沖縄本島は日中の最高気温が20°C前後で推移し、最低気温も15℃程度くらいしか下がらない。灯油買いに走っていた内地本土の真冬が今となっては遠い記憶の彼方に消え去って、ここでは暖房の心配がまるでなく、せいぜいが長い真夏の余韻から覚めやらぬ肉体の温感の所為で、(さして寒くもない)今を避寒すべくやたら着込んだりする程度の話だ。しかしところ変われば品変わるの冬であり、体感されるものは場合によっては刺激的な効果をもたらす。取り分け辺野古陸上海上の市民抗議監視座り込み活動は様々な意味で過酷を極め、その体感温度は厳冬豪雪の本土内地をもしのぐかもしれない。これを強いているのは勿論日本国政府と米軍であり、その本国国民たちに他ならない。
頻発するヘリ事故等に関する米軍の隠蔽体質は、征服民族、蛮人アングロサクソンの占領分捕り国際規範違背の戦後体制のまま、沖縄を非人道的に占拠し、これを「思いやる」愚昧な日本国政府の強化推進体制と相俟って、実に不愉快な「植民地」扱いに終始しているし、彼等の言うことは先ずもって絶対的に信用ならず、又、県民は彼らを決して許してはいない、といった状況下、卑劣にして怯惰な覇権国家米国の軍産複合戦争経済主義に則り、自己保存本能のまま繰り返し沖縄県民、日本国民を愚弄する体で温存されている。
悪の集団、殺人集団、というのが彼等の客観的な評価であり、沖縄県民は彼等と同居させられているこの奴隷的身分を日本国国家政府の怠惰に堕した国柄の所為だと断じて過たない。日米政府とその国民が寄ってたかって沖縄を食い物にし、おのれらの罪過を何気に見過ごす「未必の故意」殺人者群と化している。この事実は此処に来て現場を見れば自ずと知れようが、馬鹿な観光客は数日間能天気にリゾート気分を味わった程度で沖縄を知った気になる、というていたらくだ。お前さん方の俄作りの目や耳で見聞きした沖縄はお前さん方の無知無関心が容認する安保体制によって無残に破壊されつつあるのだよ。お前さん方は沖縄の現状を全く何も知らないのだ。こうして無知無関心な国民に支えられた国家犯罪は、その恐るべき残虐さに気づかぬまま(気づいてさえなお強引に)惨たらしく人民を切り刻む。沖縄の怒りは草津白根山の突然の噴煙にも似て、何時でも君らに襲い掛かるものとしてある。但し非暴力に不服従で。(つづく)