大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国主導の壮大なニカラグア運河が建設中止

2024年06月26日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        





世界を結ぶ海運の大動脈のパナマ運河では

水位に低下で運河の利用率が3割ほども低下し、

順番待ちの船が溢れ、南米周りを強いられて

いる船会社も出ている。

水位の低下の原因は、閘門への水を供給する

ガトゥン湖の水位低下、水量不足に在る。

此処にも温暖化に伴う降雨量不足が要因とか。

早期解消策が見つからない中、注目されて

いたのがニカラグア運河の開削。

ニカラグアの中央部にある中米最大の湖、

ニカラグア湖を挟む太平洋と大西洋側の

山地を切り開き、ニカラグア湖区間の105Kmを

含む総延長278kmの運河を建造する壮大な計画。

2014年12月ニカラグアのダニエル・オルテガ

大統領は、中国側の500億ドルにも達する

投資で、パナマ運河より上回る大運河を

建設する計画を発表。

大統領は[人類史を通じて世界最大の土木

構造物]と自画自賛して大気炎。

それもそのはず、運河幅は計画幅員が230~

520m、計画水深は27.6m~30mであり、

170Km余りは、山の在る陸地を掘削。

太平洋と大西洋の間には26mの水位差が

あるため、太平洋側に1ヶ所、大西洋側に

2ヶ所の閘門を設けて、湖の現在の水位には

影響を及ぼさないように水位差を調整する。

2013年には、ニカラグア国会は資金援助の

見返りに、中国側に50年間におよぶ運河の

運営権付与を可決し、更に50年間の延長も

可能とした。

だが、工事地域の住民に十分な説明も根回しも

なしに、工事を進めようとしたため先住民や

農業従事者、環境保護団体を中心に反対運動が

沸き起こり、国際人権裁判所に提訴される

などで着工は遅れに遅れた。

結局は、壮大な中国と大統領の夢は霧消。

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