大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国東部 2400Kmの大断層帯「郯廬断層帯」

2024年06月19日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        





中国東部には、沿岸部に沿うように北から

南まで全長が2400Kmにも達する大断層帯が

存在するが、近年では、毛沢東死後の混乱期の

1976年7月28日に発生し、65万人とも伝え

られる唐山地震(M7・6)がある。

郯廬-廬江断層帯(郯廬断層帯)は、ロシアと

中国の国境付近の黒竜江省蘿北県肇興から

遼寧省瀋陽を通り、遼東半島の北側に沿って

渤海を抜けて山東省北部の郯廬を通り、

済南の東部に至る。

更に、南へ伸びて長江北岸近くの広済に至り、

南京市の西部を通り、安徽省廬江に達する。

郯廬断層帯は、北部、中部、南部に領域が

分けられ、中央領域は渤海湾部分に位置する。

郯廬断層帯では、1668年7月25日に山東省

郯廬(たんじょう)付近で発生したM8・6と

推定される巨大地震がある。

この地震は北京と上海のほぼ中間地点で

発生したが、大地震は過去150年以上に

わたって前例が無かった。

この地震が惹き起こした断層は、長さ200Km

以上、震源の深さは20kmと推定されている。

この地震に因る被害範囲は、半径800km以上

にも及び、最も被害が大きかった地域は山東省

郯廬、臨沂、莒縣で、山東省、河北省、浙江省、

江蘇省、河南省、山西省、陝西省、江西省、

福建省、湖北省、湖南省で被害が出た。

M6・5から7・1の余震が6回発生し、6年に

わたって続いた。

北京は、1679年に約50-60km離れた地域を

震源とする大地震に見舞われている。

このほか、1057年、1337年、1484年、1536年、

1658年、1665年、1730年にも発生した地震で

被害が出た記録が残る。

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