虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

飛ぶ教室 (2003/独)

2004年12月21日 | 映画感想た行
DAS FLIEGENDE KLASSENZIMMER
監督: トミー・ヴィガント
出演: ウルリヒ・ノエテン セバスチャン・コッホ アーニャ・クリング ピート・クロッケ ハウケ・ディーカンフ

 時代が今の時代に変わっていて、ストーリー自体も変わっていた。映画としては素敵な映画だとは思うものの、原作の感動を期待して見るとちょっと悲しい部分もありました。
 子ども時代だけの世界を保持しているのを見るのは楽しかった。先生との暖かい交流も素敵だった。雪合戦がそのままだったのも嬉しかった。学校同士の対立が、同じ学校の中での寄宿生と通学生の対立に置き換わっていて、女の子の出番が多くなるのでどうせあそこまで変えるんだったら、もっともっと「今の子ども」を感じるみたいに変えたほうが良かったのに、と思えてしまった。でも子どもたちがきれいで清潔感にあふれて、それを見ただけでもお得な気分でした。ちょうどクリスマスシーズンにぴったり。

 思わず涙する映画だったんだけど、原作の男の子達の持つ、体いっぱいの雄々しさみたいなのが今ひとつだったのでした。ヨナタンのメランコリックなムードはまあまあ。でも原作で優等生のマルチンのあの人知れず落とすこらえきれない涙のシーンの、体が震えるような感情の呼応は映画では無理だったです。それに、正義先生でも先生であるからこその限界があり、その部分をちょこっとドロップアウトした酒場のピアノ弾きの禁煙先生がすくい上げていたのに、その辺の細やかな交流がないのは実に、実に残念。…あの隠れ家の設定はちょっと反対。でも女の子が入ってくると仕方ないかしらね~と思ったりして。

 しつこくなっちゃうけど、いい映画で、見て良かったなと思うけど、原作を夢中で読んだ人には少しがっかりかも。 

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ナルニアの映画化なら

2004年12月21日 | 映画の話題
 きちんとアスランとひとつの世界の始まりから終焉までをまとめなくてはいけないから、切り捨てるストーリーもいっぱい出てくるんでしょうね。
 ナルニア映画化の話を聞いてからついつい読み返してますけど、これは大作でなくていいから、ゆったりした長編シリーズで全作映画化してくれたほうが不満が残らないと思う。

 一篇の映画として一番ぴったり来そうなのが「馬と少年」
 ナルニア物語としては一番外伝っぽいけど、これが豪華に映像化されたらと思うとゾクゾク!「指輪~」と同じく、白い人たちが良くて、カラードの人たちが悪者設定というのが時代だけど、南の漁村に始まってきらびやかなアラブ風の都、暗い墓地の夜、砂漠の旅、そしてハイライトは馬から下りて一人でよろけながらライオンに向かっていくぼろを着た少年!ああ、出来のいい映像で見たくてたまらない!

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