いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

西日本豪雨人災災害。 human disaster of a heavy rain of west japan

2018-07-14 20:22:36 | 日記
 (1)西日本中心に大雨が予想された5日夜に赤坂自民亭なる飲み会に出席していた安倍首相が昨日、豪雨被害のあった愛媛県内を視察した。避難所を訪れて被災者と握手をかわして激励する様子が報道されたが低姿勢ぶりが印象的だった。

 災害事故が起きてから人災(human disaster)なのか天災(god disaster)なのか論じ合っても意味がないが、今回の西日本豪雨災害は人災事故だ。守られるべき、守られるはずの命が守られなかった。

 (2)平成最大の200名を超す犠牲者を出している西日本豪雨災害だが、河川が氾濫してからの避難指示の遅れであったり、急激な雨でダム貯水があふれる危険から大量放流して下流河川の土石流を引き起こして家屋倒壊により多くの犠牲者を出した。

 河川管理をまかされていた自治体では河川整備計画が定められておらず(報道)、20年も放置されて維持管理されておらずに(同)記録的な豪雨によって河川決壊を引き起こして被害を拡大した。

 (3)自然災害国日本の河川管理が長く放置されていたという無責任体制が続いていた。地方自治体だけでなく、国交省は今回の豪雨被害を受けて地球温暖化による豪雨の増加など想定し、各河川の整備計画、治水計画の見直し方針(報道)をようやく固めたといわれる。いまさら国の責任として何を考えているのか訳が分からない。

 河川整備計画そのものがない自治体があったり、国の指導、監理の不行き届きがあきらかになっている。

 (4)避難指示の遅れ、マニュアル周知の不足、ダム放流の情報伝達の瑕疵(かし)など自然災害国日本としてあるべき安全対策、対応がなおざりにされていた実態と、その結果としての平成最大の西日本豪雨人災災害(human disaster of a heavy rain of west japan)だった。

 4月に台風が発生したり、梅雨明けが6月であったり、局地的な積乱雲の連続発生による集中豪雨は海水温上昇による地球温暖化が原因であることが考えられる中で国交省が今頃になって地球温暖化による豪雨を想定した治水計画の見直しでは、少子高年令化社会を十分に予想されながら無作為行政のまま社会保障費の財源不足を招いているのと同じ危機意識欠如、無策体制構造のくり返しを見せられるだけだ。

 (5)安倍首相が大雨が予想される日に飲み会に出席していたこと以上に、それ以前の問題として自然災害国日本の災害安全政策、対策がなおざりにされて、毎年のように同じ災害被害構造を見せつけられて、安倍首相は被災地の視察に訪れて避難者を慰労するだけで首相視察の効果、検証はまったく見られずに自治体への災害金の支給で国民は人災災害被害の犠牲にさらされている。

 (6)自然災害国で良質の水の資源、山林資源の豊富な日本では、治水、治山対策は自然から恵みをを受ける半面、災害危険について国、自治体の安全監理の徹底が求められる政策、事業でありながら20年以上も監理放置されているという不条理(unreasonableness)で、信じられない不測、不足の日本の災害安全体制の不備だ。

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