「また、この間で、復旧が次第に進んできております。仙台空港の再開、東北線の全線開通など、着実に前進しております。さらに本日は、第1次補正予算の概算を閣議決定をいたしました。来週、がれき処理など復旧のための補正予算を国会に提出し、連休中には成立できるよう、努力をしたい。さらに、震災関連の法律も順次、国会に提出してまいりたい。こう考えております」……
■高速道路の復旧作業の早さに多くの国民が驚き、日本の原発はボロだけど土木技術は世界一なのか!と畑違いの感動を覚えた向きもあったかも知れません。しかし、既存の道路を補修する作業は新設するより遥かに簡単だそうで、何より今回は入札競争などの手続きが一切省略されて、国家が費用を後払いすると保証してくれて技術と要員が用意できる企業が緊急に談合・分担し、世に日を継いであっと言う間に復旧作業が終了したそうです。緊急時の土木作業を後払いで保証する制度はあるけれど、被災地に近い観光地の宿泊施設を借り上げて、過酷な避難所から避難弱者に移って貰う制度は無いらしいのが不思議で、余震や放射能を心配する民心を更に追い立てる悪質で無責任な風評が荒れ狂って東日本の観光地は経営難に陥っている一方で、各地の避難所は過密ストレスが蔓延しているという奇妙なアンバランスを一挙に解決するための緊急予算が出ない!
■「補正予算」の成立を自慢げに語っている菅アルイミ首相ですが、紙くず同然の『マニフェスト』に羅列されたバラマキ政策を温存したまま、年金予算を取り崩して人質に取って近い将来の消費税増税への道を拓いてしまった責任をまったく感じていないようですなあ。そして、現時点で「震災関連の法律」が一本も作られていない!という重大な事態には言及せず、震災から2箇月も経つことになる「連休明け」あたりにポツポツ法律を作ろうかなあ、と言っているわけですから、連休前に辞任して貰わないと震災後1年経っても復興の光は見えないなどという恐ろしいことが起こるかも知れません。
「当面、仮設住宅の整備が大きな課題であります。各県で仮設住宅の建設を精力的に進めていただいておりまして、感謝いたしております。政府も資材確保などに全力を挙げており、自治体が場所を決めて、提供できる場所を決めていただいて、その中で作業を急ぎたいと思っております。5月末までには3万戸を完成させたい。まあ、最終的には仮設住宅、あるいは借り上げ等を含めて、10万戸を避難される方に提供できるようにしていきたいと、こう考えております」……
■仮設住宅の問題は、日本国内には資材の備蓄が無い!と心配されていたようですが、資材は国内の増産や輸入で十分に用意できたと思ったら、菅アルイミ首相が他人事みたいに指摘している「提供できる場所」が無い!という致命的な問題に逢着しているとか……。緊急事態に対処するには私権を制限する政治的決断が必要で、震災の後、あちこちで名前が挙がっている後藤新平が関東大震災に際して断行した首都改造も、「地主との戦い」から始まったそうですから、仮設住宅を建てる用地は立法府が作り出さねばならないのです。それが自分の仕事だと菅アルイミ首相は御存知ないのかも知れません。
「また、こうした復旧が進む中で、復興の議論も本格化してきております。14日には復興構想会議の第1回目が行われ、あすは第2回目となります。6月末をめどに、この復興構想会議で復興の道筋、あり方について、ご提言をまとめていただくようにお願いをいたしております。復興は単に元に戻すという復旧ではなくて、素晴らしい未来を作るという復興であってほしいと、そのことも多くの皆さんと共有している考えだと思っております」……
■現時点で被災地の現状を視察した上で「素晴らしい未来」などという能天気な文言を口にできる神経が分からん!一体、今の日本の何処に菅アルイミ首相と「考えを共有している」人がいるのでしょうなあ?構想会議の目的は震災復興ではなくて「政権復興」だと見抜かれている上、座長に「増税」を口走らせるわ、原発事故に関しては沈黙を強いるわ、会議の裏側に潜む邪心が図らずも露呈する滑り出しで、最終的な「構想」がまとまるのは年末?!そんなに悠長な「復興」などあるものか?!と真面目に腹を立てても仕方がないようで、所詮は自分の任期を会議終了の年末まで引き伸ばすために、少しでもマスコミが取り上げたくなるような有名人を掻き集めて「菅、辞めろ!」の声を「構想」話で押し潰そうというだけの話。どうせ提出される「構想」も、参考にさせて頂きますとか何とか言われて、官邸内のダンボールにでも放り込まれてお仕舞い?
