■これからも小嶋社長はマスコミ業界の玩具にされるのでしょうが、忙しい毎日を過ごしている方々は、そんなテレビ番組や雑誌などに無駄な時間とお金を使わない方が良いでしょうなあ。確かに暇つぶしの役には立ちそうですが……。最後に、篠塚明・木村建設東京支店長の日本語を取り上げましょう。この人は居並ぶ怪しい人たちの中で、唯一、正気を保ったままで悪事を実行できる有能な官僚のような風貌を持つ人でした。
「(鉄筋を減らしてくれ)そういうことを言ったかもしれないが、当然、法令を守る範囲での打ち合わせだ」
■「かも知れない」という表現を平然と使ったの篠塚氏だけでした。参考人という法的には軽い扱いを受ける身分である事を熟知した人を馬鹿にした発言です。そして、「当然」という非常に強い副詞を使って「法令を守る範囲」を光らせます。誤解した相手が全面的に悪いという事です。大したものですなあ。単語自体の意味を自分勝手に捻じ曲げるのも平気な人のようで、姉歯さんに「リベート」を要求した件を質問された時の答えがスゴイ!
「会社への架空請求書を要求したことはあるが、リベートとしての感覚は無い。私の営業経費という形で、期間的には1、2年だと思う。金額や回数は調べ中だ」
■「架空請求書」自体は一枚の紙切れでしょうが、篠塚氏側が支払った金額から余剰分が発生して最終的には自分がその金を受け取るのですから、これこそ「リベート」そのものです。「リベートではなくキック・バックです」とは言えないでしょうから、「感覚」の有無に逃げ込んでしまいます。他人の家に点火しておいて「放火の感覚が無い」と言って通るような言い草ですなあ。強姦だろうと殺人だろうと、その「感覚」が無ければ誰でも無罪になりそうです。「架空請求書」はリベートを発生させる為に使用した道具の名前ですから、殺人を犯しておいて「ナイフを相手の体内に刺し込んだだけだ」とか「銃口を相手の眉間に押し付けて引き金を引いただけだ」と言っているようなものです。篠塚氏と付き合う方は、彼の「感覚」には充分に注意しなければいけませんぞ。
■姉歯さんをヒューザーに紹介したかと問われた時の応え方は「副詞の否定」によって全文を否定しているように錯覚させる手法を使います。
「積極的には紹介していないが、問い合わせなどはあったかと思う」
唸ってしまうくらいに見事な日本語です。「積極的……ない」のですから、「消極的……している」のです。ですから、明らかに「紹介」はしているのに、相手がそれに気付く前に、「問い合わせ」と言い換えてしまいます。聞かれているのは「紹介」の有無だけで、「問い合わせ」など誰も聞いていません。
■「紹介」と「問い合わせ」の違いを問い質すほど、質問者の議員さんの言語能力は高くないのを良く知っているのでしょうなあ。だいたい、最近の国会議員さんは大事な質疑応答中に「時間が無いのでこれくらいにしておきますが……」などと、最初から時間配分を考えて質問していない職務怠慢をまったく反省しない厚顔無恥な人が多過ぎますからなあ。野球選手の中に「知らない間に、9回になっちゃったから負けた」などと言う阿呆は居ませんし、サッカー選手も同じです。早く国会が、しっかりした日本語の議論を展開する場所になって欲しいものですなあ。
■篠塚氏は「あったかと思う」という日本語の非論理的で情緒性過剰な弱点を代表する典型である奇妙な「思う」を見事に使いこなしています。「仕事を始めたいと思う」「会議を終らせたいと思う」「好きだと思う」などの「思う」は不要であるばかりか、行動に移る決意を弱めたり、判断に関する自己責任を放擲(ほうてき)するる効果しか有りません。これらを英語に訳して I think ……とは言えない事をよくよく考えるべきでしょうなあ。こんな奇妙な日本語で外交交渉をするから、相手はYESとNOを取り違えてしまうような大問題が発生するのですぞ!
