ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

体育祭シーズンです。

2015-10-03 21:39:02 | 思い出
今日は快晴。軽快な音楽が流れてる。近くの小学校では体育祭が行われていた。


上の写真は、ねこ吉高校3年生の体育祭、仮装行列の写真です。
かってに、顔写真を出したことは肖像権?、個人情報?に違反しているかもしれません。すいません。

でも、誰一人この写真を見て「あの人や!」と判る人はいないと思います。
何しろ、46年も前の写真だから・・・。

そして、ねこ吉と、友人は写っていません。

高校受験で成績がイマイチだったねこ吉は、絶対公立高校しか行けないので、ランク下げて受験。
仲の良かった友達とは別の高校に通うことになった。

我が尊敬するM先生は、「鶏口となるも牛後となるなかれ。」といつもおっしゃっていた。

ねこ吉が鶏口になったのは入学直後1回か2回。
仲のいい友人も出来ず、勉強もせず、ボォ~っと学校に行っていた。
レベルを下げた学校で、鶏口どころか牛後となり・・・。
鬱々とした毎日だった。

3年生になって、友人が出来た。
クラスの女子は大きく2つのグループがあったけど、ねこ吉と友人は特にどちらにも属さず、
かといって仲間外れでもなく。


受験生といっても、切羽詰って勉強をしている様子もなく、まぁ、入れるところには入れればいいというのが、
クラスの雰囲気だった。

体育祭は10月。

ねこ吉の最も苦手な徒競走は、高校になるとタイムのいい子が出るので、全然お呼びでないねこ吉は、
心を悩ますこともなく、応援さえしてればいいので楽チンだった。


偏差値は低いが伝統校だったわが母校は、何とか昔やっていた仮装行列を復活させようとしていた。
昔、事件があったらしく、教師たちは反対していたが、何とかお許しが出て仮装行列をすることになった。

3年H組は、コマーシャル大行進と銘打って、当時流行っていたテレビコマーシャルをすることになった。

友人もねこ吉も、胸をときめかす男子がいる訳でもなく、男子とほとんど喋ったこともなかった。

とはいうものの、友人はねこ吉に比べて積極的なタイプだった。

「このまま卒業してしまうのは嫌や!何か思い出づくりをしよ。」と友人が言った。

普段何も手を揚げることのない二人が珍しく、

「私たち、仮装行列の材料係とメイク係をします。」と名乗り出た。

今でいうスタイリスト?

写真を見て思い出したけど、コカコーラのCMはピンキーとキラーズ桃屋の海苔の佃煮「おさななじみ」は
浴衣を着てメガネをかけた三木のり平をモデルにしたアニメだった。
後は何だったか思い出せない。
プラカードは、ジュリーに似ていると言われていたM君が書いてくれた。美術系が強い男子だった。
そして、キラーズの一員だった。

ピンキーのパンタロンは誰が縫ってくれたんだろう・・・。
詰襟の制服を内側に折りこんで背広風に・・・。黒のフェルトで蝶ネクタイを作り・・・。
ボール紙でシルクハットを作り・・・。

放課後、ワイワイいいながら準備するのは楽しかった。


「男子のメイクをすれば、公認で男子の顔を触れる。」という魂胆で、スーパーにファンデーションや
アイシャドーを買いに行った。

ブラジャーとパットを買って、特大のブラジャーを作ってピンキー役の子に付けさせた。
ツケマツゲを付けることになり、当時100均は無く、かなり高価だったので二人して作ることになった。

二人とも髪を長くしていたので、横の髪を切り筆箱の蓋に、3,4本横に芯代わりにセロテープで貼り付け、
そこに5,6㎝の髪の毛を緞通の要領でくくり付けて行く。ティッシュに挟んで鉛筆に巻きカールをつける。
ちょうどいい長さに切りそろえる。

受験生が勉強もせずに、いや宿題すらせずに、ツケマツゲ作りの夜なべ仕事をしていた。5,6人分は作った。
全くの馬鹿である。

浴衣を着た男子のいがぐり頭は、水泳帽を黒マジックで塗った。

当日、メイク係二人はここぞとばかり男子の顔にファンデーションを塗りたくり触りまくった。

記念写真には、「私たちは材料係だから。」と敢えて入らなかった。達成感で気分は高揚していた。

ねこ吉が自分の髪を切ってツケマツゲを作ったことは知られていて、以後、男子に「髪伸びた?」と聞かれたりもした。

気の利いた返事も返せず曖昧に笑っていた。

何時までも仮装行列の余韻を引きずり、何の努力も勉強もせずそのまま卒業した。

いつのまにか友人とは音信不通。きっと何処かで元気にしているだろう。
「思い出づくりしよう。」と誘ってくれて有難う。
つまらない高校生活が、体育祭以後、少し「青春}してる感じがした。




長々と書いてしまった、どうでもいいねこ吉の思い出話。

でも書いておきたかった。

読んで下さった方、どうもありがとう。



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