「ボローニャ 食と教育の歴史(Bologna la rossa, la dotta, la grassa)」セミナーを聞いてきました&試食付き(^^♪(2016.9.16)@日伊協会
さて日伊学院でのセミナー(9/14)に引き続き 今日(9/16)は日伊協会のセミナー「ボローニャ 食と教育の歴史」を聞きに行ってまいりました~
Massimo校長先生は とても穏やかで優しい方でした 息子さんにご自分の大好きな日本を見せたくて プライベートで来日されたにもかかわらず こうしていくつものセミナーで精力的にお話くださり そしてスーケースいっぱいに詰めたワインやチーズやモルタデッラ等をいただきながら ずっとずっとたくさんの方たちと最後までお話されていらっしゃいました もちろん私も一番最初にお話(笑)
それと今回は 「通訳プロ養成コース」(中級、上級、最上級、同時通訳とあります)中級の生徒さんが 通訳を務められました ほぼ満席の参加者を前に初舞台で緊張されてらっしゃいましたが しっかりした日本語が出てきてさすがです!! 私も自分が通訳になったくらいのつもりで聞いたりメモしたり...( ..)φ
* * *
さて セミナーのタイトルですが "Bologna la rossa, la dotta, la grassa: la città, l'università e la cucina" この3つのsopranome(あだ名)の由来についてご説明いただきました
Bolognaの街は 赤レンガの屋根でrossa(赤い) そして学問の都(dotta) 美食の街(grassa) というわけなのですね!
また 塔がたくさんある街とのことで "turrita"とも呼ばれており 中心街にある2つの塔について ポルティコ(portico)というアーケードにより雨にぬれずにすむのは有名ですね( `ー´)ノ
rossa: 赤レンガ(mattoni rossi)の話 ボローニャの石は砂岩でもろいため 赤れんがを使ったそうです
dotta: dotta(学識のある)はsapiente(賢人、学者)の意味です
ボローニャ大学はヨーロッパ最古の大学として有名で 世界各地からLegge(法律)やMedicina(医学)を学ぶために10万人を超える学生たちが来ていることや そして ろう(cera)でコーティングした解剖学(anatomia)の人体のことなど興味深々...
また 2016年5月13日には 秋篠宮ご夫妻もボローニャにご訪問されたのですね
grassa: 美食の街ボローニャ!
grassaは肥ったという意味なのですが ボローニャの街を形容する言葉としては "piena di benessere, ricca(健康に恵まれた、豊かな)"となります
大地の作った恵みは 肥沃なポー川谷に位置し 豊富な地元料理はトルコ そしてドイツやフランスの影響を受けています 巨大ツーリズムに侵されず中世のたたずまいを残す街ですね
エミーリア・ロマーニャ地方(la regione Emilia Romagna)は北半分がEmilia,南半分がRomagnaに分かれていますが 南半分のロマーニャRomagna地方では トルコの影響で羊(pecola)が食され のちにチーズの原料となります
その一方で 北半分のエミーリア(Emilia)地方では ドイツの影響で豚肉(maiale)が食され のちにprosciuttoやmortadellaの原料となります
さてモルタデッラ (mortadella) いわゆる「ボローニャソーセージ」ですが これはとても大きいですね! プローディ(Prodi)元首相のあだ名もMortadellaだったなんて(笑)
生ハム(prosciuto)は パルマ(Parma)産 これはとても甘く(dolce) 健康的です(carne sana) 塩を少し使うとdolceのままですが いくつかはdegradarsi(品質が落ちる)リスクがあり そのようなものは熱を加えてproscuto cottoにして 安価で売られるとのこと
次はパスタ 大規模農園で作られる工業的なパスタは質が悪いものもあり 小麦(grano)はアメリカ カナダ等から輸入されていますが アミノ酸(amido)は少なく栄養価は低いそうです
トルテッリーニ(tortellini)はクリスマスの料理で 「ビーナスのおへそ(ombelico di Venere)と言われていますね♡ ブロード入り(in brodo)が伝統的な食べ方です
子どもの頃は兄弟たちで小さな手で小さなトルテリーニを作ったものでしたっけ...
