虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

劇作家 木下順二氏 訃報

2006年11月30日 | 日記・雑記
「夕鶴」劇作家 木下順二さん死去(産経新聞) - goo ニュース

 本日は実相寺昭雄監督の訃報もありました。

 木下順二氏は、教科書で「夕づる」を読んだくらいですから、もう遠いとこにいる先生という感覚の存在だったのですが、その、遠い遠いところから私も尊敬申し上げておりました。
 学生時代「子午線の祀り」を見る機会がありました。
 スポットライトの中で、平家物語の文章そのままに壇ノ浦の悲劇を目の当たりにするようでした。そして影身の内侍の指す先に宇宙の果てを感じました。
 戯曲というのはほとんどがそうですが、「子午線の祀り」は特に、演じられたものを見なくては、と思います。せめて音読。黙読するようなものではありません。どうか一人でも多くの方に舞台を見るチャンスがありますように!

クラッシュ(2004/アメリカ)

2006年11月29日 | 映画感想か行
CRASH
監督: ポール・ハギス
出演: サンドラ・ブロック     ジーン
   ドン・チードル      グラハム
   マット・ディロン   ライアン巡査
   ジェニファー・エスポジート   リア
    ウィリアム・フィクトナー   フラナガン
   ブレンダン・フレイザー    リック
   テレンス・ハワード    キャメロン
   クリス・“リュダクリス”・ブリッジス   アンソニー
   タンディ・ニュートン    クリスティン
   ライアン・フィリップ    ハンセン巡査

 クリスマスを間近に控えたロサンジェルス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。拳銃を買うペルシャ人の雑貨店経営者ファハドとその娘。黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。黒人夫婦キャメロンとクリスティン。彼らの人生は思いがけない形で交錯する。

 アカデミー作品賞、脚本賞も納得してしまいました。
 人種差別とか、不法入国、人身売買、殺人…ごっそり詰め込まれていますが、結局は「クラッシュ」(ぶつかり合い)というタイトルの示すものをものすごく感じさせられました。
 一つの事故にかかわる人間たちの、その時点に至るまでの1日を追い、ぎすぎすした社会で人とぶつかり合い、怒り、主張しつつ、それでも人とのつながりを求めてしまう「人間」というものを見せられる。
 教養も財産もありそうな黒人に対して、屈辱的な嫌がらせをする白人警官と、それを嫌ってペアを解消する若い警官のエピソードが端的に示すとおり、人って一つの側面のみで生きる存在ではありえないし、自身でも思っても見ない結果を起こしてしまったりする。
 単に人種だの宗教だけでなく、いたるところで、家族の中でさえ、人は自分の考える枠に当てはめて他者を振り分けていくが実に痛い。
 あくまで誠実なヒスパニックの修理屋はどこでも理不尽な疑いに付きまとわれ、被害者意識に捉われたペルシャ人はちょっとしたことでそれを爆発させる。しかしこの2人にとって双方の娘が共に彼らにとってのエンジェルだったエピソードは、救いだった。本当にほっとした。

 ライアン・フィリップは「リース・ウィザースプーンの夫」という記憶の仕方でしたが、「ゴスフォード・パーク」「17歳の処方箋」「父親たちの星条旗」…素直に評価して注目したいと思います。

最近のこと

2006年11月28日 | 日記・雑記
 11月に入ってから書いてない日が多くなりました。
 このところ、ずっとお仕事が夜の時間に食い込んでます。
 仮締めも済みそうなのに、設備の故障とか突発的な出費とか立会い事項が立て続けに起きてます。ええ、どうせ決算もやり直しですから。
 私は普段朝6時起床、夜8時以降は映画と寝床というお子様時間(もしかしたら引退後時間かな?)で生活しているので、見積もりのファックスを待っていたら夜の10時なんてのが続くと元気が消耗してしまいます。
 今も「クラッシュ」を書きかけて、眠くて死にそうになりました。明日に回します。でも今日は「Dr.WHO」を見なくては…

ブロークン・フラワーズ(2005/アメリカ)

