチョコを作る日になってます。私は買います。明後日に。
 それで、女の子同士の交換用チョコを、友チョコというんだそうです。
 うちにもひとりティーンエージャーの男の子がいますが、家族以外から貰ったことがあるかどうかは知りません。もしかしたら、貰ったことないかも。まあ、姉の試作品食べてるからチョコに不自由はないでしょうけど、やっぱり義理チョコでも他所の女の子からのチョコほしいかな?

 オリンピックを見続けています。このところ特に日本選手については「不本意であった」という顔を見ているけれど、原田選手のようなベテランは措いても、若い選手の顔の日本出発前との変わり方はドラスティックです。
 これが彼らにとって自らを鍛える糧になってくれと願います。負けた相手のレベルがわかるというのは自分も実力がなければ出来ないことですし、トップレベルになればなるほど、少しの差の大きさがのしかかってくるという体験は、苦しいけれど誰にでもできるというものではありません。若い人こそ、これを取り込んで成長して…なんて考えるようになるのはきっと歳とったんでしょうね~~~

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 先日「バッドマザーの神話」の感想書いたときにいただいたトラックバックで「家族の喜びを我が物とする日本のお母さん」についての記事がありました。それでつらつら考えてみましたが、私は理想のお母さんにならない女はだめだという考え方には反発しますけれど、別に旧世代とか、今のお母様方のそういう考え方を否定するものではないです。でもそれを見習って生きろとなったら参っちゃいます。本人が何を望むかで生き方も感じ方も変わってきます。きちんと社会で働きたい、そこで実績も積みたい志向の女性にとって、やはり出来なかったことの後悔を抱えて生きるのは本人にも、周りにも良くないと思います。
 女であることは子どもへの責任については常に男親よりも重く、社会的評価は低いのは残念ながら事実です。
 かといって、男がすべて得だとも考えてはいません。女の子がやり過ごせることでも正面から受けて立つことを期待されたり、まだまだ男女で期待されるものは違って、男の子も男なりにつらいよなあ、と思います。双方とも、生きていく息苦しさを緩和していきたいものです。