そして トルテローネ(tortellone)はリコッタチーズやバターと そして名物料理のタリアテッレ・アル・ラグー(tagliatelle al ragù) これはスパゲッティ・ボロニェーゼ(gli spaghetti alla bolognese)と言われているのは実は間違いです~
乾麺のスパゲッティはラグーソースをあまり吸わないのですが 手作りの生のタリアテッレはラグーソースをよく吸うのですね! ちなみにラグーソース(ragù)は 3時間~3時間半は煮込みます(^^)/
そして sfogliaという「綿棒で伸ばして作るパスタ生地」についても映像とともに作り方が説明され まずは小麦粉の山にくぼみを作り卵を入れ 手でこねたり(impastare con le mani) さらにさまざまな形を作るのに綿棒(mattarello)で伸ばしたり 波型(ondurata)に切ったりとか...
ラザーニャ(le lasagne)は薄い生地とラグーを重ねて焼きますが ベシャメルソース(besciamella)が合います ほうれん草(spinaci)を練り込んだ生地もありますね
ストロッツァプレーティ(strozzapreti)」は 税金を取り立てていた神父を絞め殺したいという感じで手作りされたpasta strozzata(絞め殺した)という言い伝えのある珍しいパスタです
1492年のアメリカ大陸発見とともにトマトとジャガイモが入ってきた時に イタリア料理は大きくその姿を変えました
ピアディーナ(piadina)も試食でいただきました(*^^*)
Romagna州の貧しい料理なのですが 豚肉や生ハム・チーズ等をはさんで食べますが 昔はほうれん草(spinaci)をはさんだそうです
ルッコラや 水分の多いsquacueroneというチーズとともに食べます
次はドルチェ pasta frolla(練りパイの生地)にリンゴ(古い品種)や梨 オレンジ等を詰めた ラビオレ(le raviole)は ボローニャの伝統的なドルチェで 最後に試食させていただきました♪
さていよいよワインです! ピニョレット・クラシコ(Pignoletto Classico)が有名です そしてトスカーナ州でも作られる サン・ジョヴェ―ゼ(Sangiovese)は "uva sangiovannina"から来た名前とのこと
ソムリエの素晴らしい評もご紹介いただきました タンニン(il tannino)が強く まろやかというよりは強い味です
だんだんと 後ろの方からはおいしそうな匂いが...
* * *
そしてセミナーの最後は この Cultura Italiana校で学ばれてらして 先生のご自宅にご招待されたという女性が 学校と校長先生のご自宅等のビデオ映像の説明をしてくださり その次はここの「料理学校 Bologna Cucina」で学ばれたという男性が前に出て 料理コースの詳しい説明をしてくださいました!!
amはプロコース pmはアマチュアコースで ボローニャのレストランのシェフが講師を務めてくださいます
実はこのセミナーを聞きながら 私が10回やった「耳が喜ぶイタリア語」に出てきた項目がいくつかあり あっ知ってる♪と嬉しくなり大助かり! それは「ストロッツァプレーティ(strozzapreti)」「存在しないスパゲッティ・ボロネーゼ(fettocine al ragùが正しい)」「ピアディーナ・ロマーニャ風(La piadina romagnola)」です!
「耳が喜ぶイタリア語」は ほとんど留学してない私にとっては ちょうどいいネタ本です!(^^)!