「この復興を考えるうえで、私はさらに、今回の大震災、原発事故、この危機が、1つの危機ではなくて、危機の中の危機だ、このように位置づけをいたしております。つまりわが国は、この20年余り、経済的にも成長が低迷し、社会的にも自殺者が、なかなか3万人を切らないといったような多くの課題、社会的な、ある意味での危機を経験しつつあったわけであります。そうした中に、この大震災、原発事故という危機が、まさに発生した。危機の中の危機の発生、このように捉えてまいりたいと思います」……
■「危機の中の危機」だそうです。これでまた一つ、御本人は気が利いた歴史に残る名言のつもりで大仰に喋ってみせて誰も覚えていない菅アルイミ首相の無内容な語句コレクションが寂しく増えたというだけのこと。「一つの危機ではな」い事など、日本の小学生でも知っておりますし、大人の中では「一人の危機」だと考えている人も多い筈です。そして出ました!「ある意味での危機」。出口の見えないデフレ経済は、ずっと前から日本の危機だと言われておりましたし、自殺者が減らない社会状況も多くの人が心を痛めていた問題です。震災が誰かさんのヘマの御蔭で「人災」に転じてから、どれほどの被災者が政府の無策ぶりに絶望して自殺者の数を積みましたことでしょう?!これは「ある意味の危機」ではなく「菅の危機」でありましょう。それにしても菅アルイミ首相が官邸に籠もってやっている仕事は「危機の中の危機」などという文言を捻り出すことぐらいなのか?
■高速道路の復旧作業の早さに多くの国民が驚き、日本の原発はボロだけど土木技術は世界一なのか!と畑違いの感動を覚えた向きもあったかも知れません。しかし、既存の道路を補修する作業は新設するより遥かに簡単だそうで、何より今回は入札競争などの手続きが一切省略されて、国家が費用を後払いすると保証してくれて技術と要員が用意できる企業が緊急に談合・分担し、世に日を継いであっと言う間に復旧作業が終了したそうです。緊急時の土木作業を後払いで保証する制度はあるけれど、被災地に近い観光地の宿泊施設を借り上げて、過酷な避難所から避難弱者に移って貰う制度は無いらしいのが不思議で、余震や放射能を心配する民心を更に追い立てる悪質で無責任な風評が荒れ狂って東日本の観光地は経営難に陥っている一方で、各地の避難所は過密ストレスが蔓延しているという奇妙なアンバランスを一挙に解決するための緊急予算が出ない!
