虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ヤング@ハート(2007/イギリス)

2009年08月26日 | 映画感想や行
YOUNG@HEART
監督: スティーヴン・ウォーカー

 平均年齢80歳のコーラス隊“ヤング@ハート”は1982年結成、ボブ・シルマンの指揮で、全米のみならずヨーロッパでもツアーを成功させてきた。コールドプレイ、ソニック・ユース、ボブ・ディラン、ジェームズ・ブラウンといったロックを歌う。彼らのた年1回のコンサートに向けて練習を重ねる直前6週間の日々に密着。

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 お年を召した方々が、決して最新の曲とは言えないけど、若いころの懐かしの曲でないロックだのなんだのに果敢に挑戦していきます。
 やる気は十分だし、70代、80代のおじいさんがきれいなファルセットで歌ってると、年々音域下がっていくわが身を顧みて忸怩たる思いです。
 さすがに歳が歳な方々なので、練習中に入院したり亡くなってしまうメンバーもいます。そういう日常の中で新しい曲を歌い続けるのです。
 合唱団としては、お歳の割にはすごくてもやはり素人レベルだと思うんですが、粛然たる思いで背筋伸ばして鑑賞したくなります。
 刑務所慰問で歌う“FOREVER YOUNG”(ボブ・ディラン)は我知らず感動。“STAYING ALIVE”(ビー・ジーズ)は恐ろしくテンポがのろいとは思ったけど、十分すぎる説得力。 
 特に、デュエットで歌うはずが、相棒が練習中に亡くなってしまった、ジェームズ・アール・ジョーンズばりの深い声を響かせるおじいさんが、うちのグランパと同じく、酸素吸入のチューブ付きでソロで歌う"FIX YOU"には滂沱の涙。

 映画の公式サイトでは、全曲のさわりが聴けます。でも、これは歌だけで聴くものではなくて、メンバー皆さんの全存在を感じてこその感動ですね。

 私も近所のケアプラザでお年寄りとボランティアで昔のヒット曲(リンゴの唄、とか、丘を越えてとか)歌ってる時に、私が歳とって歌うとしたら、やっぱり童謡まで戻るのかしらね?なんて考えてたけど、どんな音楽が最後まで身に添うのでしょうか?
 自分で考えて一番ありそうなのは
「まあ、お経を唱えてるのかと思ったら『ボヘミアン・ラプソディー』なんですか、それ!」
とかヘルパーさんに言われている私でしょうか。


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