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日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「持続可能な開発目標(SDGs)に関する学習会」に行ってきました(2018.3.13)@東都生協+気候変動のニュース(Deutsce Welle)

2018年05月10日 | 東都生協関連・海外の生協
「持続可能な開発目標(SDGs)に関する学習会」に行ってきました(2018.3.13)@東都生協+気候変動のニュース(Deutsce Welle)


今年に入ってからよく行きました~上北沢のさんぼんすぎセンター 今日はSDGs(エスディージーズ)の学習会 今まで野菜 畜産の学習会(水産は行かれず)に出て これでようやく一区切りです!!
昨年は産地交流や援農に行きましたが 今年は学習会がメインです!(^^)!

2015年に国連でSDGs(持続可能な開発目標)が採択されました 17の目標からなるSDGsは 過去20年の国際的な環境政策の到達点とも評されます もはや看過できないほどの地球の危機的状況を背景に 広く取り組みが期待されます

「SDGsの達成に向けて 生協ができること 誰一人取り残さない ~ No one will be left behind ~」と書かれたレジュメを見て はっとなりました 世界のごく一握りの人たちが 全世界の富の約半分を手にしているのが現状なのですから...

今のこの「持続可能でない世界」は 経済と開発(貧困・飢餓・健康/衛生) 社会・人権(働き方・不平等) 地球環境(温暖化・気候変動 海・陸の豊かさの損失)のキーワードで表されます
 
昔はひとつの問題を解決すればよかったのですが 今は様々な問題が複雑に絡み合い解決が難しくなってきています エコロジカル・フットプリント/地球2.3個分の暮らしをしている今の日本(1960年代半ばまでは地球1個分だった) そして水産資源の危機 クロマグロは4%に減り ズワイガニ・マイワシ・スケトウダラは赤信号 ウナギも絶滅危惧種のレッドデータです(でも売っていますよね...)

もはや統合的解決しかない ということで考え出されたのが「持続可能な開発目標(SDGs/Sustainable Development Goals)」なのです 今学校でもマスコミでもあちこちで広まってきていますね

「持続可能な開発のための2030アジェンダ
」の前文では5つのP(人間、豊かさ、地球、平和、パートナーシップ)が謳われ 宣言では ビジョンを描きバックキャスティング とありますが これはムーンショットといって(ケネディ大統領が1961年に月に到達を掲げたことに由来する) 最初にドーンと到達点を打ち上げてあとから修正するやり方 そうしないといつまでたっても利害関係で前進できないとのこと 共通だが差異ある責任は 持てるものの大小によって異なる責任を担うこと 

このSDGsは 2015年MDGs (ミレニアム開発目標/Millennium Development Goals)の達成期限が 一部達成されないままに終了したことを受けて統合されたもので 1948年世界人権宣言(第3回国連総会)にさかのぼります


SDGs(Sustainable Development Goals)
は 女性 子ども・若者 少数民族が参加して作り 2015年国連総会で採択されました もっとも脆弱な立場の人びとに焦点をあてています (先進国の出したCO2で開発途上国が海面上昇で水没の危機など) 進捗評価が求められています すべての国とすべての人による行動が必要であり 協同組合を含めてすべてのステイクホルダーに対して貢献が期待されています

「つくる責任 つかう責任」(No.12)は 2030年までに食糧廃棄を半減させる等の指標
また 再生可能エネルギーを拡大させる(日本はまだ13%と大きな遅れ) 
"まずは経済が先"と言っていては地球はもうもたないのです

ちなみに日本の達成状況は 149か国中18位で 達成した目標はまだ3つ 日本政府は2016年にSDGs推進本部を設置して アクションプランを作成して取り組んでいますが まだまだですね

ここで海外の協同組合の取り組みが紹介されました イギリスのCo-operativeが世界でトップの取り組みとのこと 日本では協同組合よりも企業の方が進んでいるようですが 地方自治体や大学 NPO等も取り組み始めています パルシステムがSDGs推進副本部長賞を受賞しました 実はSGDsは協同組合の理念と重なっているのですね 

大量生産・大量消費の次の時代は エシカル消費(Ethical/倫理的な)の時代です 
生協は最大の消費者組織でありながら事業者でもあるというユニークな形態で 営利を目的とせず 人と人との結びつきでよりよい暮らしの実現を目指していて 世帯加入率も38%と高く 様々な事業を展開しておりポテンシャルが高いため 期待されているとのことです

ということでマッピング(紐づけ)の例を見せていただきました! 貢献できる分野を優先して とのこと そして個人でもできることに取り組むことが大切ですね
また 達成度の評価を社会に発信してゆくことが大切で 発信していないとやっていないと捕えられる時代なのだそうです

質疑に移り 認証商品(エコラベル)を買う(認証コストを担う)  マッピングで矛盾する課題同士の優先順位をつける ムーンショットで大きな目標を掲げることの大切さ 等について話しました そして最後に エシカル協会代表理事のDVDを見て フェアトレードやエシカル等 日々の買い物の中で社会に貢献しよう!というメッセージをいただきました

毎日新聞記事で読んだ記事「SDGs エコラベルで水産資源保護」は こちら

SDGs(持続可能な開発目標)は こちら

学習会のお知らせは こちら


* 貴重な学習会を開催してくださいました東都生協様に心よりお礼申し上げます


   *       *       *

追記: ここで取り上げられていた「海面上昇により環境難民が大量に生まれる」というニュースを 2018.3.20のDeutche Welleで取り上げていたので 追記しておきます:

20.03.2018
– Deutsche Welle/Langsam gesprochene Nachrichten

Weltbank: Klimawandel könnte Millionen Menschen vertreiben:
Der Klimawandel könnte nach Schätzung der Weltbank mehr als 140 Millionen Menschen innerhalb ihrer Heimatländer zur Flucht zwingen.  Durch Dürren, Missernten, Sturmfluten und steigende Meeresspiegel könnten Menschen in Afrika südlich der Sahara, Lateinamerika und Südasien bis 2050 ihr Zuhause verlieren.

世銀: 気候変動は数百万の人びとを追いやる: 気候変動は世銀の見積もりによると1憶4,000万人の人々を祖国から追いやるかもしれない。干ばつの、凶作の、高潮そして海面上昇により、南サハラのアフリカ諸国、ラテンアメリカそして南アジアの人びとが、2050年までに故郷を失うかもしれないのだ。

Damit drohe eine humanitäre Krise, heißt es in einem Weltbank-Bericht, der in Washington veröffentlicht wurde. Vorbeugende Maßnahmen und weltweiter Klimaschutz könnte die Zahl der Binnen-Klimaflüchtlinge nach Ansicht von Experten um bis zu 80 Prozent reduzieren.

それにより人道的な危機が迫る、ワシントンで開かれた世銀の報告ではそう述べられている。予防措置と世界的な気候保全対策が、専門家の見解によると 国内の気候変動による難民80%まで減らせるかもしれない。

Die Studie sei ein Weckruf, sagte Weltbank-Geschäftsführerin Kristalina Georgiewa.

研究論文はひとつの目覚まし音であると、世銀幹部のクリスタリーナ・ゲオルギェヴァは言った。

Deutsche Welle
は こちら 




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