2006年11月27日 | 映画感想は行
BROKEN FLOWERS
監督: ジム・ジャームッシュ
出演: ビル・マーレイ   ドン・ジョンストン
   ジェフリー・ライト    ウィンストン
   シャロン・ストーン   ローラ
   フランセス・コンロイ   ドーラ
   ジェシカ・ラング     カルメン
   ティルダ・スウィントン    ペニー
   ジュリー・デルピー   シェリー

 プレイボーイのドン・ジョンストンは、いい年齢になっても気ままな生活を続け、一緒に暮らしていたシェリーも出て行った。ちょうどその時差出人不明のピンクの手紙が届き、そこには彼の知らない19歳の息子がいると書かれていた。それを聞いた親友のウィンストンは、お節介にもドンがいままで付き合ってきた女性たちを訪ねて回る旅を段取りしてしまう。

 なんだか分かり易すぎてジャームッシュじゃないみたいに思えるような映画。
 人間誰しも、眼に見える、他の人間と共有しているものとは別の世界を持っている、あるいはそこからはずれたところで生きている部分があり、だから人間はすべて社会との違和感を感じないではいられないのだと思う。今までのジャームッシュの映画ではそういった感覚をモロに刺激してくるような気がしたのだが、この映画で私が見たものは、人間の普遍にもつ感覚には違いないけれど、まあ、あくまで私にはだけど、「命」「人生」を意識させるものだった。
 とりあえず経済的にも安泰で、わずらわしいものは極力遠ざけ、テレビを見ながら暮らしている、一種の理想の生活。でも、彼は自分がこれから何を求めずにいられなくなったか分かってしまいました。もちろん旅にでたということは、既にそれを知っていたのでしょうが、ふたをしていたのでしょう。そして旅先で自分と人生を確認するような作業をしてしまったので、もう元には戻れないでしょう。
 寂しさがひたひた足もとから来るような気分で、エンディングをいささか呆然と見続けてしまった。

化学調味料

2006年11月23日 | 日記・雑記
寒くなりまして、車のタイヤをスタッドレスに取り替えたりしてます。
それで久々に物置を覗いて、古物おきっぱなしの魔窟もちょっとだけ手をつけたりしたら、ひええ、またしてもとんでもないものが!

味の素の缶! たぶん30年位前の。

それにしてもこの大きさは何?

おそらくはご贈答品だけど一般家庭にこんな大量に化学調味料を贈る時代があったのか?!!

予言(2004/日本)

2006年11月22日 | 映画感想や行
監督: 鶴田法男
出演: 三上博史 里見英樹
    酒井法子 里見綾香
   堀北真希 若窪沙百合
   小野真弓 宮本美里
   山本圭 鬼形礼
   吉行和子

 妻と娘と車で帰省中の里見英樹は立ち寄った電話ボックスで娘の事故死の記事を見る。そして直後、彼は記事の通りになるのを成すすべなく目撃した。事故から3年後、妻とも別れ抜け殻のように生きる里見のもとに、ふたたび未来の悲惨な事故や事件が載った“新聞”が届く…。

 三上博史がほとんど全編張り詰めきったような顔をしていて、いつもならいささかうっとおしいと思うかもしれませんが、この映画では罪悪感に押しつぶされようというところに見えました。
 でもあんまり「ホラー」という感じで怖くはありません。どちらかというと心理劇を見たような感じです。あれで本当に彼の命が終わるなら苦しみから解放されます。
 先日の「21グラム」も大事なものを喪失してからどうやって生きるかの苦しみが一つのテーマでした。現実には時間の巻き戻しは出来ません。その意味では優しい終わり方でした。

 とはいえ、このラストは考え落ちでもあるのでしょうか?主人公はどことも知れぬ迷い込んだ異空間で過去に戻って、彼が選択できる中でベストを選ぶことができたのですが、さて、これはあくまで悪夢の中?それに過去は修正できても新聞の呪縛はやはり記事を見てしまった娘に何時の日か降りかかってくる?そこまで考えさせられました。

21グラム(2003/アメリカ)