■「補正予算」の成立を自慢げに語っている菅アルイミ首相ですが、紙くず同然の『マニフェスト』に羅列されたバラマキ政策を温存したまま、年金予算を取り崩して人質に取って近い将来の消費税増税への道を拓いてしまった責任をまったく感じていないようですなあ。そして、現時点で「震災関連の法律」が一本も作られていない!という重大な事態には言及せず、震災から2箇月も経つことになる「連休明け」あたりにポツポツ法律を作ろうかなあ、と言っているわけですから、連休前に辞任して貰わないと震災後1年経っても復興の光は見えないなどという恐ろしいことが起こるかも知れません。
「当面、仮設住宅の整備が大きな課題であります。各県で仮設住宅の建設を精力的に進めていただいておりまして、感謝いたしております。政府も資材確保などに全力を挙げており、自治体が場所を決めて、提供できる場所を決めていただいて、その中で作業を急ぎたいと思っております。5月末までには3万戸を完成させたい。まあ、最終的には仮設住宅、あるいは借り上げ等を含めて、10万戸を避難される方に提供できるようにしていきたいと、こう考えております」……
■仮設住宅の問題は、日本国内には資材の備蓄が無い!と心配されていたようですが、資材は国内の増産や輸入で十分に用意できたと思ったら、菅アルイミ首相が他人事みたいに指摘している「提供できる場所」が無い!という致命的な問題に逢着しているとか……。緊急事態に対処するには私権を制限する政治的決断が必要で、震災の後、あちこちで名前が挙がっている後藤新平が関東大震災に際して断行した首都改造も、「地主との戦い」から始まったそうですから、仮設住宅を建てる用地は立法府が作り出さねばならないのです。それが自分の仕事だと菅アルイミ首相は御存知ないのかも知れません。
「また、こうした復旧が進む中で、復興の議論も本格化してきております。14日には復興構想会議の第1回目が行われ、あすは第2回目となります。6月末をめどに、この復興構想会議で復興の道筋、あり方について、ご提言をまとめていただくようにお願いをいたしております。復興は単に元に戻すという復旧ではなくて、素晴らしい未来を作るという復興であってほしいと、そのことも多くの皆さんと共有している考えだと思っております」……
■現時点で被災地の現状を視察した上で「素晴らしい未来」などという能天気な文言を口にできる神経が分からん!一体、今の日本の何処に菅アルイミ首相と「考えを共有している」人がいるのでしょうなあ?構想会議の目的は震災復興ではなくて「政権復興」だと見抜かれている上、座長に「増税」を口走らせるわ、原発事故に関しては沈黙を強いるわ、会議の裏側に潜む邪心が図らずも露呈する滑り出しで、最終的な「構想」がまとまるのは年末?!そんなに悠長な「復興」などあるものか?!と真面目に腹を立てても仕方がないようで、所詮は自分の任期を会議終了の年末まで引き伸ばすために、少しでもマスコミが取り上げたくなるような有名人を掻き集めて「菅、辞めろ!」の声を「構想」話で押し潰そうというだけの話。どうせ提出される「構想」も、参考にさせて頂きますとか何とか言われて、官邸内のダンボールにでも放り込まれてお仕舞い?
「この復興を考えるうえで、私はさらに、今回の大震災、原発事故、この危機が、1つの危機ではなくて、危機の中の危機だ、このように位置づけをいたしております。つまりわが国は、この20年余り、経済的にも成長が低迷し、社会的にも自殺者が、なかなか3万人を切らないといったような多くの課題、社会的な、ある意味での危機を経験しつつあったわけであります。そうした中に、この大震災、原発事故という危機が、まさに発生した。危機の中の危機の発生、このように捉えてまいりたいと思います」……
■「危機の中の危機」だそうです。これでまた一つ、御本人は気が利いた歴史に残る名言のつもりで大仰に喋ってみせて誰も覚えていない菅アルイミ首相の無内容な語句コレクションが寂しく増えたというだけのこと。「一つの危機ではな」い事など、日本の小学生でも知っておりますし、大人の中では「一人の危機」だと考えている人も多い筈です。そして出ました!「ある意味での危機」。出口の見えないデフレ経済は、ずっと前から日本の危機だと言われておりましたし、自殺者が減らない社会状況も多くの人が心を痛めていた問題です。震災が誰かさんのヘマの御蔭で「人災」に転じてから、どれほどの被災者が政府の無策ぶりに絶望して自殺者の数を積みましたことでしょう?!これは「ある意味の危機」ではなく「菅の危機」でありましょう。それにしても菅アルイミ首相が官邸に籠もってやっている仕事は「危機の中の危機」などという文言を捻り出すことぐらいなのか?