GW特別講座第2弾-②「日本のエネルギー政策(Energiepolitik von Japan)」について発表しました(2018.5.5)@欧日協会ドイツ語ゼミナール - その1
チェルノブイリ原発事故(1986.4.26)から 35年の節目に...
2018年に受けた欧日協会のGW特別講座では 通訳案内士試験がらみの日本文化紹介のテーマが色々出てきました
でも「日本のエネルギー政策(Energiepolitik von Japan)」だなんて 議論好きのドイツ人の好きそうなテーマです(^O^)/
イタリア語レッスンではまず出てこない(教師が扱いたがらない)テーマですが ドイツ語は違うよね~
というわけで第2弾-②は 日本のエネルギー政策(Energiepolitik von Japan)についてです
この時のドイツは脱原発(Atomausstieg)というよりも 脱石炭(Kohlenausstieg)が問題となっているのとこと 炭鉱労働者の失業を回避するために 年金受給年齢に達するまで段階的に減らすのだそうですが...
エネルギーミックス Energiemix
経済産業省 Ministerium für Wirtschaft und Industrie
環境省 Umweltministerium
エネルギー自給率 Selbstversorgung
エネルギー源 Energiequelle
石油ショック Ölpreisschock
エネルギー効率 Energieeffizienz/der Wirkungsgrad
省エネルギー Energiesparung
化石燃料 Fossilenbrennstoff
東日本大震災 Tōhoku-Erdbeben 2011
福島原発事故 Super-GAU/größter anzunehmender Unfall
再生可能エネルギー Alternativenergie, saubere Energie, erneuerbare Energie
地熱エネルギー Geotermische Energie
エネルギーの大転換 Energiewende
エネルギー貯蔵 Energiespeicherung
ベースロード Grundsicherung, Grundlast
固定価格買取制度 FIT/die Einspeisevergütung
規制緩和 Deregulierung
メタンハイドレート Methanhydrat
水素エネルギー Wasserstoff-Kraftstoff/Hydrogen fuel(英)
エネファーム ENE・FARM
燃料電池 Brennstoffzelle
コージェネレーション Kraft-Wärme-Kopplung (KWK)
燃料電池自動車 Brennstoffzellenfahrzeuge
天然ガスや石油のコスト die Kosten der Erdgas und Erdöl
CO2排出量 CO2-Ausstoß
気候保全目標を控えめにする Klimaschutz-Ziele zurückstecken
脱原発 Atomausstieg
廃炉 Stillegung
安全対策 Sicherheitsmaßnahmen
全原発が停止した alle Atommeiler wurden abgeschaltet
放射性廃棄物の最終処分場 Endlager der Atommüll
中間貯蔵施設 Zwischenlager
核燃料再処理施設 Wiederaufarbeitungsanlage
厳しい安全新基準を満たす strengen Sicherheitsstandars entsprechen
原子力規制委員会 Atomkraftregulierungsausschuss
再稼働 wieder im Betrieb setzen (5基)
主力電源 Hauptenergiequelle
稼働期間 Laufzeit
発電 Stromerzeugung
これだけのきわどいテーマを自ら出してくださり しかもきちんとまとめ上げてくださった力量の高い先生に習えて幸運です!
以下は私の作文です 2018年のもので少し古くて申し訳ありません:
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2018.5.5 欧日協会GW特別講座「日本文化紹介」テーマ
エネルギー政策、教育システム、仕事と余暇、宗教など-②
4. エネルギー政策 Energiepolitik in Japan
まずはネット記事から:
ついに結論が出た日本のエネルギーミックス
原子力と再エネ電源の発電比率(Verhältnis)は? 2015.05.14(木)
2014年来、経済産業省(Ministerium für Wirtschaft und Industrie)において2030年の我が国の「エネルギーミックス(Energiemix)」(電源構成)について議論されてきたが、このたびようやく一定の方向性が示された(bestimmte Richtung geben)(第8回 平成27年4月28日)。
議論の過程で、電源構成における再生可能エネルギーと原子力発電の比率を巡り経済産業省と環境省(Umweltministerium)との間で激しい議論(Diskussion)があったが(「再生エネ比率『30%』への遠く険しい道のり」)、最終的な落ち着きとしては、原子力が20~22%、再エネが22~24%と一定の幅を持たせる(Spielraum geben)形で決着がついた(zum Abschluß bringen)。
記事は こちら
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次は 経産省HPから拾いました:
日本のエネルギーのいま (経産省/Ministerium für Wirtschaft und Industrie HP)
1. 課題(die Aufgabe)(エネルギー自給率と中東地域への依存 【エネルギー安全保障】
日本のエネルギー自給率(Selbstversorgung)はわずか6%。発電のためのエネルギー源(Energiequelle)を海外からの化石燃料(Fossilenbrennstoff)に依存しており(abhängen)、東日本大震災(Tōhoku-Erdbeben 2011)による福島原発事故(Super-GAU/größter anzunehmender Unfall)以降、その割合(Verhältnis)は急激に高くなっている(sich erhöhen plötzlich)。
石油・ガス調達(Anschaffung)は中東地域(Mittlere Osten)に大きく依存し、国際情勢(internazionale Situation)に影響を受けやすい(beeinflusst werden)。
2. 未来への取り組み(Maßnahme)
2度の石油ショック(Ölpreisschock)以降、日本では世界最高水準のエネルギー効率(Energieeffizienz/der Wirkungsgrad)を実現している一方、大幅に省エネルギー(Energiesparung)を実現してきたことから、更なる取組みは難しい。太陽光(Sonnenenergie)や風力(Windenergie)などの再生可能エネルギー(Alternativenergie, erneuerbare-, saubere-)の導入(Einführung)を最大限にすすめる(zunehmen)ため、「固定価格買取制度(FIT/die Einspeisevergütung」(供給の保証/直訳)や「規制緩和(Deregulierung)」などを進め(fördern)、ここ1年で導入量が2割以上拡大しています。
他方再生可能エネルギーは、発電コスト(Kosten)が相対的に高く、発電量も不安定(unstabil)、等の課題を克服する(überwinden)必要があります。
*原発の方が、廃炉(Stillegung)費用や安全対策(Sicherheitsmaßnahmen)も含めると高いとの考えあり。テレビ番組では日本の再生可能エネルギー導入は海外よりもはるかに遅れている(rückständig)とあった。
日本周辺海域(Seegegend)で存在が確認されている(beowachten)「メタンハイドレート(Methanhydrat)」の資源量調査(Untersuchung der Quantität des Rohstoffs)等、将来有望な(vielversprechend)エネルギー源である「水素エネルギー(Wasserstoff-Kraftstoff/)Hydrogen fuel(英) 」の実用化(in Gebrauch nehmen)に向けて、「エネファーム*(ENE・FARM)」の導入促進、燃料電池自動車(Brennstoffzellenfahrzeuge)、水素社会の実現を目指しています。(様々な課題がある)
*Brennstoffzelle Kraft-Wärme-Kopplung (KWK)燃料電池・コージェネレーション(家庭用)
↑ 日本の再生可能エネルギー比率は15.3%
出典:資源エネルギー庁、「再生可能エネルギーの大量導入時代における政策課題と次世代電力ネットワークの在り方」(2017年12月18日)
「日本のエネルギーのいま」(経産省)は こちら
その2に つづく