2006年11月18日 | 映画感想な行
21 GRAMS
監督: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演: ショーン・ペン ポール
   ナオミ・ワッツ クリスティーナ
   ベニチオ・デル・トロ ジャック

 重い心臓病の大学教授のポール。前科者だが立ち直って信仰に生きるジャック。以前はドラッグ中毒だったが今は夫と2人の娘と幸福に暮らすクリスティーナ。不幸な事故から出会うはずも無い3人の運命が交錯していく。

 21グラムの意味はもうすでにインプット済みなのだが、「魂の重さ」「命の重さ」というものよりも、「それでも人生は続くのか?」「何のために生きるのか?」が宿題として残されたような気分。これもまた善と悪との対決のすっきりした構成でなく、誰もが落ち込んでしまいそうな人生の落とし穴を見せられたみたい。
 時間がシャッフルされていて、終わりのほうになっていろいろなシーンがつながってまとまりを持つ。生き残ったものに希望を持たせるような終わり方ではあるものの、それでも生きるのは苦しいだろうし、死んでいくのは無念だろう。
 ありがたいことに、ここまでぎりぎりに切羽詰った状況に追い込まれたことが無いので、できる限りの想像をするしかない。そして想像を超えた苦しみが待っていることも想像できる。

 臓器移植についても考えさせられた。私は今まで「自分個人としては臓器移植以外に命をつなぐ道が無くても選択したくありません、ほかの人についてはわかりません」という立場であったのだが、さて、本当にぎりぎりまで追い込まれたらなんと言うのだろう。
  'Life goes on...'  人生は続く… それに生命をつなぐって子供を生んでということもあり、またここでは一部が他の個体で生きているというのも改めて不自然だと思う。それをどう得心するか、受け入れるか受け入れないか… 海外での移植のための募金なんかもここら辺はスルーしているようです。考えても袋小路に入っちゃうでしょうが、目をつぶれば不誠実です。

 ショーン・ペンは相変わらずうまいですが、ベニチオ・デル・トロの演技の頑なさが、前科者から更生したジャックという男に似つかわしいと思った。

お坊さんの書いたものを読むのは好きですが…

2006年11月17日 | 日記・雑記
 11月にはいると私のような弱小事務その他何でも引き受け屋でも忙しくなります。というのに今週は昨年知り合った奥様に誘われて「とても良い話が聞ける」講演会というものに行きました。
 行ってびっくり。なんと宗教法人の集会でした。
 ある公会堂で、きれいにスーツを着た女性が演壇で人生訓話みたいなものを話しています。見渡すと参加者は女性ばかり。男性は1人か2人。
 話の内容というのが
「幸福になるためには人に期待してはダメで、自らの考え方、心の持ち方からである。自分の心のあり方が、人間関係や身体に反映する」
「家庭では夫に7割、子どもに3割の関心を向けるべき。夫婦の円満が子どもを良く育てる。夫に感謝を」
 確かに奥様向けの話だなあ…と感心して、なんでアタシが聞くのかなとは思いましてん。やはり私って、人もなげに好きなことだけして生きているので、意識改革が必要そうに見えるのでしょうか。

 聴いていると、宗教というよりもお悩み事相談とか、苦労してるのは私だけじゃないのねと共感したい方が集まってるみたいで、そこでは金額どうしようと悩むお坊さんへのお布施ではなくて、月々定額のお金を納めるようなのだが、ちょっと話していたらそのお金のことを「月謝」という風に口にする年配の奥様もいらっしゃるのです。
 これって、檀家制度が本当に機能していた時代のお寺さんとか、アメリカの心理カウンセラーみたいなものではないかと思ったのです。今、既存宗教はこういう人に眼を向けているのかな?

