日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

日伊協会主催の特別セミナー「エルバ島 - 名勝・歴史・著名人 -」」に行ってきました(2014.3.8)日伊協会

2014年03月09日 | イタリア旅行・世界遺産
日伊協会主催の特別セミナー「エルバ島 - 名勝・歴史・著名人 -」に行ってきました(2014.3.8)日伊協会

2014年3月8日(土) 日伊協会主催の「エルバ島セミナー」に行ってきました:


エルバ島... コルシカ島とイタリア半島にはさまれたイタリアの3番目に大きな島 最大の街は北に位置するポルトフェライオ(Portoferraio)です 

古代にエトルリア人に侵略され その後(紀元前480年以降)古代ローマに侵略されました
彼らが 鉄鉱石・花崗岩等の鉱石を求めて住んだ時代に エトルリア人の方が鉄鉱石の製鉄技術が上だったとのこと 製鉄には多くの木を伐採しなければならず 伐採を禁止した時期もあったそうです 海岸にころがっているという鉱石も持ってきてくださいました

  * il granito ... みかげ石 花崗岩

その後メディチ家によって治められ 島には要塞と軍事と交易のための海港コスモーポリ(Cosmopoli/世界都市)が建設されました
この港は当時のトスカーナ大公コジモ1世の名を冠しているそうです


そして ナポレオンが1814年にこのエルバ島(1802年にフランス領)に追放され、「ムリーニ小宮殿」と呼ばれる小さな邸宅で10ヶ月近くを過ごしたことでも有名です また内陸部には「サンマルティーノ」と呼ばれる別荘もありました

そして戦後はOlschki一家がこの島に住み レストランで無料で食べさせていただく代わりにfestaを開いたり絵を描いてあげる等で徐々に有名になり のちにこのレストランの保存運動まで起きたというそのエピソードの中に エルバ島出身の講師のリエート先生の 画家でもあるご実家のご家族が登場されるというサプライズに不思議な縁を感じました いっぺんにエルバ島が身近に感じられました!!

マッキァイオーリ派の画家たちもこの島を訪れ かのキリコも訪れたとのこと

質疑応答では 講師の先生の故郷のご家族のこと そしてエルバ島へのアクセス(ローマやフィレンツェからPiombinoに出て traghettoで一時間くらいで着くそうです)等も聞かれました 


「故郷を長く離れている今の方が 故郷をよりよく知ることができるようになった」 この言葉(「ニューシネマパラダイス」にも同様のセリフがあったそうです)をかみしめるとともに 自分たちも故郷を外国の方にきちんと説明できるだろうかという振り返りもさせていただいた貴重なセミナーでした 今までエルバ島は ナポレオンが流された小さな島くらいしか知りませんでした

また 同時通訳養成コースの発表もこれで4回目となり 回を重ねるごとに上達していることを感じた次第です 
(3月までやっているNHKラジオ講座の上級編でも スラッシュリーディング等の同時通訳のノウハウを取り入れたインタビューの内容を扱っています)

そして最後には 豊田正明氏の新著 「メディチ家 もうひとつの物語」が紹介され 著者より参加者にプレゼントされ 休憩をはさんで恒例の懇親会が開催されました


セミナーは こちら

*セミナーを開催してくださいました公益財団法人 日伊協会様に心よりお礼申し上げます




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