備えよ常に! 備えあれば憂いなし
中国東部には、沿岸部に沿うように北から
南まで全長が2400Kmにも達する大断層帯が
存在するが、近年では、毛沢東死後の混乱期の
1976年7月28日に発生し、65万人とも伝え
られる唐山地震(M7・6)がある。
郯廬-廬江断層帯(郯廬断層帯)は、ロシアと
中国の国境付近の黒竜江省蘿北県肇興から
遼寧省瀋陽を通り、遼東半島の北側に沿って
渤海を抜けて山東省北部の郯廬を通り、
済南の東部に至る。
更に、南へ伸びて長江北岸近くの広済に至り、
南京市の西部を通り、安徽省廬江に達する。
郯廬断層帯は、北部、中部、南部に領域が
分けられ、中央領域は渤海湾部分に位置する。
郯廬断層帯では、1668年7月25日に山東省
郯廬(たんじょう)付近で発生したM8・6と
推定される巨大地震がある。
この地震は北京と上海のほぼ中間地点で
発生したが、大地震は過去150年以上に
わたって前例が無かった。
この地震が惹き起こした断層は、長さ200Km
以上、震源の深さは20kmと推定されている。
この地震に因る被害範囲は、半径800km以上
にも及び、最も被害が大きかった地域は山東省
郯廬、臨沂、莒縣で、山東省、河北省、浙江省、
江蘇省、河南省、山西省、陝西省、江西省、
福建省、湖北省、湖南省で被害が出た。
M6・5から7・1の余震が6回発生し、6年に
わたって続いた。
北京は、1679年に約50-60km離れた地域を
震源とする大地震に見舞われている。
このほか、1057年、1337年、1484年、1536年、
1658年、1665年、1730年にも発生した地震で
被害が出た記録が残る。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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