 私は映画とか本とかゲームとか手仕事とか、好きなことしてると幸せなのでこういうものに参加する必要性を感じておりません。どうかもう誘ってくださいませんように、と願っています。

NOTHING ナッシング(2003/カナダ、日本 )

2006年11月16日 | 映画感想な行
NOTHING
監督: ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演: デヴィッド・ヒューレット デイブ
   アンドリュー・ミラー アンドリュー

 カナダ、トロント。デイブとアンドリューは、共に人付き合いに難がある性格。デイブは協調性がなく、アンドリューは極度の心配性で家から出られない引きこもり。その二人は、デイブが外で、アンドリューが家にいることで、なんとか生きていた。しかしその二人の生活にひびが入り、ついで仕事も家も失いそうになり、思わず二人は“放っといてくれ!”と叫ぶ。するとその瞬間から、驚いたことに彼らの家の周りは“無の世界”に・・・。

 特典映像を見ていたら、「低予算映画の見本」とか言われてます。
 ともかく二人の周りからすべてが消えていく、消したいと思ったものを消すことはできるが元に戻すことは出来ないという力を偶々持たされてしまった二人のダメ男に何が起こったか。
 驚いたことにぜんぜんシュールを感じない。気に入らないものを消すことができる力に気がついて、良く考えるとあんまりありがたくもなさそうなその力をどうやって使うか。気に触るものを刹那的にドンドン消していくのであって、その瞬間には結果なんか考えてられない。実によく分かる。
 この大変な事態になにやってるんだろうねえ…とか。(日本)刀を革ベルトで背負った下着姿にいささか哀感覚えたり…。とんでもない事態に直面してやってることのあほらしさにしみじみ共感(してしまうのだ私は)…。
 まあ、二人とも降りかかるトラブルに対して、ワタクシの家庭で父母の教へ給ひしトラブルへの対処法とはまったく別の対処ばっかりしていて余りの不器用さ、いい加減さに唸らされるのだが、なんかやっぱりその不器用さに共感してしまう。
 結局二人はお神酒徳利みたいなものなのに、なかなか気がつけないのにまた哀感しみじみ。
 多分コメディだろうけれど、つくづくしみじみしてしまった映画。

 それとは別に思い出したのがローレンツの「ソロモンの指輪」身の丈に合わない能力も不幸の元ですって。

バス男(2004/アメリカ)

2006年11月15日 | 映画感想は行
NAPOLEON DYNAMITE
監督: ジャレッド・ヘス
出演: ジョン・ヘダー ナポレオン・ダイナマイト
   エフレン・ラミレッツ ペドロ
   ジョン・グリース リコおじさん
   アーロン・ルーエル キップ・ダイナマイト
   ティナ・マジョリーノ デビー

 アイダホの高校生ナポレオン・ダイナマイト。ちょっとずれてて周囲から浮いてしまっている。家族もちょっと変人。兄はチャットに夢中、叔父さんは変なもののセールスマン。彼はメキシコ人の転校生ペドロと友だちになり、生徒会長に立候補下ペドロを応援する。

 邦題はひどいですね。柳の下のドジョウを狙ったにしてもぜんぜん関係なさ過ぎてどっちの映画もかわいそう。この主人公、ぜんぜんオタクじゃないし。(オタクだったらもっとこだわり持たなきゃ)それに、大仰な名前と本人の格差のおかしさが消えてしまいそうでそれもとってもかわいそう。
 全編ゆるゆると笑わせてもらいました。
 ほんとに上がり下がりのゆるやかな映画で、起承転結・泣かせどころ・見せ場がまったく強烈で無い映画で、キャラクターの味をしみじみ噛みしめます。田舎の街のノホホンとダサさが活きてます。ナポレオンとペドロたちに対抗するキャラでさえもあくまでダサく、ダンスシーンのナポレオンはかっこいいけど、あくまでダサい。素敵。それにペドロのカツラが好きで好きで。

 確かにこの映画見ると「ナチョ・リブレ」で私が無意識に何を期待していたのか、いかにハリウッド式の見せ場キメキメな映画を当たり前に思っていたかが改めてわかります。

太陽(2005/ロシア、イタリア、フランス、スイス)

2006年11月13日 | 映画感想た行
SOLNTSE
監督: アレクサンドル・ソクーロフ
出演: イッセー尾形    昭和天皇
   ロバート・ドーソン     マッカーサー将軍
   佐野史郎    侍従長
   桃井かおり    香淳皇后
   つじしんめい   老僕

