前回続き・・
ホテルを出て車で直ぐ上のサンバレー那須の脇を通って一本隣の道を下ってアッと云う間に藤城清冶美術館に到着。
9:30に着いたが、大雪だったし、他の人達はホテルでゆっくりしているのだろう。私たちが一番乗りだった。 恐らく、次のお客さんは30分後位に来たんじゃないでしょうか。
貸切り状態で多くの作品一つ一つじっくりと静かに鑑賞することができた。
駐車場からは林の中の小道を進んで行く。
かなり朝早くから大勢で雪かきをしていたに違いない。小道は綺麗に除雪され滑らずに歩けた。
道の脇にはニャンコが行先を案内してくれている。
途中、左側に教会があった。
扉は開いていたが、誰もおらず静かに入って行った。
ステンドグラスもとてもきれいで、暫らく見入ってしまった。
このステンドグラスは藤城さんが、デザインしたそうだ。
その先に建物が見えてきた。
以前は結構有名なある美術館だったけど、数年前に「藤城清治美術館」となった。
またニャンコさんがご案内。
ニャンコに導かれ入口に到着。
入って直ぐに受付があり、その脇の絵の所で妻の写真を撮っていたら、受付嬢が二人の写真を撮ってあげると言って撮ってくれた。
展示室内部は撮影禁止らしいが、手前の売店までは撮影できる。
影絵の写真っも販売されているが、0の数がチョと違う。 手が出ませんね。
展示室は迷路の様に通路があり、壁にはバックライトで照らしだされた影絵の数々が展示されている。TVでも見た事がある影絵も何点か有ったけど、やっぱり本物を直に見ると云うのは全く別物だ。
印刷物では分からない部分も沢山ある。
良く見ると、作品を収めた額のガラスの奥は1cm位の空間があるみたいで、その間に幾重にも紙が設置され、濃淡や手前に擦りガラスの様な紙を配してそこに奥の色紙との間隔を調整してぼかしなどの技法を施してあるのが分かった。
途中、大きなスクリーンがあって、そこに影絵の動画が映し出されていたが、ビデオだとばかり思っていたら、その裏側に大掛かりな装置があって、実際にその装置が自動で動いて影絵を動画に様に動かしている。 ライトも近づけたり遠ざけたりして影の大きさが変わっていく。
一番奥に行くと、幅5m位の大きな影絵の両側には合わせ鏡があり、覗き込むとトンネルの様にどこまでも影絵の世界が続いている。 影絵の大きさに圧巻。
見終わってから喫茶室で外の景色を見ながらコーヒーを飲んだ。
帰りに売店でカレンダーを買った。
その表紙の写真がこれ。
本物は影絵で、印刷物はそれとは分からないがその良さは伝わってくる。
帰る頃には暖かな日差しが小道を照らしてくれていた。