湯音の天使っぷりが凄い。別の生き物みたいだ。
この作品の根底に流れるテーマの一つとして
異文化同士の交流
それが交わる楽しさ、っていうものがあるんですが
湯音があの幻灯機を見て最初は驚いたものの、どこか懐かしさを感じられたっていうのは
元々幼い頃お姉さんに見せてもらってた影絵の影響があったからで。
ここでもそんな文化の重なりが見られて
それで喜んでる湯音やアリスを観るのが本当に楽しかった。些細なことで驚いて
ドキドキもワクワクもめいっぱい感じて
それを誰かにも分け合って。そんな嬉しさや楽しさの伝染がたまらなく心地良かったんですけど
湯音自身もきっと誰かにそんな想いを沢山分けてきたと思うんですね。
それはアリスだったり、オスカーだったり、街の人々だったり、
そして・・・クロードだったり。
湯音自身が街の人々に少しずつ受け入れられてるみたいで
あれから少しずつ信頼されていったんだなあ、っていうのもしみじみしましたが
何よりアレだけえばった態度を見せていたアリスが
席を譲ったり、
地べたに座って幻灯機を楽しんだり・・・初期では到底考えられなかったこと。
そんなアリスの気持ちにも作用してるし、
当然それはクロードにだって伝わってる。親父と比較されたくないのは分かる
けど親の意志を継ぐのもある意味では子供の仕事でもある。
だから
今はもういない「彼」の心を継いで、クロードが本当に素晴らしい看板を作れれば・・・
ってCパートの演出は切な過ぎてちょっと不意に泣きそうになった(笑)。
「いたらいいのに」、って。
そうやって思うという心が大事っていうオスカーの言葉が
クロードに掛かって来るというのはある程度予想はしてたんですけど
同時に胸がキュッと締め付けられるような感触もありましたね。
そんな湯音がクロードの事を強く思う気持だとか、そういう「心」でこの物語は動いてる感覚があって
それが個人的に凄くツボなんですよねえ。
心が満たされたような感覚になります。毎週観てて。子供扱いされってムッとする場面だったり
大分感情を表に出すようにもなってきてて、そんな湯音の変化具合も見所でしたね。
デフォルメされたキャラの可愛さもさることながら、
個人的には町中に飾られた親子3代の看板たちをみて湯音が頬を緩ませるあのシーン
クロードたちの作った看板を誇りに思うようで実直に素敵でした。
オリジナル回なのに違和感なくてそこも嬉しかった部分です。そういう情感を読み取れれば
この物語はより一層心に強く残るものになるんでしょうね。
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