 ロシアの映像作家アレクサンドル・ソクーロフ監督が歴史上の人物を描く全4部作のうち、ヒトラーの「モレク神」、レーニンの「Telets」に続く第3作目。昭和天皇ヒロヒトを、敗戦直前から人間宣言を決断するまでを描く。

 映画としてどうこう言うのは難しい。
 私やはり日本人ですし。
 この主人公が天皇ありのままだと思う人はまさかいるのかな?
 ただ、個人として存在できない、自己の意思を生きるのでなく、周囲の様々なものを引き受けて生きざるを得ない一人の人間の、壮絶な孤独については、痛ましく、強く迫ってきました。

 これがロシア映画ですし。
 この映画についてはまだまだ整理つかないのですが。
 もし太平洋戦争終結がもう少し遅かったら、おそらく日本も分割されていたと思う。もし聖断で終戦になったのならその点はかなり評価せざるを得ない。天皇しかできなかったのか?
 あの時点でソビエトに終戦仲介を期待していた日本政府にも、ソビエトにも私はむかついているのだ。
 もちろん私は戦争も戦後の日本が独立国家で無い時代も実際には知らないのだが、私にとっても戦後はまだカタはついていないのかもしれない。

 マッカーサーの配役は何とかならんかと思った…おでこが。

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 うちのPCの1台がウィルス感染して、ネットワーク設定やり直しをしていたのでこのPC立ち上げるのはなんと2日ぶり。映画はたまる一方。
「ナチョ・リブレ」のジャレッド・ヘス監督の「バス男」が届いた。DVDのロゴからして「電車男」のパクリみたい。売り方それでよかったのかな?ともかく見てみなくては。

バレーにガントレットに

2006年11月09日 | 日記・雑記
テレビに時間とられてなかなかPCに近づけません。
最近NHKBSでイーストウッドの映画をやたら放送するみたい。
今日のBS映画劇場の「ガントレット」去年からBSで何回見てるだろう。
でもやっぱり何度でも見る。
「ダーティー・ハリー」と違ってお荷物的なところは同じでも、この主人公は恐れられてはいない。
それに銃撃がこれでもかこれでもかと続くし、人死にはけっこうでるけど、なんと主人公は人に向けて一発も銃を撃ってはいない。ただその中心にいるだけ。

昨夜から、ハリウッド版エヴァの話題で家中が盛り上がっている。
「ROTRのコンビ再び!で映画作るのか!」
「え~、ゲンドウはヒューゴー・ウィーヴィングじゃなかったのか?」
「キアヌ・リーヴスは何の役?」
「ミサトの彼氏とか」
「あれはもっと変な奴がいい!」
いえほんと、年代超えて大騒ぎ。
(家中でエヴァンゲリオン読んでていいのか)

 キアヌ・リーヴスといえば、私は坂田靖子の「伊平次とわらわ」の伊平次になんとなく彼の容貌をあててしまう。勘がいいけどちょっと抜けてて、物事の受容範囲の広い、でもスッキリして清潔感のあるいい男…ただの好みです。

明日はいい加減映画の感想書こう。

本日の昂奮

2006年11月08日 | 映画の話題
いえ、映画もたまってるし、面白い本も読んだのですが!
本日友人がとんでもないことを連絡してきました。
ハリウッド実写版エヴァンゲリオンの
碇シンジ役がイライジャ・ウッド
ゲンドウがイアン・マッケラン
うそ、ほんと?

Yuo Tube で予告編を見たって言ってたけど
検索しても出て来ない。
虚実はいかに?
今日はとりあえず探し続けないと。

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それらしきもの見つけました。
Evangelion Live Action Movie Trailer
マッケラン=ゲンドウかどうかは判別できないけど、驚愕のキャスト。
本当に本物か???
だって他では何にも情報見つけられないし。

それに、ついでに見つけたこちらも面白かったです。
ウィル・フェレルのオペラの怪人
ああ、もっとリスニング鍛えないと。
笑いについていけない。

ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006/アメリカ)

