みえるひと。
めんまコンプレックス。
とでも言うべきなのか、先週の一連の行為で残ったのは結束ではなく
むしろそれぞれの劣等感を浮き彫りにさせる形になってしまった。
ゆきあつはじんたんの所にだけ彼女が現れた、見えるって事自体に嫉妬して
鳴子はそんなじんたんに対して、やっぱり今でもめんまなのかと。めんま自身に罪は全くないだけに
嫉妬の矛先もないまま
劣等感だけが積もっていく。
正直リアルでこんなことあったらある意味地獄ですよ。
そんな耐え難い状況に耐えている二人・・・が何やら共同戦線、いや、くっ付き始めてる?
で、それを立ち聞きするつるこ、ここでまた新たなコンプレックスが。
何というか負の連鎖ですなあ。
本当に後数話で収まるのか?
「ゆきあつが壊れた」
最初は剣心の宗二郎かよ、って思ったけど
それくらい人の心なんて繊細なんだ、って事なんでしょう。人間らしい悔しさの表れ。
過去に捉われた者
そこから一歩も進めない人達。
その方法を探しつつも、混迷を極める状況は未だに続いている。
じんたんは結局、迷いながら進んでいます。
確かに頑張ってはいる
でもその裏でみんなに再会して嬉しがるめんまを見て、
あの時あの場所の川に入っていくめんまを止めようとして、
このままでいいんじゃないか
消えるのはよくないんじゃないか
花火にバイトに精を出す一方でそんな事も思ってたりして。
そこは非常に苦しいポイントなんですけど
バッドエンドに向かわないかだけが心配だなあ。
でもこの回でそれぞれの想いを丁寧に描いた事によって最終回付近思いっきり感情移入できそう、とは思います。
そう考えるとなんて皮肉な構成なんでしょうね。
最終回はきっとハンケチが必要だな。
他にも、めんまとぽっぽの意味深なやりとりで
あの日の真相が少しずつ匂ってきたり
ぽっぽのシリアスな一面も観れたりして、そこ考えるとめんまとぽっぽって似てるんだなー、とか
気楽そうに観えて実は色々考えてる所が一緒だな、とか。
そういう事も思えたお話でした。
個人的に、こういう「痛み」が伝わってくる作風はとても好みだったり。
それぞれが煮え切らない感情を抱えて、それでも前に進んで行きます。
その結末には何が待っているのか・・・
相変わらず神妙で素朴な雰囲気が心地良い今作、
その結末と至る過程にも期待が高まります。早く来週が観たい。
ところで、ゆきあつの土下座で花火作りが許された訳ですけど
彼自身の心境と併せて、早くめんまから卒業しなければ
じんたんを解放してやりたいとか、そういう気持ちもあるんじゃないか、って少し思ったりもしました。