備えよ常に! 備えあれば憂いなし
世界を結ぶ海運の大動脈のパナマ運河では
水位に低下で運河の利用率が3割ほども低下し、
順番待ちの船が溢れ、南米周りを強いられて
いる船会社も出ている。
水位の低下の原因は、閘門への水を供給する
ガトゥン湖の水位低下、水量不足に在る。
此処にも温暖化に伴う降雨量不足が要因とか。
早期解消策が見つからない中、注目されて
いたのがニカラグア運河の開削。
ニカラグアの中央部にある中米最大の湖、
ニカラグア湖を挟む太平洋と大西洋側の
山地を切り開き、ニカラグア湖区間の105Kmを
含む総延長278kmの運河を建造する壮大な計画。
2014年12月ニカラグアのダニエル・オルテガ
大統領は、中国側の500億ドルにも達する
投資で、パナマ運河より上回る大運河を
建設する計画を発表。
大統領は[人類史を通じて世界最大の土木
構造物]と自画自賛して大気炎。
それもそのはず、運河幅は計画幅員が230~
520m、計画水深は27.6m~30mであり、
170Km余りは、山の在る陸地を掘削。
太平洋と大西洋の間には26mの水位差が
あるため、太平洋側に1ヶ所、大西洋側に
2ヶ所の閘門を設けて、湖の現在の水位には
影響を及ぼさないように水位差を調整する。
2013年には、ニカラグア国会は資金援助の
見返りに、中国側に50年間におよぶ運河の
運営権付与を可決し、更に50年間の延長も
可能とした。
だが、工事地域の住民に十分な説明も根回しも
なしに、工事を進めようとしたため先住民や
農業従事者、環境保護団体を中心に反対運動が
沸き起こり、国際人権裁判所に提訴される
などで着工は遅れに遅れた。
結局は、壮大な中国と大統領の夢は霧消。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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