竹脇無我(1944-2011)は日本のイケメン俳優。
千葉県我孫子市出身で青山学院大学法学部卒。
『姿三四郎』(1970)をはじめ多数の映画、テレビドラマに出演し、甘いマスクの二枚目俳優として大人気であった。
しかし、49歳頃からうつ病を患い、酒浸りとなる。
一時改善したが、2009年に森繁久彌が亡くなると再び悪化。
2011年8月21日、小脳出血により死去した。
享年67。
父・昌作が自殺しているので、うつの遺伝負因がうかがわれる。
ともかく無我のイケメンぶりを見てみよう。
典型的な昭和の二枚目である。
時代劇にも多数出演した。
加藤剛(左)とともに時代劇二枚目の代表格であった。
スーツ姿もよく似合った。
映画『吉田学校』の一コマ。
重厚である。
栗原小巻とツーショット。
まさに美男美女という感じ。
わたくしとしてはとにかくその風貌とともに「無我」という名前が印象深い。
「無我」って・・・・
かっこいい!!
しかし、無我の境地もうつ病には勝てなかった。
うつ病は基本的に脳の生理的な病であって、精神的ストレスは修飾因子にすぎない。
無我さんも「この病気は基本的に薬だな」と語っていた。
しかし酒浸りだと薬の効き目も半減以下となる。
彼の著書『凄絶な生還 うつ病になってよかった』(マキノ出版、2003年)はよく読んだ。