2006年11月07日 | 映画感想な行
NACHO LIBRE
監督: ジャレッド・ヘス
出演: ジャック・ブラック     イグナシオ(ナチョ)
   エクトル・ヒメネス   スティーブン(ヤセ)
   アナ・デ・ラ・レゲラ   シスター・エンカルナシオン
   リチャード・モントーヤ    ギレルモ
   ピーター・ストーメア   ジプシー・エンペラー
   セサール・ゴンサレス    ラムセス
   ダリウス・ロセ     チャンチョ

 幼くして両親を亡くし、修道院で孤児として育てられ、今は料理番のイグナシオ。つまらない生活のうえに、お金のない修道院では大事な子どもたちに満足な食事を与えることもできない。街でルチャ・リブレ(レスリング)のスター、ラムセスの豪華な暮らしぶりを目にしたナチョは、自分もレスラーになってお金を稼ぎ、子どもたちにおいしい食事をあげようと決意する。ところが、ルチャ・リブレは修道院の僧や憧れのシスター・エンカルナシオンからも神に逆らうスポーツだと思われている。彼は、ひょんなことから知り合った謎のヤセ男とタッグを組み覆面レスラー、ナチョとなるべくトレーニングを開始する…。

 すいません。最初に謝っちゃいますが本日はちょっと文句を申し述べさせていただきたいと思います。それで思いっきりストーリーなど書いてしまいます。

 だって惜しい!!

 ジャック・ブラックもエクトル・ヒメネスももったいない! 設定も主役もせっかくの素材を活かしきってない!ラストシーンはにっこりできるのだけれど、どうもすべて「あと一息」と感じてしまう。
 あの「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックなのであります。
 その主人公が
「ルチャ・リブレが好き」
「孤児たちが好き」
「シスター・エンカルナシオン好き」
そのためにはなりふりかまわず、強くなってやるのだ!
…とここまで揃っていて、あの押し付けがましいくらいギンギンの「ブラックパワー」が押し寄せてこない。
 各所のギャグで笑えるけど、どうもやっぱりあと一息を求めてしまった。

 チャンチョや子どもたちとイグナシオの関係にもっと的を絞って、
 つまらない日常のなかで、シスターの登場とルチャ・リブレとラムセスに憧れる子どもたちにイグナシオの情熱に火がつく
  ↓
 トレーニング、しかし試合で負け続け
  ↓
 強くなりたい!
  ↓
 ラムセスの子どもたちへの裏切り
  ↓
 でまあ、いろいろあって
  ↓
 ナチョとラムセスの決戦!
 徹底的に痛めつけられるナチョ。しかし、シスターと子どもたちの応援で奇跡的な復活と勝利!

 紋切り型になっても、上がったり下がったりを派手にやったほうがこういう映画ではスッキリするかと思うんだけど… もちろんワタクシ個人のわがままなんですが…

連休中など

2006年11月06日 | 日記・雑記
・お出かけ
 木曜夜から長野県松原湖高原に行って来ました。
 紅葉は盛りを過ぎた頃で落ち葉の季節の真っ盛りでした。
 昼はお天気ならそこそこ温かいのですが、朝は0度近くまで気温が下がり、さすがに高原です。

 唐松林の中、風が吹くとそれほど強くなくても、もう1日で全部落としてやると云う勢いで唐松の針が雨のように降ってきます。気持ちの良い戸外で飲もうとコーヒーカップを持ち出すと、30秒しないうちに、松の針がこんもりとコーヒーの上に積み重なります。
 自然というのは、清々しくても一筋縄ではいきません。

・映画
 最近映画見るだけになってますが、
「40歳の童貞男」
「アイス・エイジ2」
「クラッシュ」
はちゃんと感想書きたいと思います。
「大魔神」は見ながら寝てしまいました。
「マッハGoGoGo」は、実写化されるそうなので一本見てみましたが、理解できないところも多く、もう少し数をまとめて見られるかどうかリサーチしなくては。

・円谷プロの作品の系譜
「怪奇大作戦」を見て、これに続くのはなんだろうと考えていましたが分かりませんでした。
「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」それに「ガス人間」などの東宝映画の一群は異形の宿命の悲しみみたいなものを強く感じます。この雰囲気を持ったものが見つけられません。