虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

シャイアン(1964/米)とチェロキー涙の道

2004年12月29日 | 映画感想さ行
シャイアン(1964/米)
CHEYENNE AUTUMN
監督: ジョン・フォード
出演: リチャード・ウィドマーク キャロル・ベイカー ジェームズ・スチュワート アーサー・ケネディ エドワード・G・ロビンソン

 合衆国政府によって、シャイアン族はふるさとを追われ、居留地に押し込められていた。だが合衆国の約束した物資は一向にとどかず、餓えと病で多くの仲間を失った彼らは、元のイエローストーンへ戻ることを決意する。しかしその行動は反乱行為とみなされ、騎兵隊に追われる。その旅のシャイアンの中には、子どもたちの教師、白人女性のデボラがいた。

 これも夜更かししていて結局また見てしまいました、の映画。これは感想あれこれ以前に、いろんなことを考えすぎてしまう。
 ジョン・フォードの西部劇は子どもの頃のようには素直に見られません。「駅馬車」なんかはいまだに好きですが、でも最初と同じ気持ちで戦いのシーンを見られることはまずないでしょう。ジョン・フォードの映画では「アパッチ砦」そのほかでも、先住民を戦う相手として尊重するジョン・ウェインみたいな役もあって、彼らにそれなりの敬意を払っているところはわかるけれど、決して後から来た白人たちの進出を否定しようというものではない。
 この映画もシャイアンが徹底的に、しかも一方的に追い詰められていく様子を描いて、彼らへの共感は感じる。彼らに同情的な大尉の役もいかにもタフなヒーローのジョン・ウェインでは駄目だったのでしょう。ワイアット・アープのJ・スチュアートもそれまで演じてきた役柄のイメージを背景の上での役でしょう。
 しかし、あのあっさりとおさまったように感じてしまうラストは時代の限界でしょうか。

 これを見ていてオーバーラップするのは「チェロキー涙の道」
 チェロキー族はふるさとに金鉱が発見された為に、白人にオクラホマに強制移住させられた。彼らは当時自分たちの文字を持ち、新聞があり、彼ら自身の裁判所の組織を持ち、憲法と、大統領までいるひとつの国の形を持って暮らしていた。当時の白人社会でも「野蛮人」などという言葉で捉えられるものではなかった。しかし、容赦のないアメリカ政府は金鉱の為に彼らを移住させ、それを一人いくらで白人業者に請け負わせた。コスト節減の為に(なんという言葉だろう!)業者は食料を減らし、彼らは抵抗力を失い、病気や飢えに次々倒れ、逃亡するものは撃ち殺された。オクラホマへ着いたときには4分の1が死んでいた。
 そして、半世紀後にはアメリカ政府はそのオクラホマさえも彼らから取り上げる。

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スウィング・ガールズ・アダム・クーパー・冬ソナなど

2004年12月29日 | 日記・雑記
 27日にスウィング・ガールズ解散コンサートが行われ、その模様を収録のDVDが3月に発売されるそうですが、欲しいと思いませんか?買っちゃいそうです。

 昨日は、病院の日だったのですが、本読むのも疲れてぼ~っとテレビ見てたら、なんとアダム・クーパーが!「危険な関係」ですって?日本公演ですって?
 思わず「アダム・クーパーが!」と大声出してしまい、思いっきり注目浴びてしまった。

アダム・クーパーの危険な関係

 うわ~、うわ~、デカダンなアダム・クーパー!行きたいよ~

「冬ソナ」がんばって見ています。これだけ見ているのにちっとものれません。昨日の同窓会シーンはたまりませんでした。「ひえ~」「ううう」と呻いたりしながら見ています。もともと波乱万丈のお話大好きなので、もっと素直に楽しめると思ってたのに、なんか障害になる先入観でもあるのだろうか。やっぱりレトロなドラマだと思います。ここぞというところですかさず入る叙情的なメロディーにも負けそうです。見ると決めたので最後まで見ます!

 御用納めも終了、世の中はすっかり正月準備ムードですが、私は積み残しの手配4件、金融機関関係2件まだ残っています。正月過ぎに延ばした作業3件もございます。また今日も仕事です。

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