この写真は Massimo校長がイタリアから持ってきてくださった赤ワイン モルタデッラ ピアディーナ 生ハム(prosciuto) そしてこのあとはdolceの ラビオレ(raviole) です(^^♪
セミナーのお知らせは こちら
素晴らしいセミナーを開催してくださいました日伊協会様にお礼申し上げます
また このためにわざわざレジュメをくださいましたMassimo校長先生に 心よりお礼申し上げます
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さて日伊学院でのセミナー(9/14)に引き続き 今日(9/16)は日伊協会のセミナー「ボローニャ 食と教育の歴史」を聞きに行ってまいりました~
Massimo校長先生は とても穏やかで優しい方でした 息子さんにご自分の大好きな日本を見せたくて プライベートで来日されたにもかかわらず こうしていくつものセミナーで精力的にお話くださり そしてスーケースいっぱいに詰めたワインやチーズやモルタデッラ等をいただきながら ずっとずっとたくさんの方たちと最後までお話されていらっしゃいました もちろん私も一番最初にお話(笑)
それと今回は 「通訳プロ養成コース」(中級、上級、最上級、同時通訳とあります)中級の生徒さんが 通訳を務められました ほぼ満席の参加者を前に初舞台で緊張されてらっしゃいましたが しっかりした日本語が出てきてさすがです!! 私も自分が通訳になったくらいのつもりで聞いたりメモしたり...( ..)φ
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さて セミナーのタイトルですが "Bologna la rossa, la dotta, la grassa: la città, l'università e la cucina" この3つのsopranome(あだ名)の由来についてご説明いただきました
Bolognaの街は 赤レンガの屋根でrossa(赤い) そして学問の都(dotta) 美食の街(grassa) というわけなのですね!
また 塔がたくさんある街とのことで "turrita"とも呼ばれており 中心街にある2つの塔について ポルティコ(portico)というアーケードにより雨にぬれずにすむのは有名ですね( `ー´)ノ
rossa: 赤レンガ(mattoni rossi)の話 ボローニャの石は砂岩でもろいため 赤れんがを使ったそうです
dotta: dotta(学識のある)はsapiente(賢人、学者)の意味です
ボローニャ大学はヨーロッパ最古の大学として有名で 世界各地からLegge(法律)やMedicina(医学)を学ぶために10万人を超える学生たちが来ていることや そして ろう(cera)でコーティングした解剖学(anatomia)の人体のことなど興味深々...
また 2016年5月13日には 秋篠宮ご夫妻もボローニャにご訪問されたのですね
grassa: 美食の街ボローニャ!
grassaは肥ったという意味なのですが ボローニャの街を形容する言葉としては "piena di benessere, ricca(健康に恵まれた、豊かな)"となります
大地の作った恵みは 肥沃なポー川谷に位置し 豊富な地元料理はトルコ そしてドイツやフランスの影響を受けています 巨大ツーリズムに侵されず中世のたたずまいを残す街ですね
エミーリア・ロマーニャ地方(la regione Emilia Romagna)は北半分がEmilia,南半分がRomagnaに分かれていますが 南半分のロマーニャRomagna地方では トルコの影響で羊(pecola)が食され のちにチーズの原料となります
その一方で 北半分のエミーリア(Emilia)地方では ドイツの影響で豚肉(maiale)が食され のちにprosciuttoやmortadellaの原料となります
さてモルタデッラ (mortadella) いわゆる「ボローニャソーセージ」ですが これはとても大きいですね! プローディ(Prodi)元首相のあだ名もMortadellaだったなんて(笑)
生ハム(prosciuto)は パルマ(Parma)産 これはとても甘く(dolce) 健康的です(carne sana) 塩を少し使うとdolceのままですが いくつかはdegradarsi(品質が落ちる)リスクがあり そのようなものは熱を加えてproscuto cottoにして 安価で売られるとのこと
次はパスタ 大規模農園で作られる工業的なパスタは質が悪いものもあり 小麦(grano)はアメリカ カナダ等から輸入されていますが アミノ酸(amido)は少なく栄養価は低いそうです
トルテッリーニ(tortellini)はクリスマスの料理で 「ビーナスのおへそ(ombelico di Venere)と言われていますね♡ ブロード入り(in brodo)が伝統的な食べ方です
子どもの頃は兄弟たちで小さな手で小さなトルテリーニを作ったものでしたっけ...