■結論としまして、日本語自体に問題が有るのではなく、それを誤用・悪用する愚か者とそれを見過ごして話し相手になっている愚か者が非常に多くなってしまった事に問題が有るのです。自分が生まれて死ぬ国の言葉なのですから、正しく上手に使って、ちゃんと次の世代に伝えたいものですなあ。それにしましても、こんなアホな日本語で責任逃れに熱心な連中など放っておいて、地震が起こる前にさっさと住民を安全に移動させて、ゴミの価値さえないような不良住宅を撤去する最速の方法を考え出すべきです。その時には、日本語を誤用したりしないで「欲しいと思う」。
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「(鉄筋を減らしてくれ)そういうことを言ったかもしれないが、当然、法令を守る範囲での打ち合わせだ」
■「かも知れない」という表現を平然と使ったの篠塚氏だけでした。参考人という法的には軽い扱いを受ける身分である事を熟知した人を馬鹿にした発言です。そして、「当然」という非常に強い副詞を使って「法令を守る範囲」を光らせます。誤解した相手が全面的に悪いという事です。大したものですなあ。単語自体の意味を自分勝手に捻じ曲げるのも平気な人のようで、姉歯さんに「リベート」を要求した件を質問された時の答えがスゴイ!
「会社への架空請求書を要求したことはあるが、リベートとしての感覚は無い。私の営業経費という形で、期間的には1、2年だと思う。金額や回数は調べ中だ」
■「架空請求書」自体は一枚の紙切れでしょうが、篠塚氏側が支払った金額から余剰分が発生して最終的には自分がその金を受け取るのですから、これこそ「リベート」そのものです。「リベートではなくキック・バックです」とは言えないでしょうから、「感覚」の有無に逃げ込んでしまいます。他人の家に点火しておいて「放火の感覚が無い」と言って通るような言い草ですなあ。強姦だろうと殺人だろうと、その「感覚」が無ければ誰でも無罪になりそうです。「架空請求書」はリベートを発生させる為に使用した道具の名前ですから、殺人を犯しておいて「ナイフを相手の体内に刺し込んだだけだ」とか「銃口を相手の眉間に押し付けて引き金を引いただけだ」と言っているようなものです。篠塚氏と付き合う方は、彼の「感覚」には充分に注意しなければいけませんぞ。
■姉歯さんをヒューザーに紹介したかと問われた時の応え方は「副詞の否定」によって全文を否定しているように錯覚させる手法を使います。
「積極的には紹介していないが、問い合わせなどはあったかと思う」
唸ってしまうくらいに見事な日本語です。「積極的……ない」のですから、「消極的……している」のです。ですから、明らかに「紹介」はしているのに、相手がそれに気付く前に、「問い合わせ」と言い換えてしまいます。聞かれているのは「紹介」の有無だけで、「問い合わせ」など誰も聞いていません。
■「紹介」と「問い合わせ」の違いを問い質すほど、質問者の議員さんの言語能力は高くないのを良く知っているのでしょうなあ。だいたい、最近の国会議員さんは大事な質疑応答中に「時間が無いのでこれくらいにしておきますが……」などと、最初から時間配分を考えて質問していない職務怠慢をまったく反省しない厚顔無恥な人が多過ぎますからなあ。野球選手の中に「知らない間に、9回になっちゃったから負けた」などと言う阿呆は居ませんし、サッカー選手も同じです。早く国会が、しっかりした日本語の議論を展開する場所になって欲しいものですなあ。
■篠塚氏は「あったかと思う」という日本語の非論理的で情緒性過剰な弱点を代表する典型である奇妙な「思う」を見事に使いこなしています。「仕事を始めたいと思う」「会議を終らせたいと思う」「好きだと思う」などの「思う」は不要であるばかりか、行動に移る決意を弱めたり、判断に関する自己責任を放擲(ほうてき)するる効果しか有りません。これらを英語に訳して I think ……とは言えない事をよくよく考えるべきでしょうなあ。こんな奇妙な日本語で外交交渉をするから、相手はYESとNOを取り違えてしまうような大問題が発生するのですぞ!
■結論としまして、日本語自体に問題が有るのではなく、それを誤用・悪用する愚か者とそれを見過ごして話し相手になっている愚か者が非常に多くなってしまった事に問題が有るのです。自分が生まれて死ぬ国の言葉なのですから、正しく上手に使って、ちゃんと次の世代に伝えたいものですなあ。それにしましても、こんなアホな日本語で責任逃れに熱心な連中など放っておいて、地震が起こる前にさっさと住民を安全に移動させて、ゴミの価値さえないような不良住宅を撤去する最速の方法を考え出すべきです。その時には、日本語を誤用したりしないで「欲しいと思う」。
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