いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

IT、AI革命と国民性。 IT , AI revolution and nationality

2023-05-26 20:59:18 | 日記
 (1)目新しいものには日本人は興味、関心が早いといわれたことがあるが、多分どこの国、国民も同じだとは思うがより国民性(nationality)はあるかもしれない。今話題の生成AI、チャットGPTについても商品を開発、発売した米国でも欧州でも規制が必要との論議が盛んといわれるが、日本では活用論が先行している。

 (2)まず河野デジタル相が国会審議での政府の答弁集の作成に活用することを表明して、大学ではしっかりとした文章を書くためには経験学習が必要として学生のレポート作成に禁止する動きがある一方で教員からは活用論もある。
 米国ではチャットGPTを開発、発売した企業の代表が議会聴聞会に出席して、自らチャットGPTの規制の必要性を証言している。

 (3)先行企業の二律背反、利益独占の思惑もみえるが、欧米ではIT革命に対しては既得権益、国際秩序、知的財産保護から規制強化の動きは早い。世界に数十億人の利用者、顧客を持つ米IT巨大企業が仮想通貨の発行を表明した時には、法定通貨の国際基準、価値が損なわれると危惧して欧米各国は規制を強めて発行に反対した。

 (4)産業革命は英国から発生して時代、社会を大きく変えて世界の近代化を実現したが、IT革命はGAFA+の米国IT巨大企業から開発、促進し、産業革命による近代化の本家の欧州としては対抗意識、警戒感が強く規制強化の動きは早い。
 
 (5)これに対してIT、AI事業への取り組み、開発が遅れている日本では、規制より活用論に目が行き欧米とは違った対応となっている。日本が目新しいものに興味、関心が高い、早いといわれるのは、パラドックス(paradox)として国、社会、企業としての創造力、開発力、発展力に全体として力が及ばない特徴であるのかもしれないが、日本は少子化時代を迎えてIT、AI技術の活用は経済労働力の強化、促進には避けられないところで、目新しいものに興味、関心の早さだけでなく独自の創造力、開発力、発展力の強化、促進が必要なIT、AI革命時代だ。

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