そして トルテローネ(tortellone)はリコッタチーズやバターと そして名物料理のタリアテッレ・アル・ラグー(tagliatelle al ragù) これはスパゲッティ・ボロニェーゼ(gli spaghetti alla bolognese)と言われているのは実は間違いです~
乾麺のスパゲッティはラグーソースをあまり吸わないのですが 手作りの生のタリアテッレはラグーソースをよく吸うのですね! ちなみにラグーソース(ragù)は 3時間~3時間半は煮込みます(^^)/
そして sfogliaという「綿棒で伸ばして作るパスタ生地」についても映像とともに作り方が説明され まずは小麦粉の山にくぼみを作り卵を入れ 手でこねたり(impastare con le mani) さらにさまざまな形を作るのに綿棒(mattarello)で伸ばしたり 波型(ondurata)に切ったりとか...
ラザーニャ(le lasagne)は薄い生地とラグーを重ねて焼きますが ベシャメルソース(besciamella)が合います ほうれん草(spinaci)を練り込んだ生地もありますね
ストロッツァプレーティ(strozzapreti)」は 税金を取り立てていた神父を絞め殺したいという感じで手作りされたpasta strozzata(絞め殺した)という言い伝えのある珍しいパスタです
1492年のアメリカ大陸発見とともにトマトとジャガイモが入ってきた時に イタリア料理は大きくその姿を変えました
ピアディーナ(piadina)も試食でいただきました(*^^*)
Romagna州の貧しい料理なのですが 豚肉や生ハム・チーズ等をはさんで食べますが 昔はほうれん草(spinaci)をはさんだそうです
ルッコラや 水分の多いsquacueroneというチーズとともに食べます
次はドルチェ pasta frolla(練りパイの生地)にリンゴ(古い品種)や梨 オレンジ等を詰めた ラビオレ(le raviole)は ボローニャの伝統的なドルチェで 最後に試食させていただきました♪
さていよいよワインです! ピニョレット・クラシコ(Pignoletto Classico)が有名です そしてトスカーナ州でも作られる サン・ジョヴェ―ゼ(Sangiovese)は "uva sangiovannina"から来た名前とのこと
ソムリエの素晴らしい評もご紹介いただきました タンニン(il tannino)が強く まろやかというよりは強い味です
だんだんと 後ろの方からはおいしそうな匂いが...
* * *
そしてセミナーの最後は この Cultura Italiana校で学ばれてらして 先生のご自宅にご招待されたという女性が 学校と校長先生のご自宅等のビデオ映像の説明をしてくださり その次はここの「料理学校 Bologna Cucina」で学ばれたという男性が前に出て 料理コースの詳しい説明をしてくださいました!!
amはプロコース pmはアマチュアコースで ボローニャのレストランのシェフが講師を務めてくださいます
実はこのセミナーを聞きながら 私が10回やった「耳が喜ぶイタリア語」に出てきた項目がいくつかあり あっ知ってる♪と嬉しくなり大助かり! それは「ストロッツァプレーティ(strozzapreti)」「存在しないスパゲッティ・ボロネーゼ(fettocine al ragùが正しい)」「ピアディーナ・ロマーニャ風(La piadina romagnola)」です!
「耳が喜ぶイタリア語」は ほとんど留学してない私にとっては ちょうどいいネタ本です!(^^)!
この写真は Massimo校長がイタリアから持ってきてくださった赤ワイン モルタデッラ ピアディーナ 生ハム(prosciuto) そしてこのあとはdolceの ラビオレ(raviole) です(^^♪
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素晴らしいセミナーを開催してくださいました日伊協会様にお礼申し上げます
また このためにわざわざレジュメをくださいましたMassimo校長先生に 心よりお礼申し上げます
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